10月29日の発売日まであと10日を切った“∞クライマックス”アクション
「BAYONETTA(ベヨネッタ)」(
Xbox 360版 /
PlayStation 3版)の最新情報をお届けしよう。
今回公開されたのは,物語を彩るサブキャラクター
「ロダン」「エンツォ」の二人。ロダンはベヨネッタに武器を,エンツォは情報を提供するという重要な役どころだ。ちなみに,
公式サイトのコンテンツ「The Gates of Hell」では,この二人によるかけあい漫才のような告知スキット(寸劇)が見られる(告知すべてが二人のスキットではないが)。どんな感じの口調なのかが確認できるので,まだ見ていないという人はチェックしておこう。
ロダン:Rodin
「Your fights are yours alone. I'm only here to watch my handiwork in action.」(俺は俺の作った武器の働きを見たいだけだ)
スラム街で「The Gates of Hell」という名のバーを経営する男。表向きはバーテンダーだが、その裏には武器工の顔を持ち、ベヨネッタとも様々な武器を取引する。屈強な体躯から滲み出る威圧感は凄まじく、店での抗争はご法度とされるなど、荒くれどもからも一目置かれる存在。その風貌や扱う武器の強力さから“魔界のガンスミス”とも噂されるが、彼の素性の多くが謎に包まれており、ベヨネッタに武器を提供する理由も謎である。
エンツォ:Enzo
「At least let me get a drink at Rodin's before you start drilling me.」(ロダンの店で酒くらい飲ませろ!)
街のゴロツキを相手に立ち回る情報屋。抜け目ない性格と危険を察知する天性の嗅覚で裏社会を世渡りし、広い人脈と情報網を使って金を稼ぐ。ベヨネッタとは、特ダネ情報やワケありの葬式を斡旋する代わりに多額のリベートをピンはねるなど、持ちつ持たれつの関係のようだ。彼のもたらした情報が発端となり、ベヨネッタは自分の過去に迫る旅へと赴くことになる。
そして今回は,分身を生み出せる「セルギーの恋人」,敵の攻撃を跳ね返せる「マハーカーラの月」というベヨネッタが装備できるアクセサリー二つ,脚に装備できる武器の「オデット」,それと敵キャラクター「アーダー」「インスパイアド」「ユスティジア」を紹介しよう。
なお,アクセサリーは公式サイトの「Power UP」の「アクセサリー」で,武器は「Action」の「武器」でいずれもプレイムービーを確認できるので,気になる人は併せてチェックしてほしい。
セルギーの恋人
モスクワ公国の魔女マトリョーナが作ったとされる魔導器で、使用者は主契約する悪魔の力を借りて、己の分身を生み出すことが出来る。マトリョーナはこの秘宝を操り、争いの際には一人で数人分の戦果を上げたという。彼女の活躍は近代になって再評価され、民芸品「マトリョーシカ」のモデルとなった。
マハーカーラの月
インドの破壊神シヴァの祝福を受けた魔導器。ヴィジャヤナガル朝に仕えた魔女ヤクシーが作ったと伝えられ、敵の攻撃を弾き返す力を持つ。如何に強力な攻撃であっても無効化するため、これを使いこなしたヤクシーは無敵の魔女と謳われた。
オデット Odette
不老不死の力と引き換えに姿を白鳥に変えられ、氷獄コキュートスに幽閉された魔女「オデット」の魂を宿した魔導器。一説では、魔界の一国の女王「オディール」と契約を結び、好んで魔界へと堕ちたとも伝えられるこの魔女は、冷気を操る魔導術を得意とし、魔導器のブレードに恐るべき冷気をもたらしている。
アーダー(ARDOR)
天使下位三隊「精霊」の中で最上位となる、権天使の位を冠した神使。悪霊からの守護を司り、その身に堅牢な鎧と盾を備えている。幸福を侵す悪しき者に対して容赦なく神力を振るうその姿は、救いを求める人間から強い崇拝の念を集める。
インスパイアド(INSPIRED)
天使上位三隊の「父」のヒエラルキーに属する天使で、座天使と呼ばれる。このクラスの天使は非常に高次な霊的存在であり、人間が出会う事はまずない。絵画などで、燃え盛る車輪の姿で描かれるインスパイアドを見ることが出来るが、ヘビのように長い体躯をぐるりと曲げて鎮座する姿を、霊感の強い画家が描き写したものであろう。彼らは、自らの唯一神たる主の戦車を運ぶ役割を持つとされるが、実際には天に仇なす闇の眷族を無作為に飲み込もうと戦場を飛び回っているに過ぎない。
ユスティジア(IUSTITIA)
天の偉大なる意思「四元徳(カーディナル バーチュズ)」のうち、「正義(ユスティジア)」が表される姿は殊に異形である。幾つもの顔が集まって出来た塊、そこから伸びる無数の触手、まさに悪魔とも形容できる威容だ。正義を成すことの難しさが、描く者の心にあまりにも大きい畏敬の念を抱かせるためだろうか。このユスティジアは、天の意思の中でも、実は最も魔界に近い意思だという考え方がある。正義とは、人が従うべき正しい道理のことであるが、その道理を定めるのもまた人であり、見方を変えれば悪にも転じる―その危うさが、ユスティジアの姿や伝承に表れているのかも知れない。