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[E3 2005#015]拡張パックではない,「Brothers in Arms」最新作
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印刷2005/05/19 18:41

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[E3 2005#015]拡張パックではない,「Brothers in Arms」最新作

 日本では,発売(4月1日)からまだ間もないイメージの第二次世界大戦FPS「ブラザーズ イン アームズ」(原題 Brothers in Arms:Road to Hill 30)は,実話に基づいて構成された物語,スクリプトによる演出の連続ではなく戦術的要素で楽しませるゲーム性など,ライトユーザー受けの難しいマニア好みの内容であるにもかかわらず,多くのゲームファンから高い評価を受けた作品だ。
 本国では早くも拡張パックの噂が飛び交っていたが,このたびE3のクローズドブースで公開されたのは拡張パックなどではなく,「2」と呼んでもなんら問題のないタイトルであった。ただし,本作に関しては一切の画面素材などが提供されなかったので,テキストのみによるレポートになることをご容赦願いたい。
 なお,クローズドブースで行われた開発スタッフによる解説は,本作のアドバイザーを務めているアメリカ陸軍のJohn Antal氏立ち会いのもとで進められた。

 最新作「Brothers in Arms:Earned in Blood」は,Ubisoftの日本法人であるユービーアイソフトにさえE3直前まで情報が伏せられていたという,たいへんコンフィデンシャルな1本。
 今度の主人公は,どうやら前作Road to Hill 30にチラリと登場した兵士(オープニングの機内に乗り合わせているらしい)で,この主人公に起用された実在の兵士が書き残した手記をもとにしたストーリーが展開する。つまり物語は前作と同様,史実に基づいているのだ。
 物語は約30%がRoad to Hill 30と時間的に重なっており,前作の終わりと本作の始まりが同じ時期だ。とはいえ,もちろん時間は同じでも場所や視点は異なるので,ご安心を。

 主な新フィーチャーとしては,敵AIの飛躍的な進歩がピックアップされており,プレイアブルなバージョンで実演してくれた。向かってくる敵2チームを味方チームで迎え撃つのだが,敵の1チームにしか攻撃を仕掛けないでいると,敵のもう1チームが迂回しつつこちらの背後に回り,結局は味方が壊滅してしまった。「これまでのFPSでは,敵というのはただ配置されて立っているだけのヤラレ役だったが,Earned in Bloodの敵AIは状況を見極めつつ戦術的に攻めてくる」という。
 そのほか細かいところでは,樹を間に挟んで太陽を見上げたときに枝葉の隙間から差し込む木漏れ日や,爆発に巻き込まれて吹っ飛ばされたあと猛烈な耳鳴りに悩まされるシーンなどを実演してくれたほか,John Antal氏が韓国に2年ほど派遣されていた時期に気に入ったというサブマシンガン(M3A1?)を入手するシーンや,新たな登場可能兵器として収録されているT10の実物写真などを見せてくれた。まぁ,前作と比べて,画面的に劇的な変化はなさそうだ。
 また,今回はマルチプレイモードにも力を入れることになったらしく,スキル制の導入により狙撃の精度や制圧力が上げられるという話も出た。このあたりはまだよく分からないが,長くプレイするほど有利なキャラクターでプレイできるようになるということだろうか。

 気になる発売日だが,Xbox 360版はハード本体との同日発売が決定しており,さらにPC版も同時リリースするという。Brothers in Armsファンは「Xbox 360の発売日が延びませんように」と,お祈りするのが効果的だろう。(Kawamura)


  • 関連タイトル:

    Brothers in Arms: Earned in Blood

  • 関連タイトル:

    ブラザーインアームズ 〜ROAD TO HILL 30〜 日本語版

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