さて早速だが，2000から2002となって大きく変わった点を紹介しよう。
　まずはビジュアル面。2002の描画エンジンは，前作2000のモノをベースに改良したモノを使っているそうだ。写真を見ての通り，山岳地帯や湖といった風景，機体の質感など，大幅パワーアップの新エンジンなどではないものの，すばらしいクオリティを誇っている。これはなかなか面白い描画エンジンで，飛行機をズームアップして大きく表示しているときは細かい部分までしっかりと描画し，逆にズームアウトして機体を小さく表示しているときは，小さくなりすぎて見えなくなってしまった窓などのデータを自動的にオフにすることで描画の効率をアップさせているそうだ。ちなみにズームイン時には，窓やドアといった細かい部分がキッチリ描き込まれているだけではなく，ドアの開閉なども行えるようになっているというのだから驚かされる。
　追加された機体では，水上飛行機の追加に注目したい。2002になって初めて水上飛行機が追加されており，川や湖を使った離着陸は，新しい刺激を与えてくれるだろう。また飛行中には管制塔とのやり取りも可能で（新システムらしい），いままで以上にバラエティに富んだフライトが楽しめるようになっている。
　ちなみに2002は今年の秋に発売が予定されており，パッケージは複数リリースされるようだ。パッケージに関しての詳細は不明だが，おそらく前作と同様にエントリーユーザー向けの通常版と空港データなどが充実したプロフェッショナル版の2種類がリリースされるに違いない。前作と同様にアドオンのシーナリーなども続々とリリースする予定があるようで，今年もフライトシミュレーターシリーズから目が離せなくなりそうだ。水上飛行機も登場したことだし，ひょっとするとアドオンであっと驚くような新機体が登場するかも？

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