［G★2006＃45］Neowizブースに，カジュアルプレイヤー向けオンラインFPS「Cross Fire」がプレイアブル展示

　ヒット作が生まれると，次々と似たようなタイトルが出てくるのは世の常だが，韓国におけるオンラインFPSの過熱ぶりには驚かされる。Neowizブースでも，同社が韓国でサービスを行う「SPECIAL FORCE」に続く，カジュアルプレイヤー向けの新作オンラインFPS「Cross Fire」がプレイアブル展示されていた。

　Cross Fireは，世界各国の特殊部隊出身者達で構成された，グローバル傭兵株式会社間の対決を描いたオンラインFPS。“株式会社”というのが，今一つピンとこないが，登場するキャラクターの兵装はご想像どおり，実在の特殊部隊や，対テロ部隊を模したものとなっている。
　韓国では，大規模戦FPSよりも小規模戦FPSに人気が集まっているということで，本作も小規模なチーム戦が主体となっていた。チームデスマッチ，クラン戦，シングルモードといったゲームモードが用意され，比較的低スペックのマシンで動作する，カジュアルプレイヤーをターゲットにしたオンラインFPSだ。
　……と，ここまで書いてきて気になるのが，「SPECIAL FORCE」とどう住み分けていくのか，ということ。どちらもカジュアル層をターゲットにした小規模戦主体のオンラインFPSであり，話を聞いている限りでは，あまり明確な違いがないように思える。別ルートの情報によればSPECIAL FORCEは「NeoWizから離れる」という噂もあるが，それは案外正しい将来像なのかもしれない。同じものを二つ持っておく必然性はどこにもないのだから。Cross Fireは，現在韓国で第二次クローズドβテストが実施されており，正式サービス開始後はアイテム課金制となるようだ。日本でのサービス予定は，現在のところは未定とのこと。
　次々と似たようなタイトルが登場し，明確な違いが打ち出せないためにプレイヤーに飽きられてしまうという状況は，先行ジャンルであるMMORPGですでに顕著になっている。その教訓を生かし，オンラインFPSが同じ轍を踏むことのないよう願うばかりである。（ginger）