第三回

スキルシステムとデカい女

Text By Sealpon


 
クリックすると拡大します  適当に戦闘をこなして,レベル2になったSealpon。考えてみたらSealponの職業は"Doctor"だった気がするので,とりあえずスキルを使ってみることにした。
 インベントリー(バックパックみたいに荷物を置ける場所。Iキーでウィンドウがポップアップ)を覗いてみると,赤と青の二つの"クリスタルらしきもの"があった。マウスの左ボタンはアイテムを持ったり置いたりする機能(機能じゃないか)だったので,右ボタンをぽちっと押してみる。すると「スキルが足らないよーん」というメッセージが!
 スキルのシステムについてよく分からなくなってきたので,ちょっとあちこちのサイトを巡って情報を入手してみることに。

 ちょびっと分かってきたのでまとめてみた。

 AOの世界では,NanoBotsという小さなロボットを使用して体力の回復をしたりダメージを与えたりする。これがファンタジーの世界でいう魔法に相当するもので,発動したときの画面エフェクトもかなり魔法っぽくなっている。これらのナノテクノロジーは使う目的よってスキルが細分化されており,Doctorでは

  • Matter Metamorphoses
  • Biological Metamorphoses
  • Psychological Modification
  • Matter Creations
の四つのスキルが重要らしい。
クリックすると拡大します  ナノテクノロジーだけでなく,武器スキルや遠距離攻撃用スキルなど,全部で75種類が用意されているが,その職業で重要なスキルは,スキルツリーを表示したときに色がグリーンに変えてある。
 スキルはUOのように使用することで上達するのではなく,レベルアップすると得られるスキルポイントを割り振ることで上達していく(ただし,レベルによって制限が設けられているので無制限に上昇させることはできないようだ)。上達することで,武器スキルではダメージ量が,ナノテクノロジーでは回復量やダメージ量が上昇するのだ。
 またクリスタルを"アップロード"することで,その効果を使えるようになるらしい。というか,EQやUOのように魔法の本に書き込むという作業に似ていて分かりやすい。

==Abilities==
・Strength ・Stamina ・Sense ・Nano Pool
・Agility ・Intelligence ・Body Dev  

==Melee==
・1h Blunt ・1h Edged ・Piercing ・Parry ・Multi Melee
・2h Blunt ・2h Edged ・Melee Ener ・Sneak Attack ・Fast Attack

==Nano&Aiding==
・Matt. Metam ・Psycho Modi ・Time&Space ・First Aid
・Bio Metamor ・Matter Crea ・Sensory Impr ・Treatment

 ふむふむ。とりあえずUキーを押してスキルツリーを表示してみる。先ほど足りないと表示されたスキルの"Biological Metamorphoses"と"Matter Metamorphoses"の二つにスキルポイントを割り振ってから,またクリスタルにカーソルを合わせて右ボタンをぽちっと。
Nanoformula Improved Healing uploaded.
クリックすると拡大します  お,使えるようになったのかな? 画面右上のアイコンが並んでいる場所の右から2番めにある"Programs"を左ボタンクリックで開いてみると"Combat"やら"Medical"やらとジャンル分けされている。その中のMedicalに……さっきアップロードされた"Improved Healing"のアイコンがあった!
 わーい。これで体力の回復ができるはず!(気づくの遅すぎ)
 ターゲットを指定してから,アイコンを右ボタンクリックすると発動する。面白くなってきたので,そのへんにいる体力が減っているプレイヤーに"辻Healing"してみる(一部の人が使うネットワーク用語で,辻斬りがその由来。そこらにいるプレイヤーに,無差別に回復魔法をかけまくること)。
そこらの人:「Thanx Sealpon」
Sealpon:「Anytime!」
などと適当に会話(?)しながらナノが尽きるまで回復しまくる(といってもレベルが低いので五回くらいしかできない)。「ふー,これでSealponの株が上がったね♪」とか考えつつ,とりあえず減ったナノを回復しないと。
 連載第二回めで体力の回復量がEQより速いとか書いたが,その後のパッチで変更され,現在での回復速度はかなり遅くなってしまっている。これを知らなかったSealponは,辻Healingで減ったナノを回復するのに,10分以上のべらぼうな時間を消費してしまった(泣)。
「もう,辻Healingはやめよう……」
 と思いつつ,最初から持っていたもう一つのクリスタルのことを思い出して"アップロード"してみる。
Nanoformula Prototype Biotoxin uploaded.
 二つめのナノテクが使えるようになったっぽい。
「こっちはどんな効果があるのかなぁ。Leetにでも使ってみるかな。ふふ」
 LeetをターゲットしてPrototype Biotoxinのアイコンをぽちっと。するとうにょうにょしたビームが放たれた。
Nanoformula executed successfully....
 なんか成功したっぽいメッセージが。とりあえず直接ダメージも与えなかったし,回復するようなこともしなかった。これ,なんじゃろ? 次は自分にでも使ってみよう,とか思っていたら……
Leet ware attacked by harmful nanobots for 2 points of damage.
 というメッセージが一定時間ごとに表示されることに気が付いた。あ,もしかしてこれがさっきのテクノロジーのやつかな? 一定時間ごとに2ポイントのダメージを与えるってのはEQでいう「Damage on Time」(DoT)と同じようなものっぽい。ふむふむ。直接攻撃がさほど強くないDoctorにとっては,結構うれしいテクノロジー。これで狩りも結構楽になるかなぁと浮かれつつ,再びレベルアップに励む。

