SWG特集：”ギルドによる初心者サポート”参加者のレポートを公開

　映画「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」の公開時期に合わせるように，6月中旬から展開してきた「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」の特集企画（目次は「こちら」）も，いよいよ大詰め。今回は，6月25日から7月24日にかけて行っていた，"ギルドによる初心者サポート"企画の参加者達のレポートを紹介しよう。

　ここに掲載したのは，7月28日時点でレポートが届いている人の分だけだが，実にいろいろな意見があって興味深い。事前に，「レポート内容はご自由に」と伝えたせいもあってか，手放しで絶賛する人，苦言を呈す人，楽しかった思い出を綴った人，あまりプレイできなかったことを後悔する人など，同じゲームでもいろいろな見方があるものだなぁと，当たり前のことに感心してしまった。
　共通しているのは，ほとんどの人が規定の文字数をオーバーしてきていること（一応800〜1200文字程度としてあった）。原稿用紙2，3枚程度の文字数では，とても体験したことをうまく伝えられなかったのだろう。
　それぞれの視点から見たSWGは，どれが正しくてどれが間違っているというものではない。これからSWGをプレイしようと思っている人は，いろんな人のレポートを読み比べて，自分に合っているかどうか判断してほしい。（Iwahama）



■参加者によるレポート（50音順/敬称略）

●カイン
　1か月を終えての一番の感想は，SWGにはほかのMMOにはない"人と人との強いつながり"があるということだ。
　……という風に，指定された800文字をきっちり書こうと思ってずっと日記みたいなものをつけていたんですが，今見返してみると，「結局楽しかったなぁ」ということしか残っていません。

　最初の10日間は，マスターウェポンスミス＆マスタードロイドエンジニアの師匠に生産の流れ，楽しみを教えていただきました。
　次の10日間はエンターティナーのそれぞれのマスタークラスの方々に，ゲームの"楽しみ方"を教えていただきました。

　……男らしいビデオにも出演しました。

　最後の10日間，これまでに教えていただいたことをもとに，自分なりにSWGを楽しんでみました。

　結局やったことって，生産とダンス。このギルドサポートの当選者の中では，ほかに非戦闘職の方は見かけませんでしたが，それでも楽しかった。

　1か月でめぐり合った人はたくさんいます。
　皆さんそれぞれ個性があり，戦闘に生きる人，生産に生きる人，踊る人，演奏する人，ジェダイ，そしてパンツ仲間。
　本当にいろいろな方々と出会い，そして一緒に遊ばせて頂きました。楽しかった。

　私は社会人。毎日，毎晩，ログインすることなんてとてもできませんでした。時には週に1回しかログインしないときもありました。
　しかし，生産職ですので，ただハーベスタをメンテしリソースを回収するだけの小1時間でも，1週間分プレイしたことになります。
　そのマッタリ感も素晴らしく，回収後の空いた時間は踊っていました。それが楽しかった。

　このSWGは今リリースされているMMOでできることは大抵できるのではないでしょうか？
　このゲームでできないことって，そうないと思います。
　できることが多いので，確かに初めは戸惑いましたが，PIXメンバーをはじめとする優しい方々のおかげで，スムースにプレイすることができました。
　まだやれること，やりたいことは山のようにあります。しかしまずは，アーキテクトとダンサーをマスターし，ダンシング大工と名乗っても恥ずかしくないようなスキルを身に付けようと思います。
　最後になりますが，このような機会を与えてくださった4Gamer.netさんとサポートしてくださったPIXメンバーの方々に感謝いたします。
　私のSWGはこれからです。

●皇帝ぺんぎん
　以前もβテストに応募/当選し，少しだけプレイした経験があったのですが，広大な世界で何をやっていいか分からず投げ出していました。
　以後，4gamerさんで魅力的な紹介記事を見るたびに，「またやりたい！」と感じながら数か月……。今回のキャンペーンは，まさに私のための企画に思えました。即，応募し当然のことのように当選！　そして当選メールが来て数日後，ついにパッケージが届きました。即インストールするためにドライブにセット。……がインストールされません。なぜだろうと確認してみると，メディアがDVDだったのです。ええ，私のPCはCDしか読めなかったのです。
　すぐに4gamerさんに連絡。すると，なんとCD-ROM版を送ってくれるとのこと。こうして，一時は諦めたSWGの世界にやっと踏み込めることになりました。

