もはや伝説と化した「Dead Island」のトレイラーがカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルで金賞を受賞

　現地時間の2011年6月19日から25日までフランスで開催された「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」（旧称：カンヌ国際広告祭）は，広告業界にとっての一大イベントだ。今年は，JR九州新幹線の全線開業を記念したテレビCM「祝！　九州」がアウトドア部門を受賞するなどして日本国内でも話題になっているが，なんとゲーム業界からも受賞作が登場した。

　それが，2011年2月に公開されるや大きな話題となった「Dead Island」（PC / PlayStation 3 / Xbox 360）のトレイラーだ。今回はインターネットフィルム部門で見事金賞を獲得した。

　ピアノと弦楽器が織り成す旋律をBGMにスローモーションで逆再生されていく映像で，惨禍の中で奮闘する家族を追っていくというその内容は，ゾンビをなぎ倒していく過激なゲーム内容には似つかわしくないほど美しい。少女がホテルから転落死するシーンが問題視されていたが，その一方でアーティスティックかつ情緒的にまとめられた映像美は，ゲーム業界だけでなくハリウッドでも話題になるほどだった。


　トレイラーを制作したのは，イギリスを拠点にするアニメーションスタジオ，Axis Animation。映像で描かれたキャラクターがゲームに登場するのかどうかは，現時点では明らかにされていないため，あくまでもイメージビデオではある。しかし，今回のように大きな注目を集めたことは，8月に欧米で発売予定の本作にとって絶好の追い風となりそうだ。

　なお，公式サイトでは3人めのプレイアブルキャラクターであるLoganに関する情報も公開されている。Loganは，元々将来を有望視されていたプロのアメフト選手であったが，違法な路上レースで同乗者を事故死させてしまう。そして彼は自分の生き方を見つめ直すために，Banoiの島にやって来るのだが，ご存じのとおりこの島にはやがてゾンビが大発生することになるのだ。彼が特別な能力を持っているのかは不明だが，その続報には注目しておこう。

「Dead Island」公式サイト