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[TGS 2006#15]ファンの心を熱くする,MMORPG「The Lord of the Rings Online:Shadows of Angmar」。さくらインターネットプレスカンファレンス<後編>
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印刷2006/09/23 05:04

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[TGS 2006#15]ファンの心を熱くする,MMORPG「The Lord of the Rings Online:Shadows of Angmar」。さくらインターネットプレスカンファレンス<後編>

Turbine社長兼CEO Jeffrey Anderson(ジェフリー・アンダーソン)氏
 さくらインターネットプレスカンファレンス<後編>は,「ダンジョンズ&ドラゴンズオンライン:ストームリーチ」(以下,DDO)の展開予定の発表に引き続いて行われた,MMORPG「The Lord of the Rings Online: Shadows of Angmar」(以下,LotR Online)のゲーム紹介をお届けする。
 プレゼンテータとして笹田氏によって招かれたのは,DDOと本作の開発を手がける,Turbine社長兼CEO,Jeffrey Anderson(ジェフリー・アンダーソン)氏。これまで4Gamerでは,本作のゲーム内容について詳しく触れた記事がなかったので,ここでじっくりと確認していこう。



 まず,本作の原作であるファンタジー小説「The Lord of the Rings」(邦題 指輪物語)について,軽くおさらいしておこう。J.R.R. トールキンによって書かれた指輪物語は,出版以来100以上の言語に翻訳され,2億部以上を売り上げた,ファンタジー小説の原点ともいえる古典的作品。ピーター・ジャクソン監督によって映画化された三部作も,30億ドル以上の興行収入を上げる大ヒットを記録したので,見たことがある人も多いのではないだろうか。

 LotR Onlineは,まさにこの映画や小説と同時代の“中つ国”(ミドルアース)を舞台としたMMORPG。プレイヤーは,善と悪の両方の立場から,指輪戦争に関わることができるというのが本作の最大の魅力だ。5千万平方メートルもの面積を持つ,一つのマップで構成された広大な世界には,砂漠から雪山までさまざまな地域が存在するだけでなく,シャイア(ホビットの故郷)やエルロンドの館といった,原作ファンには馴染み深い場所も含まれている。

 アラゴルン,エルロンド,ボロミアや,映画には登場しなかったトム・ボンバディルといった人物達がNPCとして登場する。また,灰色の魔法使いガンダルフも,もちろん登場する。ガンダルフからクエストを授かり,ギムリやレゴラスと冒険できるなんて,考えるだけでわくわくしてこないだろうか。そして実際,そのようなことができるのだという。そのうえ,1000以上のクエストが用意され,映画のようなナレーションや,さまざまなアングルからの映像といった演出が施されているとのこと。



 プレイヤーはこの中つ国で,指輪戦争に関わっていく。英雄(善側)として選べるのは,

 ・人間
 ・エルフ
 ・ドワーフ
 ・ホビット


の4種族で,目鼻立ちや髪型,体格や生まれ故郷まで自由に設定できる。また,以下のような七つのクラスが用意されている。

 ・Lore-master
 ・Captain
 ・Minstrel
 ・Champion
 ・Guardian
 ・Burglar
 ・Hunter


 これらのクラスを使いこなし,モンスターを倒すことによって得たスキルポイントで能力を上げることができるのだが,本作ではもう一つ,特徴的なスキルアップ方法がある。それが“Title”と呼ばれるものだ。“Title”とは,プレイヤーの名前に付けられる称号のことだが,本作ではただそれだけではない。名乗っている称号に応じて,隠されていたさまざまな能力を使えるようになるのだ。多くのゲームでは称号はただの飾りなので,この試みは非常にユニークだといえるだろう。



 本作ではこれら戦闘系のスキル以外にも,多くの生産系クラスが用意されている。例えば,CookやWeaponsmith,Tailor,Jewelerといったものがあり,複数の生産スキルを上げることによって得られる,さらに上位のスキルもあるとのことだ。戦闘よりも生産を好むプレイヤーにも,十分やりごたえのあるものになっているのではないだろうか。

 その一方で,悪の軍勢側でのプレイも可能となっている。悪の軍勢には,トロル,オーク,ウルク・ハイ,バルログ,ウォーグ,ナズグルなどがあり,プレイヤーはナズグル以外の種族を選択できる。善の勢力と悪の軍勢とくれば,当然PvPも可能であり,世界が悪の勢力に傾くほど,善のキャラクターには,レーダーマップがぼやけたり,能力が弱まったりなどの悪影響が出始め,音楽も禍々しいものに変化していくという。これもまた,本作のユニークな要素の一つだ。闇の王サウロンの手先となって,世界を暗闇の底に叩き落すのも,プレイヤーの選択次第というわけだ。



 またこのほかにも,クエストよりも規模の大きなエピックキャンペーンというものもあり,拠点の防衛や敵地への潜入といったミッションを通じて,指輪戦争に身を投じることもできる。

 冒頭に紹介したAnderson氏によって,これらの特徴が解説されていくにつれ,筆者の中の指輪物語魂(?)がフツフツと沸き上がるのを抑えきれなくなった。ここまでの紹介を読んできた読者も,きっと同じ思いではないだろうか。本作は,さくらインターネットが日本展開する予定となっており,その際にはもちろん,DDOと同様に完全に日本語化されるはずだ。このようなビッグタイトルが日本語で遊べるようになる日が来るのを,今から首を長くして待とうではないか。(ginger)

  • 関連タイトル:

    The Lord of the Rings Online

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