　早速プレイ。チュートリアルが日本語になっています！　βのときは英語のメッセージでいまいち分からなかったのが，今回は日本語なのですらすら読めます！　興奮しながらも冷静にチュートリアルを進めていき，ついにSWGの世界に飛び込みました。
　着いた途端，PIXのサポートのメンバーが私のことを探していました。私は先日見た映画「皇帝ペンギン」に出てくる赤ちゃんペンギンのようにPIXのメンバーの方の後をヨチヨチと着いていきます。そして最初のクエストを与えてくれるNPCとの会話。「あれ……確かMy ドロイドがいたはず……。俺のR2D2は!?」とPIXの方に聞いてみると，もうなくなってそのNPCが代わりだとのこと。そしてそのNPCの指示に従いあちこち歩く……。広い世界，さまざまなクリーチャー，まさにSWの世界を歩いている……。
　悲しいかなサラリーマンという現実があるため，本当にちびちびとしかプレイできないのですが，スター・ウォーズファンには，この世界に"いる"というだけでもたまらないものがあります。
　のんびり，自分のペースでこの世界で"暮す"という楽しみを，これからも味わうことができればと思います。

●島崎 剛
　MMORPGはいくつか経験しているので，その醍醐味が，他プレイヤーとの交流にあるというのは感じていました。とりわけ常に行動を共にするようなフレンドが出来れば，そのゲームは間違いなく忘れ得ないゲームになる……というのが，経験の中で学んだことです。
　ただ，そういった仲間に知り合うまでの過程が，（面白いといえば面白いのですが）なかなか難しく，それまでに，システムなどが理解できずに挫折……といったこともあったので，今回の「はじめからサポートしてくれる先輩プレイヤーがいて，仲間も揃っています」という，至れり尽くせりな恵まれた状態でのスタートというのは，ありがたく感じました。
　……ただ今回リアルで忙しい時期と重なって，ほとんどログインできない状況で，せっかくのチャンスを逃してしまったと悔やんでいます。こういった企画はとても面白いし，これからスタートしようとするプレイヤーには大変心強いので，ぜひほかのゲームとかでもお願いします。
　最後に一言……ライトセーバー持ちたかった!!

●水
　SWGに触れて思ったことですが，何よりもまず，バグが非常に多いと感じました。
　ほかのMMORPGに比べて，SWGはかなりアップデート間隔が短く，このひと月の間に二つも大きな変更がありました。ただこのアップデート，バグの修正が行われるというより，システム面にメスを入れた挙げ句にバグを増やすという，プレイヤーからしてみれば非常にありがたくないコンセプトで進められているように思いました。
　変更点はジェダイがメインですし，バグで強制的に排除されたと思われるものも含めて，システムが簡素化される方向のようです。例えばSWGは，ダメージを受けたり死んだりすることで"疲弊度"が溜まり，それによって体力を回復できる最大値が徐々に減っていくというシステムだったのですが，7月22日のアップデートによってこの疲弊度が撤廃になり，ダンサーやミュージシャンを見て疲れを癒すという行動が必要なくなりました。こういう簡素化は，魅力的とは思えません。

　ほかに問題があるなと感じたのは，コンバット・レベル（CL）制度です。SWGではこのCLで体力が決まり，攻撃力，防御力などに補正がかかるようになっています。CLが低い人でも，グループを組むとグループ内の最高のCLに統一されて，その分の補正を受けられるのですが，装備出来るものは個人CLによって制限されるため，死ににくくはなるけど，攻撃に期待出来るほどのものではないのが現状です。
　まぁ，そんなこと気にしないでグループを組んでもらえますし，さして問題があるわけではありません。むしろ気になるのは，このCLが，完全生産職やっているといつまで経っても1のままということです。
　どんなに凄い武器を作れる人でも，装備できるのはほぼ初期武器のみという，なんとも寂しい状態なのです。一応半戦闘半生産というプレイもできますけど，このゲームはCL最大値の80を念頭にバランスが取られているようで（決して取れているとは思いませんが）非常に中途半端感が否めません。それにこのゲーム，非常にクエストが多く，困ったことに，戦闘の必要性があるクエストも，結構な数であります。中には戦闘メインのキャラクターですら一人では達成不可能なものまで。
　ただ完全戦闘職を選んでも，またこれが曲者で，一瞬で育ちきりはするのですが，育ちきってしまうと，クエストをこなすかジェダイを目指すかくらいしかすることがないのです。舞台設定は，映画のエピソード4と5の間，銀河内乱の時代ですが，SWGの世界を回っても戦争なんてとんと見かけないのが現状です。それこそ銀河内乱の内の字は「内輪」の内だろってくらいで。スターウォーズを題材にしている意味があるのかといった感じですかね……。
　宇宙の部分はよくできていて，MMORPGに組み込むには，これ以上のものは求められないのでは？　……というくらいなのですが。

