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MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力
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印刷2010/09/27 00:00

インタビュー

MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力

画像集#001のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力

 ゲームオンがサービス開始予定のMMORPG「ALLODS ONLINE」では,10月6日から10月13日まで,クローズドβテストが実施される。以前お伝えしたとおり本作は,ロシアで大ヒットを記録したPCゲーム「Rage of Mages」をベースとし,伝統的なファンタジーにSFの要素を加味された世界での冒険が楽しめる。今回は,そんな本作の運営プロデューサーであるゲームオンの松田雄介氏にインタビューする機会を得たので,より突っ込んだところまでいろいろと聞いてみた。

 最近のMMORPGは,カジュアル化,ソロプレイ化が進んでいるが,本作はその流れに逆行するかのような,重厚なシステムとコミュニティ主体のゲーム性が特徴だ。そんな本作の内容と楽しみ方などを中心に語っていただいた。

「ALLODS ONLINE」公式サイト



ファンタジー+SFの世界観に,“洋ゲー”のテイストをミックスしたタイトル


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。最初に,ALLODS ONLINEのどこに魅力を感じているのかお聞きしたいと思います。

画像集#002のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力
松田雄介氏
松田氏:
 ALLODS ONLINEは,いわゆる洋ゲーのテイストが色濃いタイトルです。黎明期のMMORPGが持っていた,大勢のプレイヤー達が関わり合いながらゲームが進行する,というところがゲームの根底にあり,その辺りが魅力の一つだと感じています。

4Gamer:
 アストラルシップに代表されるように,プレイヤーが多ければ多いほど楽しめるゲームだと感じました。流行に逆行しているタイトルといえなくもないですが,本作のターゲット層を教えてください。

松田氏:
 基本的には,洋ゲーが好きな,いわゆるコアゲーマーの方々が中心になると思います。最初に,そういった人達にコミュニティを作ってもらい,後続のプレイヤーを引っ張ってもらう形が理想だと考えています。

4Gamer:
 本作はロシアで開発が行われていますが,日本独自の仕様などはありますでしょうか。

松田氏:
 開発元に要望を出し,検討してもらっている段階です。ただし,ゲームバランスに影響が出るようなものの実装は難しいので,アバターやイベントなどが考えられます。
 とはいえ,世界観を崩すこともなるべくしたくないので,着物や浴衣など,よくある“日本向け”要素は慎重に考えたいです。ちなみに,雰囲気を大切にしたいので,NPCの名前などもオリジナルから変更せず,ロシア名をそのままカタカナにしています。

4Gamer:
 なるほど。そういえば,本作のサービス形態は基本無料のアイテム課金制でしょうか。遊んだ感じだと月額課金のほうが向いていると感じました。

松田氏:
 アイテム課金制になります。私達も最初にプレイしたときは月額課金向けタイトルだと思いました。ですが,ロシアでもアイテム課金制で運営されていますので,それに従います。
 ただ,有料アイテムをほとんど購入しない人でも楽しんで頂けるようにバランスを取りたいと考えています。あまりお金を使わなくても長く遊んでもらえるようにするのが理想ですからね。

画像集#003のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力


さまざまな遊び方に対応できる懐の深いタイトル


4Gamer:
 プレイヤーキャラクターには,6種族,28クラスが用意されていて,選択肢の幅が広いです。正直,どれにしようか迷ってしまう人がいると思うので,お勧めがあれば教えてください。

画像集#004のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力
松田氏:
 オークという身体の大きい種族が遊びやすいので,最初はお勧めです。また,アーキタイプでいうと,ペットを連れているウォーデンがユニークだと思います。ウォーデンのペットは,自動で敵を攻撃してターゲットもとってくれるので,安全な場所から攻撃できますよ。

4Gamer:
 そういったタイプのキャラクターは,ソロプレイでもかなり遊べるような印象がありますが,本作ではいかがでしょうか。

松田氏:
 ソロプレイだけでも楽しめますが,ある程度レベルが上がってくると限界が見えてくるかもしれません。ですので,パーティを組むなどして,みんなで楽しんでほしいですね。

