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テストレポート
HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(1)税込6000円前後のアナログ接続型ヘッドセット,その出力音質をチェック
→短評(2)
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テスト方法は先にヘッドセット46製品を横並びでテストしたときと同じだが,テスト場所は筆者の自宅スタジオとなる。波形は,「ダミーヘッドでの計測時に必ず生じる,6kHzを中心とした凸」を削り,本来の特性に近くするイコライザ処理済みだ(関連記事)。
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※1.4〜4kHz程度の中高域。プレゼンス(Presence)という言葉のとおり,音の存在感を左右する帯域であり,ここの強さが適切だと,ぱりっとした,心地よい音に聞こえる。逆に強すぎたり弱すぎたりすると,とたんに不快になるので,この部分の調整はメーカーの腕の見せどころとなる。
音量以外の話をすると,重低域が結構強めであるがゆえに重低音までしっかり聴ける一方,400Hz付近に谷があるので,低域は比較的すっきりクリーンな感じで,音が濁った感じはない。
アラを探せば,6kHz付近にある落ち込みのせいで,高域は少しなまったようにも聞こえるが,実勢価格で6000円台ということを踏まえれば,この音質傾向は優秀と言っていいだろう。
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「Project CARS」でも傾向は同じだが,よりプレゼンス帯域に音が集中しているタイトルということもあり,より「ギラッとした」音になる。サラウンド定位は,横から後方にかけてが分かりやすい。低域がしっかりしているので,縁石に乗り上げる音など,LFE信号もきちんと聞こえた。
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KingstonのHyperX Cloud Stinger製品情報ページ
※HW短評に関する注意
- HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
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