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デジパーク,台湾での「StoneAge」著作権侵害訴訟に完全勝訴
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印刷2008/06/30 21:55

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デジパーク,台湾での「StoneAge」著作権侵害訴訟に完全勝訴

 デジパークは,台湾における「StoneAge」著作権訴訟で被告Wayi側の上告を台湾最高裁判所が棄却したことを発表した。これは2008年1月に行われた控訴審での勝訴に続くもので,今回で完全に勝訴判決を確定させた。
 
 訴えられていたWayiは,PCに限定した中国語版StoneAgeのライセンスを取得していたものの,デジパークに無断で英語版,韓国語版のサービスやGameboy Advance用のライセンスを他社に与えるなどの行為を繰り返し,StoneAgeはWayiの独自開発作品だと主張するなどしたため,デジパークは2003年に著作権侵害で起訴していた。
 今回の著作権侵害はかなり悪質なもので,常識的にはデジパークが勝訴して当たり前なのだが,海外でのこういった裁判では必ずしも常識的な展開になるとは限らず,煮え湯を飲まされた日本企業は多い。ここは素直に5年がかりで勝ち取ったデジパークの勝訴を祝福したい。
 著作権侵害の確定により,おそらく今後は民事での訴訟が継続されるのではないかと思われる。これまでの流れからすると,民事でも有利な展開が期待できそうだ。
 オンラインゲームに限らずアジア地域は,ゲーム市場として大きな魅力を持っている。一方でこういったトラブルが発生するリスクも残っている。こういった裁判の話題によって,いっそうの著作権意識の浸透と健全な商習慣の確立を願いたいところだ。


StoneAge 著作権侵害排除訴訟 台湾最高裁で台湾Wayi に勝訴・判決確定

2008 年6 月30 日
株式会社デジパーク


 株式会社デジパーク(東京都新宿区 代表取締役:長田妙子)が権利を保有するオンラインゲーム「石器時代StoneAge online」の台湾における著作権侵害排除訴訟において、2008 年6 月24 日、台湾最高裁判所は台湾の華義國際數位娯樂股.有限公司(英語名:Wayi International Digital Entertainment Co.,Ltd.)(以下「台湾Wayi」)の上告を却下、台湾高等裁判所の二審判決を支持する97 年度台上字第1215 号裁定を下しました。 本結審により当社全面勝訴判決が確定いたしましたので、お知らせ申上げます。

1.訴訟の提起から判決に至るまでの経緯

1)訴訟提起
 当社は台湾Wayiに対して、2001年3月19日付で「開発・製造・販売許諾契約書(Windows 95/98/2000 STONEAGE)」を締結し、地域:台湾、香港、中国のみ、OS:Micro Soft Windows95/98/2000に限定し、使用言語:繁体字版中国語、簡体字版中国語と定めて、StoneAge(石器時代)の運営を許諾しました。
 台湾Wayiは、StoneAgeを運営する過程で、「GAMEBOY ADVANCE」をプラットフォームとするStoneAgeの開発・制作の無断許諾を第三者に与えた等数々の違約行為を繰り返し、当社の再三の警告にも応じなかったため、2002年9月4日付で解除通知を台湾Wayiに送付し、契約の解除を致しました。
 しかし、台湾Wayiは当社の解除通知にも応じず、無断で運営を続けたため(現在も運営中)、2003年4月21日に当社はStoneAgeの運営の差し止めを求めて、台湾台北地方裁判所に訴訟を提起したものです。

2)勝訴判決
 台湾最高裁判所は、2008年6月24日付で台湾Wayiの上告を棄却、二審当社勝訴判決を支持、当社の勝訴が確定し、結審いたしました。 当社の訴えの正当性が改めて認められたことになります。
 第一審判決は2007年4月30日:台湾士林地方裁判所(台北)は、当社の訴えを認め、(1)台湾Wayiに対してStoneAgeの更新、改訂版に対しての複製、改作、編集、公開、放送、翻訳及び販売する行為、並びに他人にこの行為を許諾してはならない、(2)2002年9月4日付契約解除を有効とする、という判決を言い渡しました。台湾Wayiは、この一審の判決を不服として台湾高等裁判所に対して控訴しました。
 第二審の判決は2008年1月23日:台湾高等裁判所は台湾Wayiの控訴を棄却し、当社勝訴の判決を下しました。 台湾Wayiは本判決も不服として台湾最高裁判所に上告しておりました。

2.判決の内容と効果
 台湾最高裁判所の本最終裁定により、台湾における当社の権利が認められており、StoneAge に対しての複製、改作、編集、公開、放送、翻訳及び販売することを第三者に許諾してはならないと確定されたため、台湾地域のみならず、中国や近隣諸国における当社の権利が正当に認められたことになります。
 これまで、台湾Wayi は会社案内等でStoneAge を自社の開発製品であると妄言、近隣各国へのStoneAge とその関連権利のライセンス供与を謀り、またStoneAge とコンセプトを同じくする同種のゲームを開発して、ライセンスを諮る等、数々の違反行為を繰り返しました。
 インターネットの普及により、国を超えてのボーダーレスな情報の流通が当たり前のこととして捉えられるようになった昨今、当社はグローバルな見地からのインターネット上の新たなルール作りの必要性が急務であることを痛感しております。 今回の判決は世界中のオンラインゲームの著作権保護の見地からも意義深いものと歓迎いたします。
 当社は、今後もオンラインゲームの発展と著作権保護の立場から、著作権侵害に対し、国内外を問わず法的措置を活用すると同時に、StoneAge、その続編のStoneAge2 に対する国内外のお客様のご期待にお応えし、より良い製品作りに邁進する所存でございます。
 本件裁判につきまして、ご支援下さいました台湾・中華人民共和国・大韓民国・日本の関係者の皆様方にこの場を借りまして厚く御礼申上げます。
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