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Global Agenda

Global Agenda
公式サイト http://www.hirezstudios.com/global_agenda.html
発売元
開発元 Hi-Rez Studios
発売日 2010/02/01
価格 無料
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このゲームの読者の評価
80
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 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • MMORPGとShooterのハイブリッド 80
    • 投稿者:nix(男性/30代)
    • 投稿日:2010/02/28
    良い点
    ■Shooterの幅を広げるレベル制
     GlobalAgendaでは、PvEやPvPをこなして経験値を得ることでレベルが上昇する。レベルが上昇するにつれて新しい武器やスキルポイントを入手出来るわけだが、これによって同クラスを使用しているプレイヤー間の個体差を作り出すことに成功している。例えば同じメディックというクラスであっても、回復に重点を置いたビルドを用いる人もいれば、逆に敵にダメージを与えることを目標に据えたビルドを好む人もいる。メディックなのだからヒール、という運営から与えられた役割をそのまま演じる必要はない。
     また、ロビーにいる状態であれば無料でスキルポイントを再分配できる点も評価を上げる要素である。昨日はヒールしかしていなかったメディックが、今日は武器を携えて敵の中心で暴れまわっているかもしれない。プレイするメディックも、それを見ているプレイヤーも飽きさせない仕様である。

    ■手軽に出来るミッション
     MMOShooterということで、MMORPGの様に戦闘に入る前にめんどくさい儀礼が必要かと思っていたがそうではない。自分がプレイしたい時に、プレイしたいミッションを選んで順番待ちをすれば、5分と待たずに戦場に突入である。PvPは10vs10、PvEは4人で行うため待ち時間は本当に少ない。FPSゲームと同じ様に気軽にプレイできるだろう。

    ■舞台は近未来SF!
     「第三次世界大戦後の地球を支配する世界政府。それに反抗する少数独立勢力のエリート工作員」がプレイヤーの操作するキャラクター達である。彼らはエリートの名前に恥じないような装備をしている。レーザー銃はもちろん、小型ロボットを引き連れたり透明化したり、AvAでは大型のロボを用いたりとSFの世界にいるんだ!と思わせてくれる仕掛けが多くある。全クラスがジェットパックを装備しているのもこのゲームのSF的部分の大きな特徴であり、これを使用した駆け引きも、他のShooterとの差別化に一役買っている。
    悪い点
    ■MMOShooter...?
     公式には、このゲームはMMOShooterということになっている。これを聞いてPlanetSideの様なゲームを想像すると痛い目に遭う。近年のMMORPGに見られるような、ミッションに行く前のロビー部分がMMOという仕様である。戦闘は決してMMOでは無い。売りにしているはずのAvA(Alliance vs Alliance:ギルド戦)も10vs10ミッションが乱立するだけであり、MMOShooterと呼んで良いものでないと僕は考える。

    ■コンテンツの不足感
     これまで書いて来た様に、このゲームにはPvE、PvP、AvAと大別して3種類のミッションがある。PvPには5つのルールがあり、それぞれに大体2つずつのマップがある。AvAには、攻め込んだエリアに設置されている施設に応じたマップが4,5種類用意されている。これらを少ないと感じるかもしれないが、AvAを含めたPvPはプレイを重ねるごとに味が出るものなので、これはいいだろう。問題はPvEである。PvEはレベルに応じてプレイできる難易度が異なる。難易度で敵の数や配置は異なるが、マップはせいぜい6種類ほどでマップの構造は難易度が変わっても全く同じである。これはとても繰り返しのプレイに耐えたものではない。

    ■クラスに対する能力の割り振り
     キャラクター作成時にAssault、Medic、Recon、Roboticsの4つのクラスから1つを選んでキャラクターを作成する。この中のReconは足が速く、透明化し、スナイパーもできて、近接も強いという特殊なクラスになっている。これらの、味方から成果は見えず敵にはウザいだけいうどちらからも嫌がられる数々の能力を併せ持ったこのReconは、チームにとって間違いなく究極の糞クラスである。KillやDmgだけは稼げるので、チームではなく個人で勝ちたいと思うプレイヤーたちはReconを選び、その結果ミッションに参加するプレイヤーの半分がReconということも珍しくない。

    ■日本人にAvAは厳しい
     このゲームは海外で開発・発売されており、ゲームのメニューは全て英語である。当然プレイヤーも欧米の人達が99%を占めており、会話も99%は英語で行われる。さらに、メインコンテンツであるAvAはいわゆるギルド戦であるのでギルド(本ゲームではAgencyと呼ぶ)に所属しないと参加できない。つまり、最低でも英語の読み書きが出来ないとまともなAvAは期待出来ないということである。加えて、戦闘中はVoiceChatを多用する欧米プレイヤーが多い。これをクリア出来る日本人プレイヤーは極少数だろう。
     日本人のAgency・Alliance(Agencyの集合体)も存在しているが人数は決して多いとは言えず、数百人を擁するAllianceの前では蟻のような存在となってしまう。
    総評
     重ねて言うが、このゲームは決して"MMO"Shooterでは無い。PlanetSideの様なものを期待すると落胆してしまうだろう。しかし、MOShooterとしての完成度は高く、RPG要素も非常に上手く取り込んでいる。特に敵を撃ってもなかなか倒れない点や、HoT・DoTの存在は非常にMMORPGライクで独特の手ごたえを感じさせる。

     また、現状ではコンテンツ不足は否めないが、開発のやる気はすさまじいものがあり、絶えずフォーラムや投票フォームを用いてプレイヤーからのFeedbackを図っている点は素晴らしい。生産要素の拡充や、もっとMMOらしいアップデートも考えているようで、そういったものの開発が待たれる。

     最後に、GlobalAgendaはMOShooterとして見れば、MMORPGとMOShooterの間で器用にバランスを取っている珍しいゲームであり、それだけでもプレイに値するものと考える。MMOとShooterのハイブリッドとしか言えず、他に表現のしようが無いのが残念だが、それだけにこれはGlobalAgendaという一つのジャンルを確立したとさえ思ってしまう。MMORPGとShooterのどちらも好きという方は、一度手に取ってみてはいかがだろうか。
    プレイ時間
    1〜3ヶ月
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 3 4 4 2
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