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Microsoft,Windows 7でもDirectX 12対応ゲームを動作可能に。対応タイトル第1弾は「WoW:Battle For Azeroth」
Windows 7上で動作するDirectX 12対応ゲームの第1弾は,Blizzard Entertainmentが開発するMMORPG「World of Warcraft: Battle For Azeroth」(以下,WoW)であるとのこと。ただ,Windows 7上でDirectX 12を利用するにはゲーム側の対応が必要であるため,既存のDirectX 12対応ゲームがただちにWindows 7上でも動作可能になるというわけではない。
MicrosoftでGraphics TeamのProgram Managerを務めるJianye Lu氏による投稿では,今回の取り組みは,Blizzard EntertainmentがWoWをDirectX 12対応にアップデートしたことが切っ掛けになったと書かれている。DirectX 12対応版のWoWは,ゲームのフレームレートが大幅に向上したそうで,この結果を受けたBlizzard Entertainmentが,Microsoftに対してフィードバックを送ったことが切っ掛けとなり,Windows 7対応版DirectX 12のリリースにつながったそうだ。
多くのPCゲーマーがWindows 10に移行したであろう現状で,DirectX 12対応アプリケーションを求めるWindows 7ユーザーがどの程度いるのか疑問に思う人もいるだろう。そこで,Valveが定期的に公開しているSteamユーザーのPC環境調査結果である「Steam Hardware & Software Survey」を見ると,2019年2月時点でDirectX 12対応GPUとWindows 7&8.xの組み合わせを使用しているユーザーは,27.47%もいるとのこと。無視できない数のユーザーがいると言えようか。
Lu氏は,DirectX 12を最も効率的に実行できるOSはWindows 10であると強調してはいるが,Microsoftでは今後もゲームスタジオと協力して,Windows 7でも動作するDirectX 12対応ゲームの拡充に努めていくと述べている。
DirectX 12対応プラットフォームが増えることは,対応ゲームの拡充につながる可能性があるので,Windows 10に移行済みのゲーマーにとっても歓迎できる話ではないだろうか。
Microsoft公式Blogにおける当該ポスト(英語)
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