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【PR】そんなローカライズで大丈夫か? 「アークサイン」がどんな風に“掟破り系”なのかを,粘り強くもう一回考えてみる
以前,俺がハンビットユビキタスエンターテインメント(以下,ハンビット)の運営するMMORPG「アークサイン」の,やや面白めな記事を作成して4Gamerに掲載したことは,一部の読者ならすでにご存じのことだと思う。おかげさまであの記事は,わりかしウケた。よかった。やらかした甲斐があった。
そしたらですね,あんな記事なのにハンビットさんはそれを非常に気に入ってくれちゃったらしくてですね。あーゆー感じのものをもう一回やりませんか? みたいなお願いがきちゃったの。しかも俺ご指名で。えへへへ,いやあ照れるね。やっぱ読む人が読むと分かっちゃうものっぽいよね,才能的なものはさ。
それならば,じゃあもっかいやってみようかなと思ってさ。新しい記事の構成を考え始めたんだけど,ここで一つ問題があることに気がついた。
アークサインは“ギリギリ”だったり“掟破り”だったりするローカライズが特徴的で,記事ではそのあたりを紹介することになるのだけれど,ゲームの序盤で体験できる“ギリギリネタ”は,実は前回の記事であらかた紹介してしまっているのだ。これ以上ゲームの深い部分にツッコムには,それなりにゲームを進めないと。高レベル帯にもユニークな“ネタ”があるとは聞いているのだが,そこまでゲームを進めるとなると……えーと……キャラが育って記事が載るのは……来年とかになりそうだね……ってそれじゃダメじゃん! うわー,問題発生だ。これはハンビットさんにもちゃんと伝えて,対策を練らないと。ヤバイヤバイ。
ま,まあともかく,危機的な状況であることはその場で伝えることができて,結果的に今回はハンビットさんのほうで,アークサインの中盤以降のみどころをピックアップして,データを用意して,それをこちらに見せてくれると言うことになりました。わーい。
よーし,それじゃあ見にいっちゃうぞー。
「アークサイン」公式サイト
オレオレ詐欺を見に行く
というわけで数日後,先方から準備が整ったとの連絡が入って,いろいろ送られてきた。うむ,ここまでしてくれたのならこっちだって頑張ろう。さあ,アークサインにログインだ。
そういえば前回の記事ではログインする前に現れるパッチャー上のアナウンス表示がなんだか面白かった気がしたけれど,あー懐かしいな,いい思い出だ。今回はどうなっているのかな。
そんなアナウンスで大丈夫か?
ま,まあちゃんと意味は通じるので問題ないが。あいかわらずトバしてんなこの人達は……。
よし,ではあらためて。
資料によれば,なになに? 「オレオレ詐欺」クエストって感じの面白いのがあるらしい。なるほど。じゃあそれを見に行こう。
「オレオレ詐欺」
一昔前に流行った「振り込め詐欺とは別物」
現代風で言えば,成りすましサギとも別物です。
三つのクエストを受けてみてください。
ふむ。たしかにこのNPCは会話中に“オレオレ”と執拗に発言している。どれ,クエストをやってみよう。
まず初めのクエストをやってみた。木のモンスターをただ倒していくというクエストだった。……あれ? でもコレ進めてみても,とくに“オレオレ”的な,あるいは“詐欺”的な展開はないな。普通だ。次のやれば分かるのかな?
で,次のクエストをやってみた。これはゲーム内で“掲示板クエスト”って呼ばれている,専用のインスタンスに入って,その中にいる敵を倒すタイプだ。今回は武道家タイプの敵を倒せとのこと。いってみよ。
中にいた敵と戦ってみるけれど,ん? どこだ,どこに突っ込みポイントがあるんだ。これ普通に戦っちゃってるんだけど……。
あ! こいつらセリフで「中パンチ」とか「小パンチ」とか言いながら攻撃してきているっ! っていうか細かいな!! 危うく見逃すところだったぜ。
う〜ん,でもこの程度だと“運営元おすすめのネタクエスト”って言うほどのインパクトはないかなあ……。
------いやいや待てよ。これは前フリかもしれない。この先にドカーンとでっかいのがあるのかも。最後のクエストも進めてみればきっと分かるはずだ。うーんと,なになに? “キノコ少女”に会いに行くクエストか。
さんざんひっぱって下ネタかよ!!
