アエリアは,本日(2011年8月20日),同社で初のオフラインイベントとなる
「アエリアCafe」 を開催した。東京・秋葉原にあるイベントスペース「AKIHABARA 85」を貸しきっての開催となった当イベント。「AeriaGames」の各タイトルのプレイヤー向けイベントではあるが,平日カジュアルバーとして営業しているAKIHABARA 85を選んだのは,オンラインゲームに触れる機会が少ない人々へアピールする狙いがあったのかもしれない。
会場は1FとB1Fの2つのフロアに分かれており,1Fは特製ドリンクを飲んだり参加型イベントを楽しんだりするスペースで,B1Fはステージイベントを行う場所になっていた。
1Fでは来場した人々がドリンクを片手に談笑したり,参加型リアルクエストに挑戦したりと終始なごやかな雰囲気であった。リアルクエストとは,ほかの来場者と名刺を交換したり,スタッフのTシャツに落書きをしたり……といった簡単なもので,来場者同士のコミュニケーションを取るきっかけ作りに役立っていたようだ。
これが「ゲスリンの涙。」
ちなみに,特製ドリンクとして用意されていたのは,各ゲームタイトルにちなんだノンアルコールのカクテル。一番人気はグランドファンタジアの「ミグルのサイダー」だとか。しかし,実際に飲んだ来場者の意見では,「フェニックスの救済」「ゲスリンの涙。」といったものが「美味しい」と好評だったようだ。筆者も試しにゲスリンの涙。を飲んでみたのだが,塩気を含ませたスポーツ飲料といった感じで,熱中症対策にもなりそうな味だった。
プレスカンファレンスでは会場先行の新情報も公開
アエリア 上村健太郎氏
それでは,B1Fで行われたイベントのレポートをしていこう。
最初に行われたプレスカンファレンスでは,アエリアのプロモーション担当である上村健太郎氏より,メディア向けに各タイトルの新規情報が公開された。ここでは各タイトルごとに公開された情報を整理して掲載しておこう。
1:黄金のアレグリア
「黄金のアレグリア」では,8月17日に行われた大幅なリニューアルについての話がメインとなった。タイトル名を「黄金のアレグリア」から「
黄金のアレグリア カードウォーズ 」へと変更し,ビジュアルも一新。それに合わせて本格的国獲りシミュレーションからトレーディングカードゲームのイメージに近いカードを中心としたゲーム展開へとゲーム内容が変化した。
一番の目玉になるのはカードの収集とその進化になるが,それ以外にもRPG要素やWEBゲームの拡充を行って楽しみの幅を広げていく予定だとか。後日公式サイトでもより詳しい情報が公開されるとのことだったので,プレイヤーの方々はそちらもチェックしてほしい。
2:Grand Fantasia -精霊物語-
「
Grand Fantasia -精霊物語- 」では,初公開となる
「争奪戦(仮)」 の情報が披露された。これは,ギルド同士で熾烈な争いが行われる大規模なPvPコンテンツとなるようで,9月1日に実装される予定だ。
この争奪戦の特徴は,プレイヤーがロボットに搭乗して戦うことができるところ。こちらも詳しい情報は後日公式サイトにアップされるらしいので要チェックだ。
上村氏は,さらに先の話にも触れていた。なんでも今年の冬に「グランドファンタジア」の世界に大きな変化が訪れるらしい。この“変化”は,ゲーム内のストーリーに関わるもので,1つの伝説が終わり,また新たな伝説が始まるのだとか。「雪が降る前くらいには,この変化を皆様にお届けします」と,上村氏は力強く締めくくった。
3:NineTailOnline −妖怪伝−
「
NineTailOnline −妖怪伝− 」については,8月23日に実装する新バトルフィールド「幻影の闘撃場」と新規武器の内容が明かされた。
先日4Gamerでも
リリース資料を公開 したが,幻影の闘撃場は,最大300人が同時に参加できる大規模なPvPコンテンツである。戦闘フィールド内にある仕掛けを上手く使っていけば,自分より格上の相手とも渡りあえるという。また,追加される新規武器は「天神鋼(てんしんこう)」というもので,同ゲーム史上最強の武装となる。入手の難度はかなり高いので,やり込み要素の1つと考えればいいだろう。
4:DivineSoul
「
DivineSoul 」については,最初にゲーム内容やキャラクター紹介といったゲームの概要が説明され,そのあとに8月17日に終了しているオープンβテストまでの軌跡がまとめて公開された。
現在は,βテストで得たプレイヤーからの声をゲームに反映すべく作業中とのことで,具体的にどういった改善をするのかを,プレイヤーの意見に運営サイドが答える形で紹介された。ここでは,その一問一答を全文そのままで掲載しておく。
○お客様よりの声 その1
ゲームパッドのコンフィグ画面をもっと使いやすくして! あともっとたくさんのパッドに対応できないの?
→運営サイドからの回答
・キーコンフィグ画面の最適化と使いやすさ重視の変更を加えます!
