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[GC#23]冷戦時代を描いたスニーク系アクションアドベンチャー「Cold War」
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印刷2004/08/27 19:20

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[GC#23]冷戦時代を描いたスニーク系アクションアドベンチャー「Cold War」
2004/08/27 19:20
 E3でムービーだけ公開されていた「Cold War」は,プレイスタイルが「Splinter Cell」風のスニーク系アクションアドベンチャーである。主人公は,共産体制崩壊直前にロシアに乗り込んでいたアメリカ人ジャーナリストのレイザー・ケーン。スパイ容疑でKGBに逮捕され,脱出を図りつつ渦巻く陰謀を暴き出していくことになる。

 開発を手がけているのはチェコのMindware Studios社で,本作が彼らの処女作となる。冷戦時代のソビエトを描いた作品は,本国ロシアを中心に昨今増えているが,この作品はアクションアドベンチャーとして刑務所から脱出し,やがてチェルノブイリからレーニンの霊廟,KGB本部,そしてクレムリンなどに侵入することになる。
 面白いのは,Splinter Cellのサム・フィッシャーとは異なり,レイザーは普通のジャーナリストであるということだ。キャラクターモデルは'70年代の刑事ドラマのような皮ジャンにレイバンを着込んだ渋めの男ではあるものの,超人的体力やエージェントとしての技能を持っているわけではない。当然武器やスパイ知識に関してはズブの素人だ。当初の脱出では命を賭けてのステルスを行い,やがてストーリーが進むにつれて登場する武器やアイテムを活用していくのである。

 Cold Warは,それほど直線的なストーリーではなく,例えばある場所は,セキュリティカメラの動き回るパターンを読んで,うまくカメラを避けるように通り抜けてもいいし,迂回してセキュリティルームへ行ってカメラを止めてしまってもいい。このあたりは,"Deus Exシリーズ"の自由度の高さを参考にしているようだ。
 このゲームで登場する武器で興味深いのは,断然"X-rayカメラ"だろう。どうやらKGBから盗み出さなければならないらしいが,これを使うと部屋の向こうの情況ばかりか,付近のキャラクターも透視して骨格が見えてしまう。この武器の波動を強めれば敵にマイクロウェーブを照射して脳を焼いて殺したり,遠方にある爆弾を爆破させることも可能だという。このほかにも,ガスの圧力で発射されるスリングショットなどがあるようだ。



 「Splinter Cell」や「Thief」「Hitman」のようなゲームが好みのプレイヤーには,新しい選択肢となるであろう「Cold War」は,2004年中にも欧米でDreamCather Interactive社からリリースされる。すでにβテストを始める段階に突入しているようで,Game Conventionでもフレームレートに支障が感じられないスムースなデモがプレイできた。(奥谷海人)

「Cold War」の記事一覧は,「こちら」



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