「サドンアタック」公式大会「SAJCL 2018 Summer」決勝トーナメントをレポート。Lythronaxが2連覇を達成

　ネクソンは2018年8月4日，PC向けオンラインFPS「サドンアタック」の大会「Sudden Attack Japan Champions League 2018 Summer」（SAJCL 2018 Summer）の決勝トーナメントを，東京・池袋のLFS 池袋 esports Arenaで開催した。5月から行われていたオンライン予選を勝ち抜いた4クランにより，優勝賞金30万円をかけた戦いが繰り広げられた。

　出場クランは，Ziele，WyVerN，NabD，そしてLythronaxだ。準決勝では，ZieleがWyVerNに，LythronaxがNabDに勝利し，決勝戦に駒を進めた。

Ziele対WyVerNは，陣営選択権を決めるクランマスター同士のナイフ戦で，まさかの転落死が発生するという波乱の展開からスタート。1マップ目，2マップ目ともに延長戦にもつれ込む，白熱した試合が展開されたが，どちらもZieleが勝利を手にして決勝に進出した。とくに2マップ目は，青側が有利な「第5補給倉庫」でZieleがあえて赤側を選択し，延長戦を有利な青側にすることで，きっちり取っていったのが見事だった

NabD対Lythronaxは，昨年の「SAJCL 2017 Final Stage」決勝戦と同じ対戦カード。1マップ目をLythronaxが2：6で取ったと思ったら，2マップ目はNabDが6：2で取り返す。3マップ目は，5：5のお互い一歩も譲らない展開で延長戦に突入し，最終的にLythronaxが勝利した

　決勝戦第1試合は，長い間大会で使われてきた「クロスポート」が舞台に。準決勝から絶好調でキルを量産していたOxyride選手が2人抜きを見せ，Lythronaxがラウンドを先取する。Lythronaxは，時間を使った堅実な立ち回りでラウンド勝利を重ねていくが，ZieleもTANEEEET-!選手のハンドガンによる2人抜きなどでどうにか持ちこたえる。
　2：3のLythronaxリードで迎えた後半戦だったが，Dicentra選手が合計7キルの大活躍を見せ，Zieleがラウンドを連取し，第1試合はZieleが勝利となった。


　第2試合のマップは「化学工場」だ。1月に実装されたマップなだけに研究が進んでおらず，両チームがどのように立ち回るかが注目された。このマップを取ってしまえば優勝の決まるZieleは，一気に攻め込んでラウンドを先取。そのままの勢いで2ラウンド目も取り，このままZiele優勢で進むかと思いきや……3ラウンド目で，Oxyride選手が3人を狙撃し，さらに最後のタイマンでも，体力的に不利な状況からハンドガンでの見事なヘッドショットを決めて，Lythronaxが取り返す。そこからはシーソーゲームで5：5の延長戦に入り，最後はLythronaxが制した。


　最終決戦となる第3試合のマップは，大会でおなじみの「プロバンス」。1ラウンド目は，最後に残ったDieki選手が，1対2の状況から実況に「うまっ！」と叫ばせる狙撃を見せ，Zieleが獲得する。そのまま3連取するが，Lythronaxも2ラウンドを返し，拮抗した状態で前半戦は終了となった。

　後半戦は，それぞれが1ラウンドを取り，Zieleが一歩リードしたまま進んでいく。大きく流れが変わったのが3ラウンド目だ。Lythronaxは被弾したHajime選手1人，Zieleは残り3人という状況から，Hajime選手がまさかのトリプルキルを決めて同点に。
　さらに，この流れを好機と見たのか，ずっと堅実な攻めをしていたLythronaxはラッシュに切り替え，次のラウンドも取る。しかし，Zieleも負けじと取り返し，勝負の行方は延長戦へともつれ込む。
　最後は残り20秒，お互い残ったのは2人という緊迫した状況の中，Lythronaxが撃ち勝ち，昨年に続けての2連覇を達成した。

優勝したLythronax

準優勝のZiele

3位タイのWyVerN

3位タイのNabD

素晴らしいワンプレイみせた選手には，GALLERIA賞として旅行券5万円が贈られた。獲得したのは，見事な狙撃で会場を沸かせたZieleのDieki選手

MVPは，準決勝・決勝ともに，すさまじい戦果でチームを支えた，LythronaxのOxyride選手。WebMoney10万ポイントと，DXRacerのゲーマー向けチェアが贈られた

「サドンアタック」公式サイト