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「Fate Online」改め「紡がれた運命 -Chain of Destiny-」の開発中バージョンを確認
紡がれた運命は,韓国で開発されていながら日本が世界で初めてのサービス開始国となる予定というタイトル。この秋から「先行体験テスト」が始まる予定で,現在ジークレストとNglim Softはそれに向けて大忙しといったところだ。
今回はそんな中,ジークレスト本社にお邪魔して,本作の特徴などについてゲームプレイを交えつつ話を聞かせてもらった。そこで分かった情報をお伝えしていこう。
なお,開発途中のバージョンであるため,掲載スクリーンショット内の情報などは今後変更される可能性がある。その点はご了承を。
「紡がれた運命 -Chain of Destiny-」ティザーサイト
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基本システム関連
MMORPGとしての基本システムは割とスタンダードで,ライト層でも戸惑わずにプレイできることを目標としているという。マウスクリックまたはW/A/S/Dで移動を行い,ショートカットに登録したスキルを繰り出して戦闘するというスタイルである。MMORPGの経験者なら文字であれこれ説明するより,掲載スクリーンショットを直接見てもらったほうが理解が早いだろう。
世界観については西洋ファンタジーをベースとしているが,一部で機械文明のようなSF要素も取り入れられており,ゲーム内には空を飛ぶためのブースター(後述)なども登場する。
グラフィックスとしては,トゥーンレンダリング調の柔らかい画面が特徴だ。このようなグラフィックスのタイトルはほかにもいくつかあるが,本作ではキャラクターの輪郭線の太さをオプション設定で変えられるようで,これはちょっと珍しいかもしれない。
ちなみに開発初期のバージョンのテクスチャは,いかにも洋ゲーっぽいゴツい雰囲気だったが,それがジークレストとタッグを組むことで,このような形にリニューアルされたとのこと。見てみると,どことなくコンシューマゲームっぽい雰囲気も感じさせ,これは日本人にも受け入れられやすいのではないだろうか。
世界観がらみということで,仮のタイトルであった「Fate Online」という名前についても聞いてみた。これは韓国Nglim Softが過去に開発した,「The Fate」というPCゲームに由来しているのだという(※日本国内の同名タイトルとは無関係)。その世界観が一部,本作のバックグラウンドストーリーに反映されているとのことだ。
もっとも,本作でこの世界観に初めて触れる人(実際には大半がそうだと思われる)でも違和感はないだろうとのことなので,安心してほしい。
成長システム関連
キャラクターの作成段階で選べるクラスは,ファイター,ローグ,レンジャー,そしてメイジの4種類で,現段階では,ファイターとメイジの2クラスが動いているのが確認できた。
序盤から中盤にかけてはかなりテンポ良くレベル上げが行えるバランス調整になっており,これは(社会人など)長時間のプレイが困難な人にとって嬉しいポイントだろう。
成長システム関連については,そのほかに「乗用」と「観賞用」の2種類のペットの成長要素が確認できた。乗用ペットは,主にプレイヤーの移動速度がアップし,観賞用はステータスのブースト効果が得られるようだ。餌を与えることで育成を行え,見た目も何種類かが用意されているという。
また,生産や採集,そして釣りなどといったトレードスキルもある。釣りに関しては,ミニゲーム仕立てになっているのがユニークだ。
陸・海・空での冒険が可能
陸地や水中のみならず,空中での冒険ができるのは本作の大きなウリの一つであろう。空を飛べるMMORPGといえば,これまで「フリフオンライン」や「Perfect World」など,また今後は「AION」といったタイトルも控えているが,現状ではまだまだ珍しいシチュエーションといってよい。
空を飛ぶために特別な操作は必要なく,ブースターなどのアイテムを装備し,スペースキーを押すだけで空中に浮かぶ。そのあとはマウス視点で方向を決めるだけで移動が可能で,実際に操作してみると,想像していたよりも直感的なプレイができる。これなら誰でも空を飛べる楽しさを味わえそうだ。
陸海空を自由に移動できるシステムを利用し,今後どのようなマップや遊び方などが登場するのかが,本作の焦点の一つとなりそうで,“空中に浮かぶ島”や“水中神殿”などといった冒険の場があると楽しそうだ。
その一方で,例えば地上にいるモンスターを,空中から一方的に攻撃するなど,ゲームバランス観点での問題もありそうで,ジークレストのスタッフによると,これに関してはさまざまな対応を検討しているとのことだ。
善と悪の二通りのプレイが可能
本作ではマルチシナリオ的な展開も可能である。クエストを行う際に,“善”と“悪”の二通りのクリア方法があり,どちらでも好きなほうを選べるのだ。例えば「山賊に奪われた街の宝を取り戻す」というクエストの場合,山賊を倒したあとに宝を町に返すというのが一般的だろう。しかしここで,自分が宝をネコババして逃げるという選択肢もある。
ただし,こういった選択内容によって,キャラクター内の「性向」というパラメータがだんだん変化していき,この性向値が,ゲーム展開に影響を与えていくのだ。例えば,ある程度善人でなければ発生しないクエストがあったり,悪人に対して取引を行ってくれないNPC,といったものが登場するわけだ。
ギルドも実装予定の本作だが,これに関しても所属するキャラクターの性向によって,ギルドの性向が変わっていくという。悪のギルドに参加し,ゲーム内で悪行の限りを尽くすというのも,それはそれでロールプレイとしては面白そうだ。
またギルドに関しては,パブリックスペースに「ギルドタウン」が建築できる。これはインスタンスエリアではないので,土地の取り合いが発生するかもしれないが,ギルドメンバーにとっての大きなモチベーションになるだろう。ギルドタウン内にはショップを建築したり,税収による収益が見込めるとのことで,気になる人もいるのではないだろうか。
今回取材して得た本作の情報は,およそ以上のような感じである。正直なところ,まだまだ開発中といった印象を受けたが,ジークレストのスタッフが「プレイヤーの意見を積極的に取り入れ,共にゲームを作り上げていきたい」と語っていたのが印象的だった。
「紡がれた運命 -Chain of Destiny-」は,近々“先行体験テスト”の募集が始まる予定である。本稿を見て興味を持った読者は,ぜひこのテストに参加して意見を送ってみてほしい。
※掲載したスクリーンショットはすべて開発中のものです。
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