------はぁはぁ。はかりしれないなアークサイン。ていうか,こないだも,4Gamerに載ってる「グラナド・エスパダ ルネッサンス」の記事とか見て思ってたんだけど,アークサインがどうというより,どうもハンビット自体が元凶のような気がしてきたぞ。いったいどうなってんだ。
特別ボス戦を見に行く
まあいい。ともかく次に行こう。次に体験させてもらえるクエストは……。
Lv20特別ボス戦
Lv20から,入場出来るボス討伐ミッションです。PTで楽しめるコンテンツです。通常では,非常に入手困難な傭兵を獲得出来る可能性のあるコンテンツ
フムなるほど,じゃあ行ってみよう。
Lv30特別ボス戦
Lv30から,入場出来るボス討伐ミッションです。PTで楽しめるコンテンツです。通常では,非常に入手困難な傭兵を獲得出来る可能性のあるコンテンツ
Lv40特別ボス戦
Lv40から,入場出来るボス討伐ミッションです。PTで楽しめるコンテンツです。通常では,非常に入手困難な傭兵を獲得出来る可能性のあるコンテンツ
ストップストップストップ!!
ちょ,コレ,え? これグループを組んでやっと倒せるっていうレベルのヤツよね? ていうか違う! 違うんだ!! 俺がゲーム内の“みどころ”を体験させてくださいって言ったのは,“ネタとしてのみどころ”って意味だったわけで,そういうボスがいっぱい出てくるとかの“ゲーム的なみどころ”のことを指して言っていたわけじゃないんだ! ちがうんだ! そういう意味じゃないんだ!! くそー! ハンビットめ!
ていうかコレはアレなのか? ひょっとして先日の俺の会議室での発言がじわじわ効いているってことなのか? 事件は会議室じゃなくて,ゲーム内で起こってるってイミか。なんか展開が“殺るか,殺られるか”というか“殺られるか,殺られるか”みたいになってきてる。気が抜けないぜ。
ていうかまあ,パーティプレイ用のコンテンツにソロで挑んだら,まあこうなるわけだよね。う〜ん,どうすっかなあー。どうもね,レベル30のやつだったら勝てそうな感じなんだよね。だからこれをパーティを組んで攻略してみたい! 見てろよハンビット!
勝ったー! ハンビットに勝った! フハハハハハハ! どうだー! ハンビットー!!
猫を見に行く
じゃあいい気分で次いってみよう。ふふん。もらったリスト上で次に挙がっているクエストは……
掲示板「ロマン猫」
これぞ,アークサインの極み!
……ふむ。
なんにせよやるしかねぇ! ともかくGoだ! Go!Go!Go!!
掲示板クエストに入場してみると,ここは「ロマン猫」という名前のボスとの戦いのステージだった。ロマン猫というのは3頭身&二足歩行なネコだ。招き猫的な感じ。なにごとか言いながらテコテコと走っている。あはは,ちょっとカワイイね。
このネコは攻撃しようとこちらから近づいていくと,サーッと逃げていく。なるほど,足止めをするとか,遠距離攻撃をするとか,なにか工夫をして戦わないとダメなボスだということだな。どうしようかな。傭兵とかをたくさん出せばいいのかな? あと自分が持っている技の中でいま使えそうなものは何かなー----とか考えていたら,
ちょっ,ちょ,これ,ハンビット!!
コレ本気で殺しに来てるじゃねえか! これじゃ“みどころツアー”じゃなくて“死にどころツアー”だよ! \(^o^)/。
くそー! なんでだ!
――さすがにくやしいのでちょっと考えて見た。まず攻撃してもダメージが1しか入っていなかった気がするので装備をよく見てみたら,何かを間違えていたらしく,初心者用の剣を持っていた。だからちゃんとレベル相応のものに持ち替えた。いまネットで人気の「いちばんいいのを頼む。」状態をマジでやってたってことか!
