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[TGS 2007#20]CESA主催の「日本ゲーム大賞」年間作品部門の受賞作品を発表。大賞は「Wii Sports」と「モンスターハンター ポータブル2nd」が同時受賞
授賞式の司会を務めた伊集院光さんと前田美咲さん |
国際的な高評価,グローバル作品賞受賞作品
日本部門:Xbox 360「デッドライジング」(カプコン)海外部門:Xbox 360「Gears of War」(マイクロソフト)
グローバル作品賞の受賞作は,日本部門がカプコンの「デッドライジング」,海外部門がマイクロソフトの「Gears of War」という結果になった。無数のゾンビで埋め尽くされたショッピングモールで生き残るのが目的のデッドライジングと,地底人と人類の壮絶な戦争を描いたGears of War。両方ともCEROレーティングZ指定という,バイオレンスなタイトルが受賞した。
最も多く売れたゲーム,ベストセールス賞受賞作品
ニンテンドーDS「ポケットモンスター ダイヤモンド」(任天堂)ニンテンドーDS「ポケットモンスター パール」(任天堂)
ベストセールス賞は,日本だけで493万本,全世界で1000万本以上の販売本数を記録した,「ポケットモンスター ダイヤモンド」「ポケットモンスター パール」が受賞。全世界の子供達を虜にした「ポケモン」の人気は留まるところを知らず,一体どこまでいってしまうのか。
ある意味最大の栄誉,特別賞受賞作品
Xbox 360「アイドルマスター」(バンダイナムコゲームス)ニンテンドーDS「オシャレ魔女 ラブ and ベリー 〜DSコレクション〜」(セガ)
特別賞は,多種多様な女の子達を一流のアイドルに育て上げる「アイドルマスター」と,女児向けの着せ替えゲーム「オシャレ魔女 ラブ and ベリー 〜DSコレクション〜」が受賞した。対象プレイヤー層はハッキリと違うが,偶然(?)にも,両タイトルともアーケードからの移植作品だ。
ゲームの中のゲーム,優秀賞受賞作品
日本ゲーム大賞のノミネート作品ともいえる優秀賞は,13タイトルが選出された。受賞タイトル数が多いため個別に紹介しよう。ちなみに,最優秀賞をはじめこれら受賞タイトルのパッケージには,11月からゲーム大賞受賞のマークが付く。確かにハクは付くけれど,もうちょっと早いタイミングから付いてもいいんじゃないでしょうか。
Wii「Wii Sports」(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/wii/rspj/index.html
家族層から圧倒的支持を受けての受賞。Wiiリモコンによる直感的で簡単な操作ができるため,年齢を問わず幅広く遊ばれている。
プレイステーション2「大神」(カプコン)
http://www.capcom.co.jp/o-kami/main.html
日本画で描かれたような独特のグラフィックスと世界観が話題を呼んだタイトル。“癒し”を求める多くの現代人の心に響き,感動を与えた。海外での評価も高い。
プレイステーション3「ガンダム無双」(コーエー)
http://gundam-musou.jp/
コーエーの三國無双シリーズと,人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズのコラボレーションタイトル。モビルスーツの魅力と三國無双の爽快感を上手く融合させ,両方のファンを引き込んでの受賞だ。
Wii「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/wii/rzdj/index.html
Wiiによる新しいゼルダの可能性を作ったと評判のタイトル。従来のゼルダファンから高く評価されただけでなく,新規のファンを多く生み出した。
ニンテンドーDS「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」(スクウェア・エニックス)
http://www.dqm-j.com/
やりこみ甲斐のある骨太なシステムと,対戦の楽しさによって若年層から多くの支持を受けた。ドラクエに登場するモンスターの魅力は,ポケモンと並んで不朽のものといえるだろう。
ニンテンドーDS「New スーパーマリオブラザーズ」(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/ds/a2dj/index.html
不朽の名作「スーパーマリオブラザーズ」の基本コンセプトである“横スクロールアクション”はそのままに,新しい要素を取り入れたリメイク(?)作品。
Xbox 360「ブルードラゴン」(マイクロソフト)
http://www.bluedragon.tv/
著名クリエイター坂口博信氏プロデュース,キャラクターデザインは鳥山明氏,音楽は植松伸夫氏と,豪華キャスト達の手で生まれたタイトル。
ニンテンドーDS「ポケットモンスター ダイヤモンド」「ポケットモンスター パール」(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/ds/adpj/index.html
ベストセールス賞に続き,優秀賞も受賞。低年齢層を中心に高い人気を保ち続けている。国境を越えてポケモンの交換ができるようになった,Wi-Fi対応タイトル。
PSP「メタルギア ソリッド ポータブル・オプス」(コナミ)
http://www.konami.jp/mpo/
ハードでストイックな世界観でコアなファンが多い,メタルギアシリーズの最新作。PSPの無線LAN機能を生かしたシステムと対戦の面白さで,中高生を中心に人気を博した。
PSP「モンスターハンター ポータブル2nd」(カプコン)
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P2nd/
前作よりも武器やモンスターが増えたことにより,さらに多くのファンを獲得した。学生を中心に,コミュニケーションツールにまで発展している。
プレイステーション2「龍が如く2」(セガ)
http://ryu-ga-gotoku.com/
前作でリアルに描かれた大人のドラマは,普段ゲームをやらない層さえも夢中にさせた。2作めとなる今作では,さらにドラマ性が高くなっている。
ニンテンドーDS「レイトン教授と不思議な町」(レベルファイブ)
http://www.level5.co.jp/products/layton/index.html
柔らかな絵柄と謎解きの面白さ,そして高品質のアニメーションで幅広い層から支持を受けた。女性からの人気も高い。
Xbox 360「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」(カプコン)
http://www.capcom.co.jp/lostplanet/
日本のTPSが世界に通用することを証明したタイトル。PC版はDirectX10対応など,技術的にも注目されたのは記憶に新しい。
頂点に立つのは? 最優秀賞受賞作品
Wii「Wii Sports」(任天堂)PSP「モンスターハンター ポータブル2nd」(カプコン)
優秀賞13タイトルの中から選ぶ,正真正銘のナンバーワンゲーム。粒揃いの中で,今回その栄誉を手に入れたのは……昨年に続き,2007年も2作品が選出され,Wii Sportsとモンスターハンターポータブル 2ndのが最優秀賞に輝いた。
ここで,舞台にそれぞれのタイトルに投票したファン代表が登壇。両受賞作品の支持層を反映しており,Wii Sportsの代表が小さいお子さん二人とお母さん,モンスターハンターポータブル 2ndの代表は中学生トリオだった。最後に,プレゼンター達から,双方の開発者にメッセージとともに花束が贈られた。
最優秀賞を獲得したことにより,彼らは名誉を手に入れたが,それ以上に大きなプレッシャーが付きまとうのではないかと思う。これからもナンバーワンになったという誇りと責任感を持ち,人々を夢中にさせるゲームを作り続けて欲しいと願う。……4Gamer的にはできればPCでも。
- 関連タイトル:
Wii Sports
- 関連タイトル:
モンスターハンターポータブル 2nd
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