［G-Star 2011］「魔界村オンライン」に2次職の存在が明らかに。韓国ではまもなくクローズドβテストがスタート

　CJ E＆Mのゲーム部門CJ E＆M Gamesが制作する「魔界村オンライン」が，2011年11月10日に韓国の釜山で始まった「G-Star 2011」の会場にプレイアブル出展されていた。



　本作については，2011年4月に新クラス“コンジュラー”に関する情報とプレイムービーをお届けしたが。それ以降，新情報は得られていなかった。そこで今回，CJ E＆Mブースで本作をプレイしつつ，シニアマネージャーのKang，Do Young氏に話を聞いてみた。

　Knag氏は「まだいろいろと答えられないものが多い」と，前置きしつつ，少なくともコンテンツ量は2倍になっており，先述したコンジュラーも追加されていると話す。そして，さらに大きな変化は，G-Starで公開された，各クラスの2次職の存在だ。


　プレイヤーは，ナイト/アーチャー/コンジュラーからクラスを選択できる。だがG-Star 2011バージョンではキャラクターのレベルを18まで育成し，とあるミッションを受けることで，クラスごとに用意された2種類の2次職のどちらかに転職できるのだという。具体的な2次職名は以下のようになっている。

1次クラス：ナイト
　2次職：ウォーリア，テンプルナイト

1次クラス：アーチャー
　2次職：トラッカー，フレッチャー

1次クラス：コンジュラー
　2次職：ダークメイジ，アストラル

　2次職で，見ていて面白いと思ったのはアーチャーで，トラッカーは石弓（ボーガンのようなもの）で攻撃し，フレッチャーは銃器や手榴弾のようなものを駆使して戦う。トラッカーは，アーチャーの純然たる上位クラスといったイメージだが，フレッチャーは派手というか，「中世が世界観の魔界村で銃器？」と思ってしまう。

　Kang氏によれば，どうやら銃はアンティークなもの（マスケット銃のようなものだろうか……）で，手榴弾に見えたものは火炎瓶なのだという。なるほど……と納得してみたものの，アンティークな銃のわりに連射ができたりと，高性能すぎる気もした。まあ，そこはゲームだし，オリジナル版の主人公であるアーサーも大量のヤリとかナイフを投げ捨てていたので，些細な問題かもしれない。なお，開発が進んでいけば，3次職なども実装される可能性があるそうだ。


　いろいろ投げていたアーサーは，一瞬でも敵に触れれば鎧が剥がされ，次は死が待っている非常にやられやすいキャラクターだった。本作はオンラインゲームらしく，HP制になっているので，敵から攻撃を受けるといきなり鎧が脱げるということも，いきなり死ぬということもない。
　では，どうやって鎧が脱げるのかというと，画面下部にあるスキルバーの上にもう一つバーがあり，敵からダメージを受けるとこのバーの数値が減少し，値が0になると鎧が剥がれてしまうという仕組みだ。
　鎧が剥がれてしまうとダメージ量が増加してしまうので，HPが残っていれば，1発で骨になることはないが，十分に危険な状態なので注意しなければならない。

　プレイヤーキャラクターが死んでしまった場合，ストックを一つ消費して，その場で復活するシステムになっている。ステージの最初からではないのは，嬉しいところ。魔界村ファンには，甘い仕様だと言われそうだが，オンラインゲームで（協力プレイがあるのかは不明だが），1人だけスタート地点に戻されるというのもちょっと寂しい。

　今回プレイした試遊台ではスタート時のストックは3人分となっており，すべてやられてしまうと，CONTINUE（9からカウントダウン）を選択するか，EXITを選んでゲームオーバーにするかを選択できた。ただし，コンティニューのためには100Litが必要だ。“Lit”は，ゲーム内マネーとなるのか，有料となるのかは決まっていないとのことだが，そのままプレイを継続するためには，なにかを使うことは間違いない。


　コンティニューに必要となる100Litという数値が，アーケードゲームの筐体に積みあげる100円玉を彷彿させる。また，CONTINUEのカウントダウンもあるなど，オンラインゲームとして入れる必要がないものまで用意して“魔界村”を再現しているのは，なんともニクイ演出だ。

　なお，韓国では再来週からクローズドβテストが実施されるとのこと。うまくいけば当初の予定どおり，2011年年末にはオープンβテストが実施されるかもしれない。

今年もやっぱりアーサーがいた！