シド・マイヤーといえば，"シヴィライゼーションシリーズ"を始めとする数々の人気ゲームを開発した超有名クリエイターだ。その彼の名前を冠した「シド・マイヤーズ シムゴルフ」（以下，シムゴルフ）は，ゴルフゲームといえばゴルフゲームなんだけど，そこはシド・マイヤー，これまでのゴルフゲームとはひと味もふた味も違う。

　本作は，タイトルから推察できるように，ゴルフコースを経営する箱庭ゲームである。
　またゴルフホールのデザインもできて，そのために公園風，砂漠風，英国風，トロピカルなど全16種類もの土地が用意されている。バンカーなどの位置や高さも自由に細かく設定できるから，こだわり抜いた自分だけのホールを作成できるというわけ。そして経営が軌道に乗ってお金が入ってくれば，土地を購入して最大18ホールまで作成可能だ。さらにホール上にホテルやプール，滑走路，クラブハウス，そしてカジノまで設置可能。自分のゴルフコースを一大リゾートにできるのだ。

　またシムゴルフでは自作のコースでプレイするゴルファーを育成できるのだが，これがまた楽しい。
　このゴルファー達は，「シムピープル」（海外では「The Sims」）のシム人のような存在で，プレイヤーが作成したコースでプレイしては，「難しすぎる！」と不満を漏らしたりするのだ。ゴルファーは，顔と体をカスタマイズして新たに作成できるのはもちろん，シムピープルからキャラクターを持ち込むことも可能。全身全霊をかけて作ったゴルフコースで，手塩にかけて育てたキャラクターがプレイするのだ。想像しただけで，たまらなく楽しそうである。
　ゴルファーには，ゴルフのプレイに関するさまざまなスキルが設定されている。優しいコースから順にプレイして成長させていき，ほかのゴルファーとのマッチ対決をさせたり，トーナメントを開催して出場させることも可能だ。そこで獲得したボーナスポイントで，さらにゴルファーのスキルを上げて……と，シムゴルフでまるでRPGのような遊び方もできるのである。

　さて，英語版の発売からずいぶんと時間が経ってしまったわけだが，気になる日本語化のクオリティは，先ほどUpした「こちら」のScreenshots集を見ると分かるように，なかなかいい感じ。待たされた分いいものになっていると信じて，2003年2月27日の発売日を待つことにしよう。（Iwahama）


■タイトル：シド・マイヤーズ シムゴルフ
■発売日：2003年2月27日
■価格：7980円
■メーカー：エレクトロニック・アーツ・スクウェア
■動作環境：Windows 98/Me/2000/XP，PentiumII/300MHz以上，メモリ64MB以上（Windows 2000/XPの場合は128MB以上），空きHDD容量 120MB以上，DirectX 8.0a以降に対応したメモリ8MB以上搭載したビデオカード，DirectX 8.0a以降に対応したサウンドカード
■Screenshots集：https://www.4gamer.net/shots/simgolf/simgolf1.html

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