スクウェア・エニックスが2009年4月9日の発売を予定している，PC版「ラスト レムナント」のデモを4GamerにUpした。2007年に制作発表があって以来，しばらく情報が途絶えていた本作だが，2008年の東京ゲームショウでプレイアブル展示され，続いて2008年11月にXbox 360版が世界同時リリース。そしていよいよ待望のPC版が登場するというわけだ。


　ゲームの舞台となるのは，世界のあちこちで「レムナント」と呼ばれる謎の遺跡が発掘された架空の世界。発見されたレムナントは強力な力を持っており，そのため，それらをめぐって世界は次第に混迷の度を深め，やがて戦乱のるつぼに陥っていく。
　それから約1000年。世界の片隅で平穏に暮らしていた主人公は，突然出現した謎の集団に妹をさらわれたことをきっかけとして，戦乱の中に足を踏み入れていく。

　ゲームシステムの基本はRPGであり，旅の途中で仲間を見つけ，街を訪れて人と話し，クエストを受けるなどして物語を進めていく。だが，なんといっても本作の最大の特徴は，戦闘システムにある。巨大な軍勢が正面衝突する大規模な戦いはラスト レムナントの華といってよいが，アクションっぽい見かけと違って戦闘はターン制だ。


　詳しくは，東京ゲームショウでのXbox 360版のプレイレポート記事などを見てほしいが，戦いにあたっては，じっくりと戦略を考えつつ，陣形を整え，敵の力を考慮し，頭を使うことが必要とされる。さまざまな駆け引きが発生するシステムであり，そのためやり込み要素の多い，かなり歯ごたえのあるものになっている。
　また，PC版では，1月30日に掲載した記事にもあるように，「倍速モードの実装」「リーダーユニット数の制限の撤廃」など，Xbox 360版で不満とされた部分がすっかり改善され，さらに「武器防具のプレビュー機能」「英語音声への切り替え」といった新要素が追加されている。


　デモ版は，主人公ラッシュが「聖都エリュシオン」で開催される「共和会議」に出席するためアスラムの四将軍らとともに旅立つシーンからスタートする。Xbox 360版をプレイした人なら分かるとおり，ある程度進んでいる状況で，武器も持っているし仲間もいるので，いろいろな準備抜きでゲームが楽しめるというわけだ――話の流れはよく分かんないけど，そこは製品版のお楽しみということで。

　このまま，「ホワイトロッキー」を抜けて聖都エリュシオンに到着するとデモ版は終了になってしまうので，アスラムの街の「中央市場」や「クシポス大通り」などを歩き回って買い物をしたり，人と話したりするのも面白い。NPCからクエストをオファーされることもあるだろうし，魔女っ子っぽい仲間を見つけられるかも知れない。
　また，「ロベリア廃城」や「ガスリン洞窟」などに出かけて，そこに巣食うモンスターと戦い，戦闘を体験するのもいいだろう。残念ながら，デモ版のセーブデータを製品版に引き継ぐことはできないが，倍速モードをはじめとした新たなシステムは体験できるので，ラスト レムナントのキモともいえる戦いを体験してほしい。ユニオンの編成も自由に切り替えられるので，いろいろ実験できるはずだ。

　Epic Gamesの「Unreal Engine 3」をライセンスしたハイレベルなグラフィックスは掲載したスクリーンショットからもよく分かるだろうが，それだけに要求されるPCスペックも高め。デモ版のファイルも大きめと，かなりヘビー級デモではあるが，かなり長く遊べもするので，オススメである。

PC版「ラスト レムナント」4Gamer内記事一覧

PC版「ラスト レムナント」公式サイト

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