G★初日,二日目にわたってNexonブースでは,現在開発中の
ニュータイトル5本の紹介が行われた。とはいえ作品によっては,詳しい説明も画面素材もなく,ロゴやイメージイラストとともに開発の現況がラフに伝えられるだけというものもあった。そのため,十分な説明ができないものも含まれるが,今後登場予定の作品のインデックスと捉えてほしい。
初日冒頭に紹介されたのは,MMORPG
「Project SP1」だ。舞台となるのは1950年代,不況下のイギリス,アメリカで,そのどことなく暗い雰囲気を背景に
「スリラータイトル」というコンセプトで開発が進められている。
選択できるキャラクターの職業は,刑事,やくざ,サラリーマン,記者など6種類。ストーリー設定には
SF要素も絡むようだが,通常のファンタジーないしSFゲームとは,だいぶ趣を異にしており,映画のような雰囲気を狙うようだ。なおサービス時期については,いっさいアナウンスがなかった。
次なるアクションゲーム
「Project B.F」は,
「Kart Rider」のキャラクターが,車を降りて
バトルを繰り広げるという内容。スクリーンには設定画くらいしか示されず,説明らしい説明もなかったので詳細は不明だが,キャラクター達は銃ないしグレネードランチャーと思われる火器を手にしている。Kart Riderテーマのカジュアルシューティングということだろうか?
世の中ではマリオがカートに乗り,「熱血江湖」のキャラクターがサッカーをするわけであるから,これらに類した人気キャラの周辺展開なのだろう。
二日目はストリートサッカーゲーム
「Kick Off」がトップバッターとなった。1チーム最大5人,ソロプレイもできる作品で,資料に示されたプレイヤーキャラクターは
シリアス調の美男美女揃い。ストリートサッカーというスポーツに対する再現度に重点が置かれているようだ。
例えばシュートは9種類用意され,パスの高さも選べる。キャラクターのモーションのスムースさにも気を遣っているという。パスをつなげながらの攻撃など,
さまざまな戦術を柔軟に再現できるのが大きなポイントであるらしい。
リーグ戦,トーナメントといった対戦形式のほか,個人戦でもランキングが用意されているとのこと。なお,サービス時期について言及はなかった。
二つ目は,ブースに試遊台も用意された対戦アクション
「Koong Pa」だ。描画は3Dだが,奥行きが3段階という
2D格闘の制作手法を採用し,8人 vs. 8人までの多人数対戦に対応。プレイヤーキャラクターのテンション(怒り)ゲージが満タンになることで
アメコミ風ヒーローに変身するといったギミックが,まとまったプレゼン資料をもとに解説された。
変身後のヒーローは,マッチョタイプ,レンジの長い孫悟空タイプ,爆弾を使う忍者,女性バンパイアという4種類が用意され,多人数用サイズも含む多彩なマップについても説明があった。
さて,最後が最も素材/資料の少ないFPS
「Project Black」だ。
アメリカの裏社会が舞台になるようで,現在アメリカで銃の実射音の収録に努めているということ以外,説明らしい説明がなかった。プレゼン担当が黒いジャケットにサングラスといういでたちだったのは,ゲームの雰囲気に合わせた演出なのだろう。
作品によってはあまりにヒントが少なくて,取材していた当人もよくイメージできていなかったりするのだが,どの作品についてもステージ上でアピールされたのは,その並々ならぬこだわりっぷりだ。それが開発に投じられるエネルギーの片鱗だと期待しつつ,続報を待つほかないだろう。(Guevarista)