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ELSA,物理演算アクセラレータ「ELSA PHYNITE X100」発表
ELSA PHYNITE X100の“初出”は,CEDEC 2006におけるAGEIA Technologiesのセッション。そのときは,写真からPCI接続であることや,外部給電が必要なことは判明していたが,今回,搭載するメモリ容量が128MBであることも判明した。スペック自体は,すでに国内流通しているASUSTeK Computer製のPhysX PPU搭載カード「PhysX P1」と同じと言ってしまっていいだろう。
対応ゲームタイトルは,PhysX PPUのパフォーマンスデモ的な「CellFactor: Combat Training」を除くと,「一部描画が派手になる」程度のものが,「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter」などいくつかあるだけと,まだまだ少ない。このため,2006年秋の時点において,3万円台後半の投資に見合うかというと,正直微妙だ。ただ,エルザジャパンは,ニュースリリース中で「日本のゲーム会社向けにより信頼性の高いボードを供給することをお約束します」(原文ママ)と述べているので,個人ユースというよりは,アーケードなどの組み込み市場や,PhysXテクノロジーに対応したプレイステーション3の開発環境が,当面のターゲットなのかもしれない。
なお,ELSA PHYNITE X100は,東京ゲームショウのエルザジャパンブース(ブース番号:4-S9)で,実機がお披露目される予定。CellFactor: Combat Trainingなどを実際にプレイできるようになる見込みなので,東京ゲームショウへ参加予定の人は,ブースに立ち寄って,ELSA PHYNITE X100の威力を体験してみるのもいいだろう。(aueki)
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