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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第684回「『Winning Post 9 2022』を通じて体験版のあり方について考えてみた」
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印刷2022/05/19 11:00

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第684回「『Winning Post 9 2022』を通じて体験版のあり方について考えてみた」

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著者近影
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 最近よく思う。なんだかんだで価値観が多様化してきたな,と。
 世の中の話は分からない。世の中に関しては多様化したと思える部分もあるし,一方で自由が無くなってきているようにも思う。それが良いことか悪いことかは分からない。ただ,こういう世の中である以上は,この環境で生きていかねばならない。
 世の中は流れる。その流れに流されるのが悪いとも思わないし,流れに逆らうことが良いことだとも思わない。ただ泳ぐことが大切。自分のペースで泳いでいけばそれでいい。要するに世の中に対しては,「この環境の中で一生懸命生きていこう,世の中って変わるもんだし」って思ってます
 逸れた話を戻しますと,価値観の多様化は世の中の話ではなく自分自身の中で,なんです。自分の価値観が変わってきたな,と思うことが増えた。昔は,自分の行動を時給で換算していた。もちろん,今よりもお金回りが悪かったという背景もあるけど,若いうちはお金のために動いていた気がする。
 では今はどうかと言うと,幸福度で換算する機会が増えたのですよ。こっちとこっちではどちらが幸福度が高いかで,行動の選択をするようになった。昔だったら,お金のかからないほう,もしくはお金が増えるほうを選びがちだったのに。
 もちろん,幸福の中には例えば「プロレスの試合を1試合したらいくらもらえる」っていう「お金を稼げる」という要素も含まれるよ。なので,お金に一切のこだわりが無くなったわけではないけどね。これが歳を取ったからなのか,それとも少しは余裕が出たからなのかは定かではない。

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 なんでそんな話をしたかと言うと,「Winning Post 9 2022」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch)の体験版の話をしたかったからです。この体験版,もちろん無料でダウンロードできるんだけど,何が凄いってゲイム内の最初の1年間をしっかり遊べてしまうのですよ。
 今までの作品とは違って開始年のシナリオが増え,1976年からの競馬史を追体験できるようになったのです。前作は1984年からだったのに。なので,もはやストーリーの導入が前作とは違うわけです。それを無料で体験できるのですね。もちろん面白いよ。1年間ヤってしまえば,続きがプレイしたくなってしまう。そういう意味でいい体験版だと思う。

 で,ここで思ったんです。体験版も,昔とは違うんだなって。昔の体験版(主にCD-ROM時代)って,出し過ぎないものが多かったなって印象で。新作の体験版ROMをワクワクして遊ぼうと思ったら,ムービーばっかり見せられたってこともあったなぁ……。
 体験版の目的としては,まずはゲイムについて知ってもらうって部分が大きかった。でもダウンロード時代の今は,例えばアドベンチャーゲイムだと第一章は体験版で遊べて,製品版を買えばそのまま続きを遊べる……といったことができるようになった。これも大きく言うと世の中の流れなのかなと思う。
 無料のものが多いんですよ今は。プロレスで言うと,昔は試合を見るにはTV地上波のプロレス中継か,CSの専門チャンネルかレンタルビデオかDVDしかなかった。でも,今は無料で動画を見ることができる。そうすると,お金に換算してしまうと相対的に価値が下がってしまうんですね。ありていに言えば「お金を払わなくても見ることができるもの」になってしまった。
 昔はTV中継がゲイムで言うところの体験版の役割を果たしていた。TV中継は無料だけど,それが会場に足を運ばせるための呼び水になっていた。プロ野球やJリーグも似たようなもんだと私は思っている。
 昔に比べて最近は,プロ野球やJリーグも地上波TV中継が減った。その結果,どちらも人気低迷と言われていたし,そういうイメージを持たれている。でも実はスタジアムへの動員数自体は中継が減ってすぐの時期と比べると,徐々に上がってきているのですよ。ざっと調べた範囲だから違ったらごめんだけども,たぶん間違ってないはず。あ,もちろんコロナ前までの話ね。
 これは,現場にしかない価値を野球もサッカーも辛抱強く提供し続けた結果だと私は思っていて,「ライブの価値を上げる」ことがプロレス復興へのヒントではないかと……おおう! 自分でもビックリするぐらい話が逸れてるな! しかも今回,話が逸れるの2回目!

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 もう一度話を戻しましょう。今,ゲイムの体験版のあり方,体験版に対する価値観が変わってきたって話なのですよ。ゲイムにおける体験版の立ち位置は,「まず触れてもらう」という,かつてのフェーズを通り越しているんじゃないかと,私は思っているのです。無料で遊べるゲイムがいっぱいある中。このゲイムを選んでくれたら具体的にこういう楽しさがあるんですよ,っていうのを提供するのが今の体験版の役目なのかな,と思っているのです。
 違いとしては,広告効果というよりも,さらに具体的に楽しさを提供してそのまま購入してもらおうという狙い。まあ,そもそも物理メディアを配布するタイプの体験版と,ダウンロードでの体験版では役割は違って当然なんだけどね。
 ただ,無料で体験できるエンターテイメントが多い今の時代,広告ってすでに多いじゃないですか。そんな広告がありふれた時代だから,体験版は広告にとどまらない価値を提供する必要があるわけで。それって結局のところ,ゲイム作りのスタンスの反映でもあると思うのね。
 無料のゲイムでは味わえない価値を有料のゲイムは作っていて,体験版ってその切り抜きなのですよ。無料のゲイムは確かに魅力的。だけど,有料のゲイムもその価値がしっかり伝われば,勝負できる。なぜなら,お金の面の価値観だけでなく幸福度を重要視する価値観も存在するから。そのための無料体験版。
 もし,少し前の私みたいに昔の無料体験版のイメージを引きずっている人がいるならば,「今はけっこう本気でどういうゲイムか体験できるよ」ってことを伝えたい。とくにWinning Post 9 2022の体験版はヤってみたらいいよ。面白ければ,そのまま製品版を買ってデータを引き継いで楽しめるし,合わないならば買わなきゃいい。本当の意味で体験版だと思う。

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 時代と共に移り行く私の内面。費用対効果も無視できないし,かといって幸福度が高いならばある程度のお金は出してもいいやって気持ちもあるし。時代が私をそうさせたのか,はたまた年齢がそうさせたのか。お金は困っていないけど,さほど多くは持ってもいない,そんな私のここまでは,私にしちゃできすぎたいい人生だと思ってます。
 昨日(2022年5月18日),45歳になりました。今後とも馬鹿馬鹿しい人生を送りますのでよろしくお願いします。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2022
Nintendo Switch:「eBASEBALLパワフルプロ野球2022
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
男色“ダンディ”ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,5月22日に東京・後楽園ホール大会「Audience 2022」を開催します。ディーノ選手は飯野“セクシー”雄貴選手&彰人選手とのタッグで,HARASHIMA選手&大鷲 透選手&アントーニオ本多選手と対戦します。ディーノ選手にとって45歳になって初めての試合ということで,「めでたい感じで派手にぶちかましますよ」と述べつつ,彰人選手のフェロモンズ入りについては「試合以外の振る舞いを見て査定していきたい」と語っていました。
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