テストレポート
“Cherry茶軸”採用の赤い限定版,DHARMAPOINT製キーボード「DRTCKB102UBRT」テストレポート
なお,2月20日の記事でお伝えしているとおり,DRTCKB102UBRTを取り扱っているのは,シグマA・P・Oシステム販売の直販サイトであるFlipClickと,Amazon.co.jpのみ。2009年2月25日10:30時点において,前者ではすでに割当数の50台が完売しており,Amazon.co.jpでも品切れになっているが,DHARMAPOINTによると,Amazon.co.jpには次回入荷があるとのことだ。
→Amazon.co.jp内のDRTCKB102UBRT販売ページ
底板&インジケータに赤を採用した“吸血鬼”
通常版とは異なる茶軸スイッチを採用
DRTCKB102UBRTのベースとなった製品は,2月21日にレビュー記事を掲載した「DHARMA TACTICAL KEYBOARD(DRTCKB102UBK)」(以下,DRTCKB102UBK)。サイズやキー配列といった基本的なスペックは通常版たるDRTCKB102UBKと同じため,本稿では通常版のレビュー記事を読んでいることを前提として話を進めるが,限定版だけが持つ違いは,下に挙げた3点となる。
- キーの底板:黒色から赤色へ
- キーのLEDインジケータ:緑色から赤色へ
- キースイッチ:“黒軸”から“茶軸”へ
他社製品だと,キーボードバックライトの埋め込まれた製品もあるので勘違いしてしまいそうになるが,DRTCKB102UBRTの場合,キーの下が赤く見えるのは,あくまでも底板が赤く塗られているため。赤く光るのは,[Caps Lock][Scroll Lock][Num Lock]キーに埋め込まれたインジケータLEDのみなので,この点はご注意を。
茶軸スイッチは,「キースイッチが入力に反応する部分」に軽いクリック感があり,DRTCKB102UBKが採用していた黒軸こと「MX Linear action」スイッチと比べて,スイッチがオンになった(=入力が受け付けられた)ことを体感しやすくなっているのが特徴だ。その深さは実測2mm弱といったところで,4mmのキーストロークに対して,半分より気持ち浅めで反応する。
キーボードの軽さは,プレイヤーのキー操作に対する反応速度,ひいてはPC(プレイヤーキャラクター)の素早い動きにつながることを考えるに,とことんアクションゲームに向いたキータッチといっていいかもしれない。
もっとも,黒軸も決して重いキースイッチではない。そのため,実際に製品を選ぶに当たっては,反応速度ではなく,「黒軸を重く感じるかどうか」で決まるのではないかと思われる。簡単にいえば,デモ展示しているショップでDRTCKB102UBKの黒軸スイッチに触り,「重い」と感じたのであれば,茶軸のほうが向いているということになるだろう。
もちろん,これは慣れの問題であり,慣れることができれば,茶軸の持つ軽さが,全方位に亘(わた)ってメリットとなるはずだ。
DRTCKB102UBKの仕様を踏襲していることもあり,メインキーボード部右端の配列が変則的であるという,ウィークポイントも,残念ながら引き継いでいる。さらに,場合によっては軽すぎると感じる危険もある茶軸を採用することで,通常版よりも人を選ぶ仕様にはなっているものの,この2点が気にならない,あるいは茶軸を好む人にとっては,非常に魅力的な10キー付き小型キーボードに仕上がっているといえる。
購入できるチャンスは限られているので,気になった人には,Amazon.co.jpの「お知らせEメール」に登録するなどしておくことを勧めたい。
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