あと手持ちの傭兵も調べてみたら,どうもこの猫と戦うときには,こちらの魔法防御力が上がるやつを呼び出しておくといいらしい。おお,なるほど。
さらにルームに入ったところにおいてある補給ボックスから手に入るスキルを使うとこれまたいいらしい。そうか。さっきはともかく突っ込んだが,ちゃんとそういうものがあったのね。てへ☆
じゃあ再戦。
ひゅ〜,勝った! やー,でもあぶなかった。
――ていうか,キャラクターが最初に初心者用の剣を持っていたのはなんだったんだ? ひょっとしてハンビットの罠なのか!?
次は牛
まあいい。さあ次いってみよ。
カウルーム
9月28日導入コンテンツ偶数時間の20分から,10分間の間であれば,何度でも入場可能。最大8:8 16人で遊べるコンテンツです。
おおっ! コレコレ!! これについてだけは,実は事前にどんなコンテンツか聞いているのだ。
話によれば,この“カウルーム”というのは,あの「Diablo II」にあった“Cow level”リスペクトな感じのコンテンツらしい。
一応説明すると,「Diablo II」はBlizzard Entertainmentが2000年に発売したアクションRPGだ。俺も良くやった。そしてこの「Diablo II」には一種のお遊び要素として“Cow level”という牛ばかりが登場するステージがあったのだ。画面上を二本足で歩く牛が埋め尽くす様子がコミカルで,現在でも多くのゲーマーの印象に残っている(はず)。アークサインを含むアジア産のMMORPGは「Diablo II」の影響をとても強く受けている。本作の開発者も昔「Diablo II」をプレイしたに違いない。そしてそれへのオマージュ的なコンテンツとして“カウルーム”を用意したのだろう。わかるわかる。いいね,懐かしいね。ようやく俺にもすんなり理解できるコアゲーマー向けっぽいコンテンツが出てきたじゃん。Diabloは今でも好きだし,これは期待。行ってみよう
わーん! 牛違いだよ! モー!!
俺のアークサイン論
……ふう。ま,まあともかく今回のツアーはこんな感じだった。文句言いつつ,ツッコミつつ,非常に楽しめた。アークサインは導入部分だけじゃなくて,どこまでいってもちゃんとアークサインなんだなーと感じた。
前の記事でも書いたが,アークサインは非常に変わった方法でローカライズされている作品だ。“ネタ感”あるいは“ギリギリ感”を重視して,あまりツカミどころのない作品であった韓国の「Camon Hero」という作品を,“ツッコミどころ満載(わりといい意味で)”のユニークな作品へと生まれ変わらせたのだ。わざわざ言うのも何だが,このローカライズがなかったら,本作は本当に特徴がなく魅力にも乏しい作品のままだっただろう。
このような独自ローカライズは,もちろん日本版のみに対して行われているものだったわけだが,気がつけば,ここ最近は“本家”のほうにデザインやイラストなどが逆輸入されている状態だという。そのため日本からの開発側への働きかけもやりやすくなってきていると言うことだ。
そのような事情もあり,アークサインの日本側運営チームはいま非常に
この秋から冬にかけても,多くの要素追加・アップデートが予定されているのだ。
アークサインは,非常に攻撃的で刺激的な“ほかにはない方法”でユーザーを楽しませようという,独自の方向性が強く感じられる作品だ。例えば,いまお読みいただいているこの記事のテイストなども,そういった方向性から生まれてきたものだ。そして,そのような運営元の冒険心(編注:狂気じゃね?)こそが,このアークサインの最大の特徴であるといえる。本作の現役プレイヤーの多くは,この冒険心に共感して,アークサインをプレイし続けているのではないだろうか。
もしいま「特徴のないMMORPGはつまらない」「ほかにはない強い個性を持った作品をプレイしたい」と思っているのならば,アークサインはおすすめの一本だ。そのノリを理解して,一緒に楽しんじゃうことで,他作品からは決して得られない,独特の面白さを実感できることだろう。
「アークサイン」公式サイト
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