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「CPL夏季大会 日本予選決勝」はFour Dimensionが優勝
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印刷2004/06/28 14:58

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 「CPL夏季大会 日本予選決勝」はFour Dimensionが優勝 - 2004/06/28 14:58

 2004年6月27日,東京都は蒲田にあるカウンターストライク専門店「LEDZONE」にて,「NVIDIA GeForce 6 シリーズプレゼンツ CPL2004夏季大会日本予選」が行われた。

 今さら説明の必要もないかもしれないが,CPLとは,毎年夏と冬の2回実施されているゲームの世界大会である。主にFPSを中心にした作品を競技種目としているCPLだが,今大会の賞金総額は約2750万円にものぼるなど,World Cyber Gamesと並び,名実共に世界最大規模のゲーム大会として認知されるイベントに成長している。
 そんな中,今回で3回めの開催となる日本予選は,競技種目を日本でも未だに対戦が盛んなカウンターストライク(以下,CS)に絞って行われた。実質的に対戦が盛んなゲームが日本ではCSしかなかったという側面も大きいだろうが,ヘタに手を広げて"形だけの代表"を送り出すような方向性を排除しているのは,メーカー主導の大会などとは一線を画すところ。こういう部分のこだわりが,"PLAY HARD. GO PRO"というCPLのスローガンが反映された箇所だといえるのかもしれない。

 今回,アメリカはダラスで開催予定の本戦への出場権を懸けて決勝戦を戦ったのは,6月5日,6日の二日間で行われたオンライン予選を勝ち抜いてきた,"Four Dimension" "Neo Sacrifice" "La Nouvelle Vague" "Legendo"という四つのチーム。いずれのチームも国内屈指のCSプレイヤーで固められており,日本一チームを決めるには文句無しの決戦の場となった。大会は,一度試合に負けても敗者復活枠でチャンスが与えられる"ダブルイルミネーショントーナメント"という方式で行われ,さしたる問題も起こらずに非常にスムースに進行した。
 試合は着々と進められ,決勝には,優勝候補と目されていたFour Dimensionと,敗者復活戦を勝ち上がってきたLa Nouvelle Vagueが2チームが駒を進めた。



 この日に戦った4チームの中でも,とくにユニーク(と言っては失礼だが)なのが,Four Dimensionというチームだろう。というのも,このチームは本大会に合わせて"強化合宿"まで行ったほど気合が入りまくりなチーム。筆者もゲームに対して"真剣な"プレイヤーというのは数多く見てきたが,大会のために合宿まで行ったという例は,少なくとも日本ではまず聞いた試しがない。
 対戦ゲームがすっかり"ご無沙汰"になりつつある筆者としては,この元気さが正直羨ましいほどである。

 決勝戦は,そんなFour Dimensionの練習成果が出たのか,終始一方的な展開で進められていった。La Nouvelle Vagueの面々もなんとか挽回しようと奮戦はしたが,個人技と連携の双方が上回るFour Dimensionを前に,文字通り"為す術が無し"といった様子だ。中でもFour Dimensionのメンバーで,2003年夏季大会の日本代表選手の一人だったKeNNy氏は,1ラウンドで4 Kill(全員で5人なのに)を見せるなど観客を沸かせ,その力量のほどを見せつけていたのが印象的。そんなこんなでFour Dimensionは,後半戦開始早々には全24ラウンド中の過半数に当たる13ラウンドを先取し,あっけないほど危なげなく優勝を決めてしまった。お見事。
 これでダラス本戦への切符は,自他共に認める文句無しの最強メンバーの手に渡ったわけだが,決勝戦後の勝利者インタビューでは「賞金が出るくらいの位置を目指したい」と,前大会の経験者であるKenny氏が本戦へ向けての抱負を語ったほか,ムードメーカー的な存在といえるXrayNも「余裕! 世界獲ってきます!……でもぶっちゃけツラいかも」と強気(?)の発言。なにはともあれ,本戦での奮闘を期待したいところである。

 関係者曰く「100人くらいは観客が来たかもしれない」とのことで,昨今のFPS系の大会では,最も盛り上がったイベントだといえる本大会。観客はLEDOZONEの店内から溢れるほどで,会場には,一昔前の格闘ゲーム全盛期の大会のような盛り上がりが見られた。このような盛り上がりが全国規模で広がれば,それが非常に面白い状況を生み出すのは間違いないだろう。
 とはいえ,いかにカウンターストライクが面白いゲームだとはいっても,遊ぶまでの煩雑さや初心者には厳しい現在の対戦環境などなど,ゲームが"はやるまでの障壁"がまだまだ多いというのも現実。初心者向けの間口としてLEDOZONEがどこまでの展開を見せるのかなど,この"熱気"が外に広がるか,それとも内輪だけで終わってしまうのか,日本でのe-Sportsの行方は,これからこそが勝負の時となりそうだ。(TAITAI)

→「ハーフライフ:カウンターストライク正式ライセンス版」の記事一覧は,「こちら」
→「カウンターストライク:コンディションゼロ 英語版・日本語マニュアル付き」の記事一覧は,「こちら」




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    ハーフライフ:カウンターストライク正式ライセンス版

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