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やたらと細かく作り込まれているぞ?「モンスターヴェルト・オンライン」CBTプレイレポート

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 2月25日から「モンスターヴェルト・オンライン」のトライアルテスト(クローズドβテスト)が行われている。
 テスト初日は,スタート地点にアクセスが集中したためか,なにをするのも激重で,どうなることかとハラハラさせられたのだが,2日目以降は普通にプレイできる状態となり,さまざまなコンテンツを確認できた。まだよく分からない部分も多いのだが,序盤部分のゲームの様子をざっと紹介してみたい。

キャラクター作成とペットの選択


野獣系ペット「タヌタヌ」
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 まず,キャラクターを作成する。顔や髪型を選択する一般的なパターンだが,顔は男女で3種,髪型は4種ずつと,用意されているパターンはちょっと少なめだ。
 キャラクター作成時に,ペットを1匹選ぶ。ペットは,動物系,植物系,魚系,昆虫系,竜系といった系列になるので,好きなものを選べばよい。それぞれ,どういった特性があるのかも確認しておこう。

  タヌタヌ 野獣系 平均的
  ドラムー 水棲系 特性不明
  バクゥー 昆虫系 攻守にバランス
  パピゴン 竜系 攻撃特化
  ランダ 植物系 攻撃&光防御


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 画面では出身惑星の項目もあるのだが,トライアルテストでは固定されていて選べなかった。出身惑星が違うとパーティを組めないといったTipsも表示されていたので,そのうち注意しなければならない項目かもしれない。

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非常に分かりやすいチュートリアル


ここを押せと指で指示される
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 ゲームが始まると同時にチュートリアルも始まっている。キーの操作方法から,クエストの受け方,戦闘方法などに至る基本操作を教えてくれるのだが,UIのクリックすべき部分に○印が付いて指のマークで「ここだよ」と指示されるので,非常に分かりやすい。ここまで丁寧なチュートリアルもなかなかないだろう。
 ただ,まだクローズドβテストということもあってか,たまに丸印がついてないところを押す必要もあるので,過信は禁物か。



ランダムエンカウント式の戦闘


歩き回っていればモンスターと出会う。頭の上にマークがついている人は戦闘中
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 基本操作も楽々だ。クエストでは,管理ウィンドウで目的のキャラクター名やモンスター名をクリックするだけで該当の場所まで自動で移動する。
 モンスターを倒してアイテムを集めるようなクエストの場合,目的地についてもモンスターの姿は見えない。この状態で目的モンスター名をクリックすると,付近を走り回ることになる(手動で走らなければならない場合もある)。モンスターヴェルトは,ランダムエンカウント方式なので,目的地付近を移動していれば,たまにモンスターに遭遇するというわけだ。走り回っているうちに戦闘画面に切り替わるので,とりあえず待っていればいい。
 ランダムエンカウント方式ならば,モンスターの取り合いは絶対に発生しないわけだ。

ボスはシンボルエンカウント式。なぜかすごろく画面に移行する。前身がすごろくゲームだった名残か?
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 ボスモンスターについては,シンボルエンカウント方式になっている。マップ上にモンスターがいるので,それとぶつかると戦闘が開始される。誰かが戦闘状態になると,画面上のボスキャラも消えるのだが,しばらくするとまた出てくるので取り合いにまではならないだろう。インスタンス式のボスという感じだ。

 なお,以前の記事でキャラクターに経験値がないと書いたのだが,しっかりキャラクター用の経験値も入るようだ。中国版公式サイトの情報だったのだが,多少内容は違うのかもしれない。
 また,戦闘中のキャラクターの頭の上には,戦闘中を示すアイコンがついているので,外部からも立ち止まっているだけではないことは把握できる。戦闘中の人を選択して観戦を申し込むこともできるようだ。


モンスターヴェルトの戦闘システム


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 このゲームの最大の特徴ともいえるのが,ターン制の戦闘システム。
 既報操作としては,まずコマンドを選択して,次にターゲットを指定する。
 各ターンでの持ち時間は35秒だが,最初の3秒くらいは入力待ちのためか待ちになるので,全部手作業でやったほうが進行自体は高速にはなる。この3秒間にコマンドを入れれば,そちらが優先されるので,自動モードでときどき指示を出すようなこともできるのだが,高速自動モードもほしい感じではある。

 攻撃指定できるのは最前列のモンスターだけ。全体攻撃やライン丸ごとの貫通攻撃でない限りは,最前列しかダメージを受けない。攻撃の場合は,前から順に倒していくことになる。
 パーティプレイでは選択肢に移動も加わる。フォーメーションを変えて攻撃ということもできる。フォーメーションを変えない場合は,設定窓を閉じればよい。

 単純攻撃は,右にある攻撃ボタンを押して攻撃対象を選ぶ。または,直接ターゲットをクリックする。
 カードによるスキル攻撃は,カードを選んで,攻撃対象を選ぶ。
 ターゲットの選択は,フォーメーションの図が出るので,そこをクリックしてもよし,モンスターを直接クリックしてもよし。