クリックすると拡大します  しばらく一人でちまちま狩りを続けていると,デカい女が現れた。Sealponは身長低めに設定したせいか,この女はホントでかく見える。
デカい女:「Hi Sealpon」(以下日本語で)
Sealpon:「Hello Big Girl :p」
デカい女:「一緒にハンティングしない?」
Sealpon:「職業は?」
デカい女:「Soldier」
Sealpon:「私DoctorだからGoodチームだね :)」
デカい女:「ok. 私の名前は"Cazh"。よろしく :)」
 という感じで,急遽チームを組んでハンティングすることに。チームを組むには,リーダーとなるプレイヤーが画面右上のアイコンの左から五番め"チームウィンドウ"を開き,相手をターゲットしてから"Recruit"ボタンを押すだけ。チームに入るときは,同じウィンドウを開けて"Yes"ボタンを押せばokだ。
 EQと違って,AOではチームメイトの体力とナノの両方が表示されるので,ナノテクノロジーがメインの戦闘方法となるDoctorやMetaphysicでも,ナノの残量をほかのプレイヤーにいちいち教える必要がない。何気に楽かも。

クリックすると拡大します  で,このチームで,サクサクとハンティングをしてみた。
 Cazhが直接攻撃を担当して,SealponがCazhのHealingと"ちまちま遠距離攻撃"を担当することに。"Taunt"(戦士タイプのキャラクターがモンスターをひきつけるような機能)がない(少なくとも現状ではその存在を知らない)AOでは,モンスターに一番近いプレイヤーか,与えるダメージ量が一番多いプレイヤーがターゲットとなるらしい。そこで,体力の少ないSealponはかなり離れた位置からダメージを与える。Cazhは"Burstスキル"(一斉射撃――というか連射というか――をするスキル)でザクザクと倒しまくる。
 AOでは,チームを組んでも経験値は分割されない。若干は減るようだが,一人で倒したのと同じくらい得ることができるようだ。このため序盤ではチームを組んで数多く倒したほうがレベルアップが早くなるのである。Credit(ゲンナマ)やアイテムはCazhがLootして,あとで分けることにしてハンティングを続ける。
 AOでは,固定のモンスターが出現することはなく,そのエリア内になにかしらのアイテムを持ったモンスターが稀に出現するタイプとなっている。EQ同様,武器ならばモンスターの外観に違いがでるので分かりやすいのだ。ある程度倒して二人ともレベル3になったところで,いったん解散。だいぶ進歩した気がする。

ある程度AOのシステムが分かってきたので,

  • 遠出をしてみる
  • ミッションに手を出してみる
を目標に決定して以下,次回。

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