4Gamer:
 ちなみに,クローズドβテストの段階では,すべてのクラスが実装されているのでしょうか。

松田氏:
 調整中ではありますが,すべてのクラスを開放してクローズドβテストに臨むつもりです。

画像集#005のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力

4Gamer:
 ALLODS ONLINEにはリーグとエンパイアという2つの勢力が存在していますが,違いについて教えてください。

松田氏:
 まず,チュートリアルクエストのストーリーが違います。ほかのクエストの内容にもそれは反映されていて,リーグ側は困っている人を助けてあげるといったものが,エンパイア側は上官の命令に従うといった内容が多いですね。

4Gamer:
 両陣営のキャラクターが出会うことはないのでしょうか。

松田氏:
 最初は完全に別ルートで進行し,一定レベルに到達すると両陣営が入れる場所に行けるようになるので,そこで初めて接触する形になります。

4Gamer:
 陣営が異なる場合,コミュニケーションは成り立ちますか。

松田氏:
 敵陣営側の発言は表示されないので,友好的なコミュニケーションは難しいかもしれません。拳をぶつけ合ってのコミュニケーションになるかなと。

4Gamer:
 なるほど。レベルが低いうちは,キャラクターを育成しながら味方陣形のプレイヤーと触れ合うのがよさそうですね。ゲーム序盤はPvPも少なくなりそうですが,その時期のオススメの遊び方を教えてください。

画像集#006のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力
松田氏:
 当たり前といえばそれまでですが,最初はゲームに慣れるためにもレベル上げに注力してもらえればと思います。というわけで経験値を稼ぐ必要があるわけですが,モンスターを倒すよりも,クエストをこなしていくほうが経験値は稼ぎやすいでしょう。
 レベル10になると,タレントグリッドという能力育成のシステムが使えるようになったり,装備できる武具の種類が増えたりして,キャラクター育成の幅が広がり,より面白く感じるでしょう。ちょうどこのあたりのレベルで,生産ができるようになるので,やれることがグッと増えますよ。

4Gamer:
 ゲーム序盤はクエストを追うのがいいということですが,ちなみにクエストはどのくらいあるのでしょうか。

松田氏:
 軽く2000を超えていまして,これには翻訳する私達も頭を悩ませています(笑)。もちろん,どんどん増やしていくので,楽しみにしていてください。

4Gamer:
 やり応えがありそうです。そんな大量のクエストの中で,特徴的なものなどがあれば教えてください。

松田氏:
 リーグ側だと,そうですね……。旦那さんを亡くした宿屋のおかみさんが新しい旦那さん候補を探すのを手伝うというクエストがあります。すでに何人か目星をつけてあるので,声を掛けてきてほしいと頼んできますので,キューピット的な役割をやれということですね。
 軍事国家で規律が厳しいエンパイア側だと……。ある兵士が風紀を乱す書物を持っているので,それを回収してこいというクエストがあります。その書物は,敵方の種族であるエルフの女性が表紙に使われていて,その書物を回収していくと,上官が「こんなけしからん書物は俺が預かっておく」と言い出すわけです(笑)。ちなみに,回収した書物をインベントリで確認すると,ちゃんとエルフの表紙が描かれていますよ。

4Gamer:
 細かいところまでこだわってますね(笑)。

画像集#007のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力


アストラルシップにゴブリンボールなど,ALLODS ONLINE独自のコンテンツに注目


4Gamer:
 個人的に一番気になっているのが,アストラルシップの存在です。どういった機能があるのか教えてください。

画像集#008のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力
松田氏:
 アストラルシップは移動用の定期船という側面がありますが,後半になるとプレイヤーが個人で所有できます。そこに仲間を呼ぶこともできるので,ギルドホールのようにも使えるので,そこでワイワイと楽しんでほしいですね。
 アストラルはかなり広大なうえに,マップがランダムで変わるので,常に新鮮な気持ちで冒険に望めます。とくに目的地を決めずに旅立ち,新しい島を発見したり,船の残骸から宝を探したりと,自由に遊んでほしいです。

