Valve，Sourceエンジンの可能性を示すデモ映像を公開

　Valve Softwareは，Sourceエンジンで実装された新機能を紹介するムービーを，ハードウェア関連メディア向けに公開した。
　このムービーでは，「Day of Defeat: Source」のプレイシーンを使って，Depth of Field，Motion Blur，Film Grain，Color Collectionなどの機能が紹介されている。

　Depth of Fieldは，カメラの焦点が合っていないところをぼかして表現する技術。人物の手前に，焦点の合っていないぼやけた草や樹木を映すことで遠近感を表すという，映画やテレビドラマなどで多用されている表現が可能になる。
　Motion Blurは，スローシャッターのカメラで素早く動く被写体を撮影したときに現れる残像の表現。「Need For Speed: Most Wanted」などで，ニトロをONにしたときに，風景が後ろに流れるように見えるあれだ。
　また，古い映画のように，画面全体にノイズが発生していたり，色味がおかしくなってしまっているような表現を実現するのが，Film Grainである。
　そしてColor Collectionは，カラーの調整機能で，コントラストをはっきりさせたり，色を抜いてモノクロにするといった表現ができるもの。

　このように，Sourceエンジンの新機能は，映画やテレビでの映像表現をかなり意識したもののようだ。スクリーンショットやムービーは，bit-tech.netに掲載されているので，興味のある人は実際に見てほしい。（朝倉哲也）