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インディーズゲームの小部屋:Room#760「Rush Rally 3」
最近あちこちで開催されているブラックフライデーセールで衝動買いしたくなる誘惑を,鋼の意志でこらえている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第760回は,Brownmonster Limitedの「Rush Rally 3」を紹介する。本作は,初心者でもカジュアルに楽しめるアーケードスタイルのラリーゲームだ。もう少し待てば,年末年始のホリデーセールでもっとお買い得価格になってるはず……(貧乏性)。
本作は,これまでに「MotoGP」や「F1」シリーズ,「Colin McRae: DiRT 2」など,数多くのレースゲームの開発に携わってきたステファン・ブラウン氏が,たった一人で開発したというラリーゲーム。20種類以上の車が登場し,日本を含む全11か国を舞台にしたラリーやラリークロス,自分の腕前を試せるスキルゲームなどを楽しめる。
本作にはさまざまなゲームモードが用意されているが,その中でもメインとなるのが“ジュニアラリー”からスタートして世界チャンピオンを目指す「キャリア」モードだ。このモードでは,世界各地で開催されるチャンピオンシップに参加することで,クリア時の順位に応じてクレジット(ゲーム内通貨)や,総合順位を決めるためのポイントが付与される。
ガレージでは,レースに参加して稼いだクレジットを使って,新しい車の購入やパーツのアップグレードが可能。ゲームに登場する車やコースはすべて架空のものだが,どこかで見たようなデザインの車が揃っているので,ラリーファンならすぐにモデルになった車が何か分かるだろう。これらの車には自分の好きな名前を付けられるほか,車体のカラーやステッカーのカスタマイズなどもできるのが嬉しいところだ。
車の操作感は本格的なレースシムというよりはカジュアル寄りで,難しいセッティングを気にせずに豪快なレースを体験できる。路面もグラベルやターマック,雪道など変化に富んでおり,砂埃を上げて車体を滑らせながらコーナーを攻める爽快感は格別だ。また,エンジンやサスペンション,ブレーキや動力伝達装置などを細かくチューニングすることもできるので,走りにこだわりたい人でも楽しめるはず。
上述したように,ゲーム内の車やコースは架空のものだが,一人で制作したとは思えないほど美しく仕上がったグラフィックスも大きな魅力。日本を舞台にしたコースで満開の桜と真っ赤な紅葉がいっぺんに見られるのはご愛敬だが,各国それぞれの雰囲気がたっぷり味わえる多彩なコースでのレースが満喫できる。
そんな本作はSteamにてデモ版が配布されているほか,製品版が1520円で発売中。気になる人は,まずはデモ版からお試しあれ。
■「Rush Rally 3」公式サイト
https://www.brownmonster.co.uk/rush-rally-3- 関連タイトル:
Rush Rally 3
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