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印刷2005/09/17 04:59

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[TGS2005#11]コードネーム”GO”は「グランディアオンライン」に

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは,東京ゲームショウ2005の同社ブース「GungHo Station」におけるステージ発表「Gステーション」で,ゲームアーツとの共同開発タイトル「コードネーム"GO"」の概要を明らかにした。
 大方の予想どおりというべきか,作品の正式名は「グランディアオンライン」。ゲームアーツがコンシューマゲーム機で展開し,累計200万本を売り上げたRPG,"グランディアシリーズ"のオンラインゲーム版だ。

 グランディアオンラインは,"原点回帰"をキーワードに,シリーズ第1作よりもさらにさかのぼった年代を扱う。「グランディア1」が産業革命の時代となっているのに対し,「世界の果てが発見される前の時代,新大陸を追い求める大冒険時代」が舞台となる。
 意思を持って行動するNPC達や,天候や地形特性などが絶えず変化し続ける世界を背景に,プレイヤーは同シリーズ独特のセミリアルタイム戦闘システム「IPバトル」による駆け引きを生かしてモンスターと戦い,世界各地を冒険していく。
 そしてもちろんオンラインゲームらしく,プレイヤー同士の出会いを広げるさまざまな"コミュニケーションシステム"も,同時に用意されるという。



ガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長 森下一喜氏
 壇上で説明に当たった,ガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長 森下一喜氏によれば,「グランディアシリーズから受け継いだ戦闘システムもウリの一つではあるものの,最大のテーマは戦闘でなく未開の地への旅,冒険そのもの」であるとのことだった。

 引き続いて壇上には,ゲームアーツ 代表取締役社長 宮路洋一氏と,その弟で,洋一氏と共にグランディアシリーズを作り上げ,グランディアオンラインの開発では"特別顧問"を務めるジーモード 代表取締役社長 宮路 武氏,そして,現在ゲームアーツと一緒に開発に当たっているガンホー・オンライン・エンターテイメント 取締役 堀 誠一氏も登場し,グランディアシリーズおよびグランディアオンラインに対する思いと決意をそれぞれの立場で語った。
 グランディアをオンラインゲーム化することについては,森下氏が中心となって推進したという。その氏はグランディアを選んだ理由を「日本を代表する,そして日本を発信源としたムーブメントを起こし得る作品」であるからだと語った。
 堀氏によれば,グランディアオンラインは「燃える冒険活劇」として開発が進められているという。シリーズ第一作が"旅立ち"を描き,最新作が"空"をモチーフとするのに対し,本作は"大地"と"変わる世界"をテーマに定めているとのことだ。

 そして,宮路 武氏は開発体制に触れ,「今回はオンラインゲームの先進国たる韓国の人材も含め,すごく優秀な人間を集めました。もう開発自体がアドベンチャー,冒険であって,本当に出来るかどうか」と軽妙に語りつつ,「CD-ROMでの作品リリースに先鞭をつけ,(グランディア初回作をリリースした)セガ サターンのときにポリゴンに挑戦したのと同じで,今回は初めてオンラインゲームに取り組む。同じようなものばかり作っていてもしょうがないので,出来るかどうか分からない,ぎりぎりのものを作ってみようかと考えている。だから,非常に変わった,新しいオンラインゲームが出来ると思う。期待していてください」と,少々きわどくも力強いコメントを発した。
 またユニークなところでは,宮路 武氏の,食事シーンへのこだわりなどという話も飛び出した。グランディアシリーズで食事シーンを丹念に描いた理由は,「みんなが冒険に行って,一休みするときにおいしいものを食べながら情報交換や楽しい話をする。そういったひとときを描くことが,冒険の楽しさ,素晴らしさを表現することにつながる」ということらしい。
 オンラインゲームになることを考えたとき,情報交換や楽しい話の相手はほかのプレイヤーになる。それをどう実現するのか,なかなか奥が深い話のように思えた。
 グランディアオンラインのリリースを心待ちにするファンへのメッセージとして,森下氏は「感動させます」の一言で,今回の発表を締めくくった。
 サービス開始時期のメドなど,より具体的な話を聞くにはもう少し時間がかかりそうだが,作品コンセプトを語るさいに,堀氏は「詳しい話は次の機会に」と言い添えていたことであるし,そう遠くない時期に続報があるものと期待して待ちたい。

左:ゲームアーツ 代表取締役社長 宮路洋一氏
中:ジーモード 代表取締役社長 宮路 武氏
右:ガンホー・オンライン・エンターテイメント 取締役 堀 誠一氏


 なおこの発表と同時に,「北斗の拳オンライン」の開発が進められていることもアピールされ,プロモーション映像も上映された。ただしこちらはイメージビジュアル主体で,ゲーム内シーンは含まれていないようだった
 のちほど本作についても森下氏に話を聞いたところ,「まだゲーム内のさまざまな要素をお話しすることはできませんが,とりあえず,プレイヤーが原作の主要人物になるようなことはないと,思っていてください」とのことだった。
 グランディアオンラインよりも,さらに遠い話になりそうではあるが,こちらも続報が待たれるところだ。(Guevarista)

  • 関連タイトル:

    グランディア オンライン

  • 関連タイトル:

    北斗の拳ONLINE HEROES

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