貫通攻撃と全体攻撃のカード
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 スキルは,カードによって増やせる。最初にもらえるカードは,スキルによる強打,2枚目にもらえるカードは縦1列の貫通攻撃だ。まあ,最初のうちは敵もあまり多く出ないので貫通攻撃がなくても困らない。
 というか,困ってなかった。なにしろ,しばらくクエスト報酬でカードをもらっていることに気付かず,スキルを増やせる状態だと知らなかったからなのだが。
 カードを装備して使っていると,バッグにカードの練成(グレードアップ)材料もあることに思い当たったのだが,カードの練成には未使用のカードが必要なので,ありゃりゃという感じ。気をつけよう。
 全体への攻撃や,回復(ただし自分には使えない)のカードも初期に手に入るので,そのまま装備するか精錬してから装備するかを考えておこう。


意外にあちこち細かい作り込みが


アイテムの試着もクエストウィンドウからできる
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 さて,9youは,中国におけるAuditionの大ヒットをはじめゲーム運営では実績があるものの,ゲーム開発という点では新参であることは否めない(まあ,Auditionそっくりなゲームを作っていたのは知っていたのだが)。細かい部分の完成度などが心配されたのだが,そういったものはよい意味で裏切られた感じだ。

 むしろ,細かな部分がとても丁寧に作られていることに感心する。
 例えば,前述のようにクエスト対象のアイテムを出すモンスターやクエストNPCの場所への移動は,メッセージ中の名前部分をクリックするだけで自動的に走り出す。光の道で経路表示してくれていたルーセントハートをも上回る簡単さだ。
 チュートリアルでは,次に押すべきボタンなどが赤丸で囲まれて表示されるので,ちょっと変わった戦闘システムでも手順を間違えようがない。
 クエストの報酬で選択制の装備アイテムがあると,クエストの説明ウィンドウでアイテムをクリックすると試着した姿(自分のキャラそのものではないが)が確認できる。
 狩り中のアイテムLootは全自動。
 長距離移動は,世界地図を開いて街名を押せば(直接経路がつながっている街だけだが)そのまま移動可能。
 アンケート機能もゲーム内に備えられていて,ゲームの評価などをその場で送ることができる。

アンケート機能
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 キャラクターの造形や顔パターンなどについては,昨今の水準以上とはいいがたい。しかし,エモーションなどは豊富である。顔文字の広範なサポートがされているようなので,チャットで使えるのかなと思ったら,指定してもチャット窓には出てこない。どうしたんだと見ると,実は,顔文字の内容どおりに顔のテクスチャが描き変わっていた。顔文字が「+ +」みたいな目だと,実際にそんな形の目になるのだ。

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 チャット中のコマンドとして動作するエモーションも豊富だ。とくにダンスの充実度は凄い。チャット窓で,
  @ダンス1
などと打ち込むとキャラが踊り出すのだが,これが実に@ダンス18まである。

 また,画面の四隅にはさまざまなメニューがあるのだが,見慣れないものも多い。なにやら「株券」といったものまである。どうやら株の売買で資産を増やすようなこともできるらしい。

 ゲーム内で行われるイベントの予定と詳細も,「スケジュール」でゲーム内から一覧できる。

株とスケジュール
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 ワールドマップは,自在にズームでき,ズームアウトすると球体に張り付いているのが分かる。自在にスクロールしたり,方位表示の部分をつかんで回すと上方向も変更可能だ。ほとんどGoogle Earthの操作性になっている(ゲームの演出でも使われている)。

レベル99キャラに挑むクエスト。瞬殺ってレベルじゃないんだけど……
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 移動などについては,簡略化しすぎるのもどうかという意見もあろうが,細かい部分の作り込みでは,ほかのゲームで「こうあるべきだよな」と思うような部分がきちんと使いやすく作られている印象である。
 中国のゲームにまま見られる特徴であるのだが,出てきた企画はすべて詰め込んでしまう傾向が感じられた。日本だと,開発リソースの問題で量的な制限が加わるのが常識なのだが,中国では量的な問題はほとんど障害にならないように思われる。なにせ一つの作品を100人とか200人とか,場合によっては300人とかで作っているのだ。本当に開発力について考えさせられる。

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 1日6時間という時間制限のあるトライアルテストでまだまだ序盤しか触っておらず,タクティカルな面でのゲーム性などはまだあまり見えてきていない。ペットの捕獲すらままならず,繁殖などはほど遠い段階である。
 それでも,このゲームが一般的なMMORPGとは明らかに異質のゲーム性を備えていたり,いろいろ意欲的な試みに満ちていることは分かる。
 まだクローズドβテスト中なので興味を持った人には申し訳ないのだが,オープンβテストになったら,一度は触ってみてほしいタイトルである。

トライアルテスト中のスクリーンショット

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