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[OGF#07]「Beat The Heat! ガンホーSPステージ」その2 新作一挙5タイトル発表
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印刷2003/07/26 00:51

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 [OGF#07]「Beat The Heat! ガンホーSPステージ」その2 新作一挙5タイトル発表 - 2003/07/26 00:51


 先ほど「こちら」でお伝えした第一報に続き,「Beat The Heat! ガンホーSPステージ」で発表されたガンホー・オンライン・エンターテイメントの新作5タイトルについてお伝えしよう。

 ……とその前に,「なぜ一挙に5本も出すのか」という部分に関して,森下氏に直接聞いた内容と併せて簡単に説明しておく。

 先ほどのNewsでもお伝えした通り,ガンホーは韓国のRO開発元Gravity社とがっちり手を組むこと(もう一度書くと"独占包括永続提携")に同意した。それを含めて,今期のガンホーが掲げる事業展開コンセプトに「マルチタイトル戦略」というものが存在するのだ。
そこで思い出してほしいのが,以前「こちら」でお伝えした"ガンホーID""アトラクションID"(以下,それぞれGID,AID)というキーワード。

 簡単に説明すると,AIDはガンホーがサービスを提供するタイトルごとに振られるプレイヤーのID。対してGIDは,タイトルに関係なくプレイヤーの個人情報だけを管理するためのIDだ(GIDが遊園地への入場券,GIDがジェットコースターなどアトラクションを利用するための搭乗券と考えるといい)。
 とくに重要なのが個人情報の収集・管理に利用できるGIDなわけだが,このGIDは,AIDが増えなければ話にならない。そしてAIDを増やすには,アトラクション,すなわちゲームコンテンツが必要になるのだ。ついでにいうと,ガンホーがこのID管理システムを発表して以来,実際にはゲームコンテンツは増えていない(状況的には,スクウェア・エニックスの「プレイオンライン」と同じ)。

 しかし今回,韓国No.1のディストリビュータ「ハンビットソフト」や国内のゲームデベロッパ「サイバーステップ」などと手を組むことにより,複数のタイトルをリリース可能になった。これでやっとGIDとAIDが生きてくるのだが――。

 とまぁ長々と説明したが(大体理解していただけただろうか?),まぁそんなことは大半の人にとってはどうでもいいことだし,とりあえずサクッと5本,一挙に紹介していこう。イベントで上映されたムービーも個別に用意したので,ぜひチェックしてみるべし。

## 以下,ガンホー2003年のラインナップ ##
※カッコ内は,開発元

<<MMORPG>>
■TANTRA(写真上段左)
 インド神話に登場するシヴァ神の復活をテーマにした,フル3DのMMORPG。堀 誠一氏が連呼していた「オリエンタルな雰囲気」が特徴で,一見(他社のタイトルだが)LineageIIに似たグラフィックス。しかし東洋がメインの本作では,中世ヨーロッパ風の甲冑を身に纏ったキャラクターは登場しない。男性はマントと篭手だけ,女性ならサラシ武器だけといった軽装なキャラクターグラフィックスばかりだったのが印象的だ。"プラーナ"や"チャクラ"といったキーワードのシステムを塔載しており,まだ全貌はハッキリしないが,その世界観だけでも興味をソソられる人はいるだろう(日本人って,なぜか東洋の宗教にある種の"あこがれ"をもっているような気もするし)。
 →ムービーは「こちら」

■Project A3(写真上段中央)
 当サイトでも韓国特派員のレポートで何度かお伝えしている本作は,なんと韓国で"成人専用オンラインゲーム"として登場したタイトル(詳しくは,当サイト内の「Project A3」特設ページの「こちら」から)。
 "成人"と聞いていろんな想像をした人もいるだろうけど,これは性描写というよりむしろ"バイオレンス"の部分に対して与えられたものである(もちろん性描写や男女の三角関係など,ちょっとお子様には……といった部分もあるが)。
 本作の特徴は,豊富なキャラクターアニメーションとハイクオリティなグラフィックス(「グラフィックスエクスタシー」と呼ぶらしい),そして映画的なカメラワークだ。その辺りは百聞は一見にしかずということで,以前当サイトにUpしたムービーをチェックしてみてほしい。ちなみに本日公開されたムービーも,すでに当サイトにUp済みのものなので,両方合わせて見るといいだろう。

--余談--
 ちょっと気になったA3の扱いについて森下氏に聞いてみたが,やはりこのタイトルは"大人向け"とのこと。韓国ならば住民登録番号で18歳未満かどうかがデジタルにチェックできるのだが,日本ではもちろん無理。リリースの方法は目下思案中とのことだ。
---------

 →イメージムービーは「こちら」
 →プレイムービーは「こちら」

<<Online Casual Game>>
■サバイバルプロジェクト(写真上段右)
 これはほのぼのとしたキャラクターが登場するMMORPG。"Casual"に分類されるだけあって,バンダイGVの「ポトリス」シリーズにも通ずる手軽さがウリのタイトルである。
 ただしMMORPGとしての機能もキチンと実装しており"手軽な戦闘"+"カチッとしたコミュニティ管理システム"ということで,ライトゲーマーを中心に人気が出そうなタイトルだ。
 →ムービーは「こちら」

■ゲットアンプド(写真下段左)
 いきなり余談だけど,これ,筆者は個人的に「おお懐かしい!」(といったら怒られるかな)と思ってしまった。というのも,筆者は以前4Gamer magazine vol.1で本作の紹介記事を執筆するときにβテスト版で遊んでみたのだが,それっきり音沙汰がなかったのだ(実際には,その後韓国で大ブレイクしていたのだが)。
 本作は,トゥーンレンダリング"っぽい"グラフィックスの格闘アクションゲーム。といっても登場キャラクターはすべてコミカルタッチで描かれ,銃やバズーカ,剣などを駆使して暴れ回る"ハチャメチャ系"のタイトルである。
 もちろんオンラインゲームなので,サーバーに戦績が残せるし,キャラクターのカスタマイズも自由自在。筆者の記憶では,βテスト時には衣服や髪の色しかいじれなかったはずだが,本日の発表で堀氏は,キャラクターの"髪型"そのものがモデリング可能,さらに好みのテクスチャを貼り付けられることなどを教えてくれた。
 これももちろん"手軽"に遊べるCasualなタイトル。しかしコンボや連携など,なかなか奥が深いので長く遊べそうだ。
 →ムービーは「こちら」

■ワンダーラッシュ(写真下段右)
 これは可愛い動物キャラクターを操って戦う,ボンバーマンライクなパズルアクション。ブロックを崩し,アイテムを手に入れて敵に挑むというスタイルは非常に親しみやすそうだ。Casualタイトルのなかでも,これがもっともライトな印象だ。
 →ムービーは「こちら」

 さて,一挙に紹介してみたが興味をソソるタイトルはあっただろうか?
 NC Japanと同様,一度に複数のMMORPGをリリースしようとするガンホー。プレイヤーの獲得に支障をきたさないかとも思案したが,タイトルのバラエティを見る限りそれはなさそうだ。

 すでにガンホーIDを取得している人(ラグナロクプレイヤー)は,アトラクションIDを購入するだけで上記のタイトルが遊べる。それ以外の人も,ガンホーの動向から目を離すことなかれ。(Gueed)



  • 関連タイトル:

    ワンダーラッシュ

  • 関連タイトル:

    サバイバルプロジェクト

  • 関連タイトル:

    TANTRA

  • 関連タイトル:

    A3

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