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必須のカード群が2000円そこそこで揃うように! 「GTO」で重要なアップデート
新規参加者に嬉しい「セット」でのカード提供
最も注目すべきは,ユニット(ゲーム内の仮想カード)のセット提供が開始されたことだ。ご存じのようにGTOでは,アニメ「機動戦士ガンダム」の一年戦争に登場するモビルスーツ(以下,MS)やパイロット,これらに付与する特殊能力,戦術行動指示などを,すべてユニットカードとして提供している。強力なユニットはトレーディングカードのパックのように,中身の見えない状態で入手する必要があり,入手権(補給チケット)は月額課金と引き換えに支給されるほか,有償で追加購入できる。
だが従来は,基本的な戦術や戦力の基幹となるMS/パイロットも,このように入手するしかなかった。つまり運に恵まれないと,思うような部隊編成はもちろん行動指示すらできなかったのである。
これに対して,今回提供が開始されたのは「構築セット」と呼ばれる10枚のユニットセット。連邦/ジオン両陣営共通の「戦術構築セット」3種では,戦術指示や攻撃対象MSの選択用ユニット,また効果の大きい,もしくは利用頻度の高いアイテムが提供される。
一方「部隊構築セット」は陣営別だ。例えば連邦プレイヤー用にはパイロットのシロー・アマダやシロー・アマダ専用ガンダムEz8を含む「08小隊セット」が提供される。また,ジオンプレイヤー用にはパイロットのランバ・ラルやランバ・ラル専用グフを含む「ランバ・ラル隊セット」が提供される。
チケット交換メニューの一番下に「構築セット」が新設された。なお,従来あったパイロットの単品交換は廃止されたようだ |
「構築セット」を選ぶと,(現在のところ)4種のメニューが表示される。戦術指示系3種と,自陣営のMS/パイロット系だ |
「基本戦術セット1」の内訳は,攻撃目標を決めるためのゴールド/シルバーレアリティのカードが中心となっている |
どのセットも,入手確率の低いゴールドレアリティやシルバーレアリティのカードを4枚含んでおり,補給チケット10枚(追加購入する場合525円相当)で入手できる。4種類のセットをすべて購入した場合でも2100円で,重要度の高いアイテムや戦術,編成の軸となり得るパイロットを確実に入手できることになる。最新型のMSや,その後登場する新しい戦術指示/アイテムカードなどは,やはり逐次入手していく必要があるものの,2008年1月末のサービス開始から遅れてスタートしたプレイヤーや,これから参加するプレイヤーにとって,実に重要な運営方針の改善だ。
マッチングシステムの大幅な変更
また,マッチングシステムも大きく変更された。従来,プレイヤーはPC戦のみの「最前線」,PCが優先してマッチされる「前線」,NPC戦のみの「後方」という,三つエリアから自分で出撃先を選ぶシステムだった。また,NPC戦の得点はPC戦の約2分の1に設定されていた。
それが今回のアップデートでは,プレイヤーの戦績を反映して「最前線」「前線」「通常」「後方」「最後方」の5エリアのいずれかに自動的に出撃する形となり,上下1ランクのエリアを含む範囲で,PC戦のマッチングが行われるか,またはNPC戦が発生する。PC相手,NPC相手によるスコアの差もほとんどないようだ。これにより,ビギナーや,手札にあまり多くのコストをかけられないプレイヤーが,勝てない戦いを強いられ続けることが,なくなると思われる。
新システムで「対戦」を選んだあとのメニュー。指定されたエリアに出撃する。最前線のみ,NPC戦を除く設定が可能 |
戦闘エリアは五つ。自分のスコアが上がっていくにつれて,自動的に指定される出撃エリアも変わっていく仕組みだ |
なおランキングの算出に必要なスコアも,「最近のNPC戦20戦+PC戦10戦のスコア」から算出する形に改められている。不要なユニットを交換する「エクスチェンジ」の権利も,従来はPC戦のみ30戦が必要だったのに対し,PC戦/NPC戦を問わず約15戦で1回得られるようになった。
描画負荷の軽い「3D Lowモード」の実装
実装された「3D Lowモード」での画面。ディテールが大きく省略されているものの描画負荷は低く,高いフレームレートが得られる |
もちろん十分な性能のグラフィックスカードが載っていれば,ディテールや立体感に富んだ「3D Highモード」がお勧めだ |
このほかにも多数の変更点があり,詳細は公式サイトトップページの「ニュース」の2008年3月27日 17時付けの項目で確認できる。また,一部の詳細情報については,公式サイトの「プレイマニュアル」を改訂する形で情報が提供されている。
GTOでは2週間を1「TEC」(テック)として,日時の経過とテクノロジーの進化を表現しつつ,進行の区切りにしている。今回の変更はTEC5冒頭の定期メインテナンスおよび新ユニット発売と,同時に行われた。参考までに述べておくと,今回は連邦にG3ガンダムやジムスナイパーII,ジオンに先行量産型ゲルググやハイゴッグが登場したタイミングであった。
短時間で楽しめる戦術ゲームを謳っていながら,GTOはこれまで,まるで純然たるデッキ型カードゲームのような“引きゲー”的色彩が強く,満足な編成を組むにはかなりの追加投資が必要という現実があった。これはこれで一つのビジネスモデルではあるが,多数の参加者を一種のコンテンツとして活用するオンラインゲームで,満足に戦えない人を多く生み出してきていたことには,やはり問題があったと思う。
そうした考えに即して判断すれば,今回のアップデートが持つ意味は非常に大きい。ユニットパラメータの改訂が,まだしばらく続く可能性が高い点で,なお大きな課題は残されているものの,今回の運営改善は画期的であり,こうした意欲的な施策が続くことを,今後もぜひ期待したい。
27日に提供開始されたゲルググ。同じ搭載値のガンダム(ブロンズレアリティ)と比べると,かなり回避値が高い。一方装甲値はやや低いが,前衛機体としては非常に優秀だ |
搭載値から見ると卓越した回避性能を持つハイゴッグ。ジオンプレイヤーにとっては非常に優秀な前衛機体になり得るMSと思われ,とくに低HP狙い対策には効果的だろう |
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ガンダムタクティクスオンライン
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