開発状況はいかに？　Techlandが制作中の「Dead Island」と「Warhound」の行方

　欧米で発売されたばかりの西部劇FPS，「Call of Juarez: Bound in Blood」。メディアやゲーマーの評判もなかなか良好のようだが，ゲームを開発したポーランドのデベロッパTechlandが二つの新作タイトルを制作中なのは，4Gamerでも何度かお伝えしてきたとおり。とはいえ，このところなんの情報も出てこないのも事実だ。おそらく，同じことを感じていたのだろう，ゲーム情報サイトのJoystiqがTechlandに問い合わせた結果を記事にしている。それによると，二つのタイトル――「Dead Island」と「Warhound」は，その開発の行方が分かれつつあるようだ。

　ゾンビシューターであるDead Islandの開発は現在も続けられており，発表するタイミングを待っているという。ゾンビが溢れる南の島での生死を賭けた戦いを描くDead Islandは，自社開発されたChromeエンジンによる美しいグラフィックスが特徴の一つ。飛行機事故によって謎の島にやってきた主人公を，無数のグロテスクなゾンビが襲うという内容で，ジョージ・A・ロメロ監督やルチオ・フルチ監督などが確立した，正統派（？）ゾンビ映画をリスペクトしたゲームになっている。


　順調に開発が進んでいるというDead Islandに対し，プレイヤーが傭兵となって危険なミッションに挑むFPS，Warhoundの先行きはやや不透明の模様。ゲームの開発は進められていたが，Call of Juarez: Bound in Bloodを先行させるために一時中断され，それが契機となったのか，現在は開発が見直されているのだという。はっきり中止と決まってはいないが，現段階ではTechlandとしても「開発中です」とは言いにくい状況らしい。
　ゲームエンジンには同じくChromeが使われており，美しいグラフィックスとオープンスペースを舞台とした自由度の高さが特徴となっている。


　いずれにしろ，どちらもずいぶん前に制作が発表されていながら，リリースの話題には遠いタイトル。待ちわびるファンのためにも，ともに形になってくれることを願う。