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【PR】「アークサイン」のどのあたりが“ふるぼっこ”で“ギリギリ”なのか,今日はあらためて考えてみる
「アークサイン」は,ハンビットユビキタスエンターテインメント(以下,HUE)が運営を手がけるMMORPGだ。しかしこの作品を,そこらによくあるオンラインRPGだと思ったら,それはわりと間違いだ! どのあたりがどう間違いかということを,これから俺が実際に体験したことを交えながら説明するから,皆さん聞いてください。
なにがどう“ふるぼっこ”なのか
アークサインというゲームの特徴は,公式サイトにも書いてあるように“ふるぼっこ”的なところにある。
その状態こそがまさに“ふるぼっこ”。そして,ピンチのときには数の力でなんとかしてしまおうという,ちょっとアバウトで大らかなゲームが,本作アークサインなのだ。
このあたりについては,4Gamerに以前掲載した以下の記事に詳しいのでチェックしてみてね( チュ ← ここをクリック)。
そしてなにが“ギリギリ”なのか
ふるぼっこと共に,アークサインの特徴を表す言葉として使われているのが「掟破り系」「ギリギリ感」というキーワードだ。何がどうギリギリかっていうと,具体的には“ローカライズの方向性”にギリギリ感があふれているんだ。どうしてそんなことになっているのか,軽く説明させていただきます。
ご存じの方もいるかもしれないが,アークサインは韓国で開発されたMMORPGだ。そして,韓国と日本ではゲームを取り巻く状況とか,作り手のセンスとか,いろんなところが結構異なっている。そんなことは,4Gamerを普段から読んでいるような貴様ら(ラブ!)にとっては,とっくにお見通しのことだろう!!
韓国版のアークサイン(まあタイトル違うんだけど)って,たぶん韓国の評価基準では「よくできた,良いゲーム」ってコトになると思うんだ。
でもぶっちゃけ日本人の評価基準(世界的に見ても,けっこう厳しめ)で見た場合は,「あんまし特徴ないかも」なゲームに見えるわけで。
そりゃ,“傭兵とか出せる”“フルボッコ的なシチュエーションも楽しめる”といった要素はあるけど,グラフィックスのテイストとか,「とても……アジア風です……」って感じだろうし,日本人の目から見るとなんかチョットね。
魅力というか特徴というか,話題になるチカラみたいなものに欠けたタイトルに見えたりするわけなんだすよ。
そんなゲームを日本で運営することになって,HUEの人達は考えた。「これ,このまんま翻訳してサービスしても,すぐ埋もれちゃうんじゃね?」って。
そして検討の末に出てきた方策が,「こだわりを持ったローカライズを施そう」「ほかのタイトルときっちり差別化しよう」ってことだったようです。んで,そのローカライズの方向性を決めるキーワードとして選び出されたのが,「ギリギリ」って言葉だったのだ。
そもそもゲームタイトルが韓国語版とはまったく違う。ゲームのイメージを担うメインキャラクターのイラストも,新たに書き起こされたものだ。ただまあ,この程度であれば,ほかの作品でもやっていたりはする。
実はアークサインでは,ゲームのメインストーリーすらも書き換えられている。こういう“ロア(ゲーム内設定・物語)”の部分って,アジア圏ではそれほど重視されておらず,韓国産や台湾産のゲームではぶっちゃけ適当だったりする。しかし,日本ではこういうところがかなり重要だと思います。
だからHUEでは,元からあった貧弱なロアの中から,一人の人物を抜き出して,その人にキャラクター設定と,序盤においてプレイヤーを導く役目を与えた。
そうやって出来上がったのが,本作のメインキャラクターである「大神官ユイ」様だ。日本のアークサインのゲーム序盤は,韓国版とは見事なくらい異なっており,このユイ様を中心に据えて大部分が再構成されている。
つまりローカライズのしかたが独特なの
運営チームがローカライズにおいて,とにかくギリギリ感を出すべく力を尽くしていることは,ゲームをプレイし始めるとすぐに分かる。ここで言っているギリギリ感っていうのは「えー,そんなの聞いたことないけどやっちゃっていいの(笑)」とプレイヤーに思わせる感覚のコトだ。