　辛口なことばっかり書きましたが，おそらく，パッケージ代分くらいは楽しめるゲームではないかと。映画の名場面と同じ場所を巡るのは楽しいですし，数多いクエスト，とくにクローンの遺産シリーズなどでは，スター・ウォーズファンなら思わずにやりとしてしまうようなことも用意されています。
　まぁ，少なくとも現状では友人には勧められないかなといったところが，ひと月プレイした雑感です。とか言いながら，私自身は結構気に入ってはいるのですが。
　最後に，PIXの皆さん，4Gamerさん，このような企画に参加させていただいて本当にありがとうございました。この文章が，これからプレイしようと思ってる方の参考になれば幸いです。駄文の挙げ句字数超えてますが，これにて失礼を。

●デルタ
　世の中，いろんなMMORPGが出ていますが，どれもファンタジー物ばかりで，ちょっぴり食傷気味。そんな折，4GamerでSWGの「ギルドによる初心者サポート」の参加者募集を知り，これは「渡りに船」とばかりに，早速申し込んだのでありました。
　数日後，当選結果発表を見てみると，自分の名前があるじゃありませんか〜。これもフォースの導きか……。ということで，商品の到着を待って早速インストール！　みなぎる期待を胸に，プレイしてみることになったのでありました。

　で，いきなりガビ〜ンって思ったのは，キャラクターメイク。
　プレイヤー的には，思い入れの意味でもかな〜り重要な要素かと思いますが，選べる種族で，カッコいい/カワいいキャラクターを作れるのは，人間しかいないんですよね（あと，しいていえばトワイレックかな）。なので，そういうキャラを作ってプレイするのが楽しいという人には，選択肢が狭い分，少々キツいかもしれません。

　キャラクターを作ったら，チュートリアルで基本操作を覚えて，惑星に降り立つ……といった感じで話が進行するんですが，実際にゲームを始めてマップに降り立ってみると，スター・ウォーズの世界が見事に再現されていることに驚かされます。スペースポート内とかで，環境音でスター・ウォーズ特有の戦闘機の飛行音なんかも聞こえてきたりして，かな〜り感動しました。さすがにこのへんは雰囲気作りうまいですね。
　その後，ゲームは一般的なMMORPGと同じ流れで進み，戦闘を繰り返し，各町や惑星間を行ったり来たりしながらクエストをこなし，キャラクターを育てていきます。
　SWGの戦闘やスキルに関しては，各種サイトで紹介されているとおりなので省略しますが，プレイしてみて感じたのは，意外とソロでも遊べて，まったりできそうなゲームだなぁ，ということでした。まだ始めて数週間であり，ゲームとしてはかなり序盤だからなのかもしれませんが，それでも今までグループ必須のMMOばかり遊んできたので，普段あまり時間のとれない自分にとっては，とても嬉しい仕様でした。
　さらに，今回の企画の目玉であるギルドサポートについても，右も左も分からない中，ギルドのみなさんにいろいろ相談に乗ってもらい，幾度となく助けていただき，本当に感謝しております。
　MMORPGの醍醐味は，やはり大人数で会話したり，ハンティングに行くことだとも思います！
　今後も4Gamerさんには，こういった企画をどんどんお願いしたいと思います。