4Gamer:
 ほかのプレイヤー達が乗ったアストラルシップと戦闘になることもあるのでしょうか。

松田氏:
 敵対勢力に所属しているアストラルシップであれば,戦闘になることもあります。なので苦労して見つけたお宝を奪い取ろうと襲い掛かってくる敵が現れるかもしれません。

4Gamer:
 それを乗組員全員で協力して阻止するなんて,燃えるシチュエーションですね。

松田氏:
 ええ。そうやって一緒に戦ったり冒険したりすることで,仲間同士の結束力が高まっていくと思います。また,点在する島のなかには,レアなモンスターが生息する場所などもあります。そういったものを仲間と一緒に発見するというのも楽しいでしょう。

4Gamer:
 ここまでのお話だと,アストラルシップはみんなで使うものというイメージですが,一人で動かせるのでしょうか。

画像集#009のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力
松田氏:
 大変ではありますが,一人でも操縦できます。とはいえ,あまり現実的ではありません。ギルドのようなコミュニティに参加し,みんなで運用するほうがより楽しめるでしょう。

4Gamer:
 同じ船に乗って同じ目的を持って活動していれば,自然とコミュニケーションが生まれ,仲間同士の交流が活発になりますからね。

松田氏:
 最近のMMORPGには,一人で遊べてしまうタイトルが多いですが,ALLODS ONLINEはコミュニティありきで作られたタイトルです。もちろん,一人で楽しみたいという人もいると思いますが,そこを手厚くフォローしてしまうと,結局はソロゲーになってしまいます。私達としては,せっかくのMMOなのだから,ほかの人と一緒に遊ぶ楽しさを味わってもらいたいという気持ちが強いです。

4Gamer:
 なるほど。では,アストラルシップのほかに,特徴的なコンテンツがあれば教えてください。

松田氏:
 いろいろあるのですが,インパクトがあるのはゴブリンボールですね。

4Gamer:
 え,なんですかそれは?

画像集#011のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力
松田氏:
 基本的なルールはサッカーと同じで,ブルーチームとレッドチームに分かれてボールを相手のゴールに入れあいます。ただ,そのボールというのが,ゴブリンになっているんですよ。ゴブリンはヘルメットに頭だけ収まっている形になっていて,蹴り飛ばされた先で少しだけ歩くこともあります(笑)。

4Gamer:
 ブラックユーモアに溢れるといいますか,日本産のゲームではありえなさそうなコンテンツですね。

松田氏:
 ええ,ですが開発元はあまり特徴があるコンテンツだとは思っていないようで,たくさんあるなかの一つという認識です。まだまだビックリするようなコンテンツがあるので,楽しみにしていてください。

4Gamer:
 それでは最後に,ALLODS ONLINEを楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。

松田氏:
 ALLODS ONLINEは,人と人の繋がりを意識して作られたタイトルです。一人でのプレイでは難しいことも多いですが,その分仲間を作りやすくなっています。そういったゲームを遊びたいと思っている人には満足してもらえるはずなので,ぜひ体験してもらいです。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

画像集#010のサムネイル/MMORPG本来の楽しさとは。プロデューサーが語る,「ALLODS ONLINE」の魅力

 MMORPGにおける楽しさの原点といえる,仲間との冒険。もちろんほかの人と一緒にプレイするということは,自分の思い通りにいかないことも多々ある。だが,それを差し引いても,仲間と一緒になにかをやり遂げるというのは楽しい。そんな楽しさを味わいたい人には,ぜひ本作を実際に遊んでみてもらいたい。なお,クローズドβテスターの募集が9月29日18時まで実施されているので,興味を持った人はぜひ応募してもらいたい。


「ALLODS ONLINE」のクローズドβテストに4Gamer読者枠から応募

※募集は9月29日18:00まで。なお,以前行われた本作のテクニカルテストに4Gamer読者枠で参加した人は,同じIDでクローズドβテストに参加できる
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    ALLODS ONLINE

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