もうちょっと具体的に言えば,アークサインにはにいわゆる“ネタ”がこれでもかとばかりに仕込まれている。
いや,たいていのファンタジーものなんかだとさ,「世界観を守る」みたいなことが重視されがちだから,どこか「お堅い」感じの翻訳になってしまったりするわけだよ。
まぁ,たまに狙いすぎっていうか,正直スベってるところもあるさ! あったさ! でもそれだって全体的な雰囲気作りに貢献しているし,素直に笑える……っていうか,個人的にはツッコミたくなる機会が非常に多かった。要するに,あえて配置されている“ツッコミどころ”が満載ってわけだ。
だから総じて,アークサインのゲーム内にあるテキストは,品質が高く,面白い。はっきりいってMMORPGのクエスト説明文とかチュートリアルのヘルプ文章とか,みんな全部読んだりしてないでしょ? 俺だってそう。でもアークサインの文章は,俺,結構読んだ。読めるものになっていた。
あとそうそう,これも言っておきたいんだけどさ。アジア系のMMORPGでモンスターを叩くと,そのモンスターの頭上に吹き出しが現れてなんか言ったりすることがあるけど,その内容が「は?」って感じだったりしない?
ぶっちゃけサムイっつうか全然共感できねぇつうか「殺さないでください!」とかモンスターに喋られても正直ヒくっつうか。モンスターだけじゃなくて,クエストでも「みなごろしにしてこい」とか指令されて,お前らそれ乱暴すぎるだろみたいな。
「悪い奴らにもそいつらなりの事情があって……」みたいな視点って,日本や欧米ではジャンルを問わず,いろんな作品で描かれてる。でもたぶん,アジアの多くの地域ではそういうのが浸透してないんだなー……なんてプチカルチャーショックを受けてみたりとかさ。あるでしょう。
でもアークサインにはない。ローカライズによって,そういうのをなくそうとしている努力が見られるんだよ。
実際にプレイしてみたよ
よし,説明が長かった。正直,スマン。ヴァーッ!
ここからは,アークサインが実際にどんな感じにギリギリでネタにあふれた「ローカライズっぷり」なのか,俺が実際に経験した事実を元にお伝えしていこう。って,さっきも書いたっけ?
この記事のために,まずはダウンロードを開始した。ダウンロード用の小さなソフトのインタフェースはこんな感じだった。
まあこの手のソフトとしては標準的なものだろう。プログレスバーがあり,保存先の選択なんかができる。下部にはテキストが右から左に流れる電光掲示板のような表示スペースがある。進捗状況などが表示されるのかもしれない……と,思っていたら「次は アークサイン です」とか変なメッセージが流れてきた。
……でたよ……まーた韓国ゲームのヘンテコな翻訳だよ……,と思った。次のメッセージが流れてきた。
ちょっとまて。
わざとだ。ヘンテコ翻訳じゃねえ。この人達,わざとなさってやがりますよ!
ともかくダウンロード&インストールが完了した。公式サイト上でログインをして,ソフトを起動すると,始めにパッチャーが立ち上がった。まあこれは普通の流れだ。
普通こういったオンラインゲームのパッチャーには,最新のニュースやイベント情報なんかが書かれていて,プレイ前に確認できるようになっている。どんなイベントをやっているのかな?
何が開催中なのかまったく分からない。 ま,まあいいや。どうせ何かしら開催されてるんだろう。
パッチを当て終わったので,ゲームを起動する。初回のプレイなのでまずはキャラメイクだ。用意されているマイキャラの顔パターンはこんなかんじ。
顔のグラフィックスデザインは,すべて日本で用意したものだろう。違和感なく,可愛らしい。女の子の場合,「クール」「知的」「おっとり」といったパターンが存在。ただ,
このパターン名の付け方は乱暴なのではないだろうか。だが俺がいまここで最も問題にしたいことはそんなことではない。これ「服装」も何パターンかあるんだけど
その名前が,
スクールルック好きすぎ! ……っていうかそれしかないし! とくに最後の
これはおかしいだろ! カジュアルなのかスクールなのかどっちなんだ! どっちかにしろよ(泣)! 見た感じこれもうスクール関係ねー! うわあーーー!!!!