・パッド別のキーコンフィグの初期配置を増加させます(テストが大変ですけど……)
○客様よりの声 その2
戦闘時の動作ってどうにかならないの? もっとアクションを楽しみたいよ!
→運営サイドからの回答
・回避動作によるモーションキャンセルを実装します
・ダウン時の無敵時間設定と,調整を行います
○お客様よりの声 その3
疲労度のシステムを,もう少し分かりやすくしてほしい。あとなにか変化を付けてほしいんだけど……
→運営サイドからの回答
・ダンジョン入場時の疲労度消費を撤廃します
・疲労度の状態により経験値にボーナスを設定します
○お客様よりの声 その4
もっとコンボを爽快に楽しみたい! もっとコンボ分岐を増やしてよ!
→運営サイドからの回答
・コンボ発動時のスーパーアーマー(無敵時間)の設定
・新バリエーションのコンボスキルを追加します
○お客様よりの声 その5
新しいコンテンツを追加してよ!
→運営サイドからの回答
・一定時間無限に出現するモンスターと戦い続ける新コンテンツを追加いたします
ここで公開されたものは改良の一部で,これら以外の改良も含めて次回サービス再開時に実装する予定であるという。
また,サプライズ情報として,新キャラクターの「プリースト」が公開された。広範囲の敵をなぎ払う巨大な鎌を持ち,自身や味方を支援するスキルを使える万能なクラスで,ビジュアルもカッコよく人気が出そうな感じだ。CV担当は「まだ秘密!」ということだが,どうやら有名な声優を使っているらしい。
さらに,PvP新モード,ギルド追加機能,無限ダンジョン,ギルド戦,第4/第5の新キャラクター,といったものが今後の実装予定として挙げられていた。
※ムービーファイルへのリンク
5:MysticStone -Runes of Magic-
「
MysticStone -Runes of Magic- 」に関しては,8月17日実装の大規模アップデート,第4章「新しい大地」について,「もう体験していただけましたか?」という切り口で語られた。
3つのクラスを駆使してキャラクターを成長させる「マルチクラスシステム」や,新エリアと,そこに棲む強力なモンスターたち。そして大規模対人戦が楽しめる「ワールドバトルフィールド」などが紹介され,「さらに面白さを増すミスティックストーンへどうぞ,お越しください!」と締めくくられた。
以上が,プレスカンファレンスで公開された内容だ。30分ほどの時間でこのすべてが公開されたわけだが,その中で一番多く時間を割かれていたのが「DivineSoul」である。まだ正式サービスも始まっていないタイトルであるが,アエリアの次期主力タイトルとして成長させていきたいという意気込みが感じられた。
来場者参加型プログラムで盛り上がったステージイベントの詳細
15時からは,B1Fにて来場者も見学できるステージイベントが開始された。プログラムにあった「黄金のアレグリア」と「DivineSoul」の発表会については,プレスカンファレンスと内容がほぼ同じなので割愛し,「ゲスト声優とLet'sディバインソウル!」の様子をお伝えしよう。
会場からの大きな拍手に迎えられて登場したゲスト声優は,生田善子さん。涼しげな浴衣姿の生田さんは,「趣味はダイエットで特技はリバウンドです」と自己紹介。ゲームは好きかと問われると,サッカーが好きでPlayStation 3で某サッカーゲームを楽しんでますと意外な一面も見せてくれた。ちなみに「DivineSoul」内では,ストーリーにも絡んでくるNPCシルビアほか,数人の声を担当しているとか。
プログラムの進行は,生田さんが「DivineSoul」を実際にプレイし,技を練習してから最初のダンジョンをクリアするという流れ。初めてのプレイでたどたどしいところもあるが,コンボを決めつつ無難にダンジョンを進んでいく。最初のダンジョンなので簡単ということもあるが,初プレイでも爽快なバトルが楽しめるのが「DivineSoul」の良いところなのだ。
余談だが,「落ちてるアイテムはRボタンを押して取るんですよね?」と,ザコ敵から出たアイテムを残らず拾っている生田さんの姿を,来場者は微笑ましく見守っていた。
最後に行われたステージイベントは,来場者参加型の「会場のみんなとグランドファンタジアで合同○×ゲーム」。このプログラムは,「グランドファンタジア」に関する○×クイズに答えて,正解するとその都度「昔懐かしいお菓子セット」がもらえるというもの。なお,この○×クイズは「グランドファンタジア」のゲーム内でも同時に行われており,ゲーム内の画像を見ると大勢のプレイヤーが集まっていたようだ。
Ustreamでも生中継されていたアエリア初のオフラインイベント「アエリアCafe」では,かなり多くのアップデート項目が公開されていた。皆さんのお気に入りのゲームの情報はいかがだっただろうか。
会場の規模は小さかったものの,その分,運営サイドとユーザーが“近い”イベントだったのが印象的だった。実際,ユーザーの多くはアエリアTシャツを着たスタッフに気軽に話しかけており,イベント終了まで会場はアットホームな雰囲気に包まれていた。ユーザーを大事にするアエリアらしいイベントといえるものになっていたのではないだろうか。