プレイレポート
「メイプルストーリー」に弓職の新星「パスファインダー」が実装。機動力と火力が両立する性能と,中二感漂うビジュアルが魅力的
今回は,実装に先駆けてパスファインダーをプレイしてきたので,気になる性能をチェックしていこう。
機動性と火力が両立した弓職の新星「パスファインダー」
7月10日のアドベンチャーアップデート実装時点では,キャラクター作成のみが可能だった45番目の職業パスファインダー。古代の遺物に魅了された冒険家であり,遺跡の探索中に呪いを受け,古代の力を使うことができるようになったという設定だ。漆黒のフード付きの衣装に,闇のオーラをまとったスキルなど,中二感漂うビジュアルが人気を博しそうだ。ちなみに,パスファインダーでゲームを始めると専用のシナリオがスタートする。遺跡で受けてしまった呪いとパスファインダー本人の行く末が,低レベルクエストと転職時のシナリオで進むので,こちらにも注目しよう。
ゲーム内においてパスファインダーのカテゴリは弓職となる。弓職といえば遠距離から火力を出せる職業とイメージする人もいると思うが,数多くの職業が追加された現状のメイプルストーリーにおいては,射程での優位性はそこまで高くはない。どちらかというと,手数の多さと設置系スキルを併用した制圧力が特徴だ。
そんな弓職の新星パスファインダーの性能は──強烈な“強さ”を秘めた職業であることは間違いない。
まず機動性については,横方向だけでなく縦方向にも多彩なジャンプが行えるのが特徴で,瞬間移動スキルも所持しており,段差を苦にしない自由度の高い動きが行える。同一マップ内で動きながら敵を狩るようなシチュエーションでは,この機動性の高さが活かせるはずだ。
パスファインダーの攻撃手段は,弓職ということで遠距離攻撃が可能だが,中でも低レベルから覚えられる基本スキルの「カーディナルディスチャージ」がかなり強力だ。敵をサーチして追尾する性能があり,多少の高低差をものともせず段差越しにガンガン攻撃していける。初心者のプレイヤーでも,とりあえずカーディナルディスチャージを連打していればなんとかなるレベルで強い。
同様に基本スキルとなる「カーディナルブラスト」は,正面方向だけが攻撃範囲となるが,攻撃を与えた敵を中心に炸裂して広範囲の敵を攻撃できる。カーディナルディスチャージよりも威力が高くなっているので,同じ段差上に多数の敵がいるときに有用だ。
もう1つの基本スキル「カーディナルトランディション」は,周囲の敵をなぎ払うような攻撃だ。方向キーを入れながら発動することで,その方向(上と左右の3方向)に移動しながら攻撃できる。ジャンプ中でも発動可能で,2段ジャンプから上方向のカーディナルトランディションを使えば,疑似的な3段ジャンプになる。便利なスキルだが,発動には最大5回のチャージ回数(時間の経過で増加する)を使う必要があるので,短時間に連発はできない。
ほかの職業は,2次職,3次職と転職を繰り返すたびに,新しいスキルがメインになるケースが多いが,パスファインダーの場合は,低レベルで習得できるこれら3つの基本スキル(「カーディナルフォース」というカテゴリになっている)を高レベルになっても使うことになるだろう。
なお,パスファインダーは専用の「レリックゲージ」(画面右上の紋章のようなマーク)を持つが,このゲージはカーディナルフォースに属するスキルを当てることで増加する。
続いて,レリックゲージを使って発動できるスキル,3種類の「エンシェントフォース」を紹介しよう。
「スプリットミスティル」は,端的に表現すると“貫通矢”といったところで,このスキルを当てると矢が分かれて多数の敵を攻撃できる。最短でレベル30から習得できるスキルでありながら,多少の段差を越えていくほど追尾性能が高く相当強い。カーディナルディスチャージでレリックゲージをためて,スプリットミスティルでゲージを使うだけで周囲の敵を駆逐できる勢いだ。
「トリプルインパクト」は地面に向けて3本の矢を放ち,地面で爆発させる。地上で使うと攻撃範囲が狭くやや地味な印象もあるが,空中で発動すると斜め下方向に矢が拡散されて飛んでいくため,多くの敵を巻き込める。
3つ目の「エッジオブレゾナンス」は,刃を呼び出して周囲を攻撃するスキル。ほかのエンシェントフォースよりゲージを消費するぶんダメージが高く,一部のスキルによって付与できるデバフを持つ敵には,より多くのダメージが与えられる。連発できるスキルではないが,ボスと戦うときに役立つだろう。
エンシェントフォースと同じようにレリックゲージを使うスキルとして,「エンチャントフォース」というカテゴリーのスキルも存在する。こちらは,直前に使ったカーディナルフォースの種類によって,性能が変わるのが大きな特徴だ。
ちなみに,カーディナルフォースを使うと,レリックゲージの紋章のマークが変化し,エンチャントフォースのアイコンの上に,カーディナルディスチャージの「D」,カーディナルブラストの「B」,カーディナルトランディションの「T」マークが付く。これによって直前に何のスキルを使ったかを確認できる仕組みだ。
エンチャントフォース属性の「コンボアサルト」スキルの場合,直前にカーディナルディスチャージを使っていると,通常よりも広範囲の敵を攻撃できる。カーディナルブラストの場合は,攻撃対象が少なくなる代わりにダメージアップ。カーディナルトランディションだと,敵にデバフを与える効果が付く,といった具合だ。
最後に,見た目も派手な大技2つを紹介しよう。
「レイヴンテンペスト」は冒険者の弓職が覚えられる鳥を呼び出すスキル(パスファインダーは「レイヴン」)を使用中に発動できる技で,黒い竜巻を巻き起こして持続的にダメージを与えられる。レリックゲージを大量に消費するが,エンチャントフォースと違ってカーディナルフォースによる性能の変化はない。
「アルティメットブラスト」は,パスファインダーの必殺技ともいえるスキルとなっていて,レリックゲージをすべて消費し,画面全域に及ぶ程の超広範囲の攻撃を繰り出せる。強力なボス級の敵以外は,アルティメットブラストの一撃でほぼ消えてなくなるほどで,見た目のインパクトも強烈だ。
以上,「パスファインダー」のアクティブスキルを中心に気になる性能をチェックしてみた。
スキルひとつひとつが,使い勝手,見栄えともに良好で,基本スキルのカーディナルフォースを回していくだけでも,爽快なプレイ感でダメージを出せる。
ただ,説明が複雑にならないよう今回はあえて紹介しなかったが,パッシブ系のスキルも充実していて,スキルを使う順番で追加効果が発生することもあり,狩りの効率を考えながら戦おうとすると,スキル回しをしっかりと考える必要が出てくる。そういった意味では,初心者から熟練者まで幅広い層が楽しめるキャラクターになっているのではないだろうか。
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