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ガンホーのオンラインゲーム投資,「女神転生IMAGINE」のケイブへ
ケイブといえば先日報じられた,女神転生IMAGINEのガンホーゲームズにおけるサービス提供の件が記憶に新しい。2月2日付で発表された同社のニュースリリース(注:PDFファイルが開きます)によれば,投資は第三者割当による新株式発行方式で行われ,発行価額が18万9100円,発行新株式数が2190株で,発行価額の総額は4億1412万9000円となる。なお,このうち資本組入額が1株につき9万4550円なので,直接の経営資源となるのはちょうど半分の2億706万4500円だ。
ケイブはこの資本提携について「当社の今後の中核事業と考えているオンライン事業においてガンホー・オンライン・エンターテイメントグループとの関係を強化し,当社の今後の企業価値向上に効果を発揮すると考えております」とコメントし,さらに「将来的にはオンライン事業全般での一層の提携関係の強化を進めてまいりたいと考えております」とも述べている。
リリースの別の箇所で出てくる「自己資本の充実による財務体質の強化」「オンライン事業の業務拡大のための開発制作資金に充当」といった文言は,一読いたってオーソドックスなものである。しかしながら,ガンホーゲームズと,「オンライン事業」なる,いささか指示範囲の広い言葉の組み合わせを虚心に捉えるならば,マーチャンダイズも含めた周辺展開に,相応の期待が寄せられているものと推測すべきではないだろうか。
なお今回の増資で,ガンホー・パートナーズ合同会社は株式の10.52%を所有し,第2位の株主となる(第1位は28.34%)。
ガンホーゲームズという“テナントビル”に続いて“店子”を組織していくのが,この投資スキームの使い方の一つというわけであろう。金融界とオンラインゲーム業界の橋渡し,水先案内人としての活動成果には自ずと,オンラインゲーム業界のみならず投資家の注目も集まる。今後の動向が見逃せない。(Guevarista)
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