●BOND
　タトゥイーンに降り立った瞬間に鳥肌が立った……。ゲームを始める前には，あんまり人がいなくて大変なのではと思ったが，そんな心配はすぐに吹っ飛んだ!!　目の前では，エンターティナーの方々がにぎやかな音楽を奏で，ランドスピーダーで人が行き交っていた。
　とりあえず私は全種族最強のウーキーになった。ランダムで色を選んだがたまたまチューバッカと似たのができたのでそれにしてみた。早速「当選者でーす」と声をかけてみたら，PIXのsidoさんが応対をしてくれ，さまざまなことを教えていただいた。とりあえずスターティングミッションを終わらせレベル上げに勤しむ。レベルが上がるにつれさまざまなスキルが手に入りほんの少しだけ強くなる。
　ん？　ほかのプレイヤーを見てみると，なんか服を着ている……。欲しい!!（笑）。早速sidoさんに売ってもらい，これまたチューィと一緒のガンベルトを装着!!　その後半月ほどまたレベル上げに勤しみ，やっとこさLv20……単純作業はあまり好まない（笑）。
　少しお金に余裕もできたところで，私はタトゥイーンに家を買った。内装なども，凝り性にはたまらない精巧さがある。しかしレベルが上がるにつれほかの星のほうがいいと感じ，今回お世話になっているPIXの本拠地に家を構えた。そこにはPIXの方々の大きな家がたくさんあり，その町自体がPIXで構成されていた。武器屋，家具屋，さまざまなものが揃い，市長はsidoさん。
　家も手に入り一段落したところで，地上戦だけではなく宇宙にも足を伸ばしてみた。宇宙ではフリーランスのパイロットになった。なぜならば帝国軍や反乱同盟軍では，まあお馴染みの戦闘機には乗れるが，ファルコン号には乗れないからだ!!　しかし……ファルコン号は恐ろしく高いし，部品代も馬鹿にならないと聞いたので，最近迷っている……。
　……と，だらだらと感想を書いてきたが，まとめてみると，そんなに簡単なMMORPGではないことが分かった。さまざまな設定がうまくかみ合って，ちょうどよい難度を保っている感じがする。
　最後になったが，初心者の私を支えてくれたPIXの方々（sido，Wybern，Blizzard，Seirious，Alphard，Braun，Kmp，Ebisen，Ben，Sherman，Jblis）本当にありがとうございます。今後も続ける予定なのでまたご教授お願いします!!!

●みらいちゃん
＜SWGの世界について＞
　とにかくスター・ウォーズ（SW）の世界観が満喫できる作りになっています。
　今までのSWゲームと違って，映画そのもののギミックやストーリーだけを再現しているわけではないという点が，ポイントになりそうです。映画化されていない部分の小説やコミックなどに出てくるであろう，SW全体の世界観をも取り込んだ作りのようですね。
　それだけに，少し触れただけでもその広大な世界にワクワクされられます。SWの銀河に無数に存在する惑星や種族。そんな環境に身を置いて，いろいろな経験を通して自分を成長させていく……。これからも人それぞれのSWサーガが紡がれていくことになりそうですね。

＜ゲームのシステムなどについて＞
　操作性は，ほかのゲームでもありそうなスタンダードなもののようです。しかし覚えなければならないこともたくさんあるので，そこは覚悟しておきたいところ。キャラに重量感を持たせた動きは，海外ゲーム特有の"いかにも"といった感じで，操作に慣れることでより一層その独特な感覚が味わえるのではないでしょうか。
　キャラ育成は，スキル制とレベル制をミックスした感じになっています。覚えることのできるスキルの種類がこれでもかと言わんばかりに豊富なので，どんなキャラクターに成長させていくかは人それぞれになりそうです。数あるスキルにきっと目移りすると思います。
　個人的に気に入った点の一つに，ゲームのサウンドがあります。きちんと映画版を意識した音作りにこだわっていて，SWの世界にひたるのに十分な出来栄えだと思いました。

　グラフィックスはとても雰囲気が出ています。地上，宇宙空間ともにディテールが凝っています。ただ，そこに関連して，マシンスペックの問題がありますね。推奨スペックでも正直まだキツイような……。もちろんそこそこの性能でも十分遊ぶことはできるのですが，移動がちょっと大変だったりすることがありました。その点は細部までこだわった作り込みによる副産物的な感じなのかもしれません。
　大容量のメモリと強力なグラフィックスカードであれば，そのへんの問題は解消すると思いますが，最高のパフォーマンスで快適に遊ぶためには相応のスペックが要求されそうです。でも，そこまで求めずとも美しいグラフィックスであることは確かです。

＜広がり続ける世界＞
　SWGは，今までプレイしてきたゲームみたく，クリアしておしまいということがありません。新しい展開を提供する要素として，アップグレードや追加パックなどもあります。そしてなによりも，SWGを通じてさまざまな人達と触れ合うことができるんです。
　しかも，それがあのSWの世界でというのがなんだか凄いですね。
　本当にさまざまな可能性が秘められていると思います。ちょっとやそっとでは遊び尽くせないSWGの世界には，まだまだたくさんの魅力が詰まっていると感じました。


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