ツッコミどころがたくさん
ともかくゲームを始めてみた。至る所にツッコミたくなるネタがたくさん仕込まれていた。たくさんありすぎて,一つ一つ状況から説明するのはなんかもう面倒なので,ここでは「1画像1コメント」形式で,以下に掲載していく。
また,アークサインの“ネタ的超ローカライズ”のことを説明する上で外せないのが,傭兵と「アバターアイテム」のデザインだ。
傭兵というのは,さっきも説明したとおり,戦闘時に呼び出せば戦いを手伝ってくれる召喚キャラクターのこと。アバターアイテムというのは,“見た目専用の装備品”のことだ。
ちなみにプレイヤーの間では,アバターアイテムのことを略して「アバター」と呼ぶことが,もう最近はどんなオンラインRPGにおいても定着しているみたい。初めて知ったときはたまげたが,もうあきらめた。
そしてアークサインでは,この傭兵やアバターアイテムのデザインというか企画の部分でも,わりとギリギリを狙ってきている。例えばこんな感じだ。
違うとツッコまれた。
公式サイトがおかしい
そろそろこの作品,アークサインがどんな感じにアレなのかが,分かってきてもらえていると思うが,内緒だけどこのゲーム,公式サイトもおかしいんだコレが。
公式サイトを訪れて,すぐに目に入ってきたのがコレ。
あー,知りたい知りたいコレ知りたい。
特設ページに飛んで内容をチェックしてみると,はは〜ん,ナルホド,これは特別なイベントクエストの告知だったみたいだ。
一方,公式サイトにあるコンテンツの中では「GMブログ」も,このゲームの作風というか芸風をよく表していて面白い。ユイ様とかのキャラクター同士の掛け合いがうまいなあ。
あとコレを見て知ってビックリしたんだけど,アークサインではグラフィックスを“日本人的にアリなもの”にするための努力はマジでしているみたいで,傭兵キャラの顔の修正レポートみてビックリした。
GMブログ。こんなかんじ。
また,公式サイトを見ているとプレイヤー参加型のコンテストも意欲的に開催している。傭兵やアバターアイテムのデザインコンテストには多くの応募が集まっているようで,すでにゲーム内に実装されたものだって少なくない。
最近では,傭兵を主人公にしたショートストーリー(短編小説)コンテストなども開催されている。これなら絵心のない人でも参加できそうなのでとても良かったです。
そうだ,あとGMブログを見ていて思い出したんだけど,このアークサインの,ふるぼっことか,ギリギリとかの変なノリの原因というか元凶というか,ニコニコ動画のタグでいえば“だいたいこいつのせい”的ポジションであるらしい通称「偉い人」,現部長である片野 健氏に,前に4Gamerでインタビューしたことあったんだったってお聞きしていましたが,いけねえ忘れてた。
インタビューはここです。ごめんごめん。
ここではノリの部分のことばっか紹介したけども,4Gamerにはアークサインのゲーム部分をちゃんと紹介した記事もある。そちらは,自分で言うのも残念だが,ちゃんとしたライターさんに書いてもらった記事なので,ちゃんとしている。これも読んでみて。
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「アークサイン」やってみよう
というところで,俺からの話は終わりです。ありがとうございました。
アークサインの正式サービスが始まったのは,2009年12月8日。これまでにだいたい7か月半,運営が行われてきた。そして先日,7月20日には,“リバイバル”システムを含む最新の大型アップデートが行われたばかりだ。
この機会にこのギリギリとかノリとかフルボッコとかを,体験してみるのもいいんじゃないかしら。どうかしら。基本プレイは無料です。
「アークサイン」公式サイトだよ
おまけ
んで先日またプレイしようとして公式サイトに行ったんだけど,
こんなんなってた……。ノリ……もといユイ様ッッッッッ!!
「アークサイン」公式サイト行ってみ?
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