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8月6日の発売に先駆けて,“愛と憎しみのRPG”を先行プレイ。「マグナカルタ2」ブロガー先行体験会をレポート
“愛と憎しみのRPG”というキャッチコピーが印象的な本作は,2004年11月にバンプレストから発売された「マグナカルタ」の新作。前作同様,韓国の人気イラストレーターであるキム・ヒョンテ氏がキャラクターデザインを担当しており,魅力的な登場キャラクターで注目を集めている。
なお本作は,バンダイナムコゲームス(バンプレストレーベル)が,韓国のデベロッパであるSOFTMAXと組んで制作している日韓共同開発作品だ。詳しいストーリーやキャラクター紹介については以下の記事に詳しいので,参照にしてほしい。
バンダイナムコゲームス,8月6日(木)にXbox 360用RPG「マグナカルタ2」を発売
同イベントでは本作の製品版を遊ぶことができたほか,プロデューサーである金坂吉久氏とのQ&Aセッションなども行われた。本稿では,その内容をお伝えしていこう。
魅力的な登場人物と独特の戦闘システム
雰囲気やプレイ感覚はMMORPGに近い?
本作でまず目を引くのは,何といっても魅力的な登場キャラクター達だ。キム・ヒョンテ氏による美麗なイラストが見事に3Dで再現されており,さらに福山 潤さん,平野 綾さん,置鮎龍太郎さんといった豪華声優陣による力の入った演技が物語を盛り上げている。
ボタン連打で連続攻撃が繰り出せるなどアクション要素が高く,戦闘中にリーダー(操作キャラクター)を即座に変更することもできる。それぞれ特定のタイミングで発動できる“固有技”を持っており,戦況に応じて使い分けることが可能だ。
またキャラクターは敵を攻撃し続けてスタミナが尽きると“オーバードライブ”状態になり,攻撃力が増加する(その後“オーバーヒート”で一定時間行動不能になるが)。しかし,“オーバーヒート”になる直前にタイミング良くリーダーチェンジを行うと“チェーン”が発動し,切り替えた操作キャラに高い攻撃力を継続することができる。ピンチを即座にチャンスへと転じることができるのだ。
さらに,チェーンを連続で繋ぐことでより攻撃力を高める“チェーンドライブ”や,攻撃とあわせて即座にスタミナを回復する“チェーンブレイク”など,戦闘ではプレイヤースキルを問われる操作が多く存在するので,慣れるまでは少々苦戦するかもしれない。とくにボス戦では,最低限チェーンくらいは使いこなせないと全滅必至だ。
実際,筆者がシステムをよく理解しないまま“ウェアウルフの親分”というボスに挑んだときには,あっという間にゲームオーバーになってしまった。しかし,チェーンの練習をしてから再挑戦してみると,今度はあっけなく倒すことができたので,戦闘バランスはなかなかうまく調整されている印象を受けた。
ちなみにボス戦中でも,移動モードに切り替えれば逃げ回ることが可能なので,落ち着いて体制の立て直しができる。ほかのボスも同様かどうかはまだ分からないが,“ウェアウルフの親分”に関しては,しばらく逃げ回っていても削った分のHPが回復する様子はなかった。
残念ながら今回のプレイで確認することはできなかったが,ストーリーを進めていくと,非常に演出が派手な“究極奥義”や“連携奥義”を使用できるようになるとのこと。やることが多く,忙しい印象を受ける戦闘システムだが,色々と工夫した立ち回りをできるので遊び応えはありそうだ。
また,“カン”の結晶物である“カモンド”を利用して装備を強化していく“カモンドシステム”も追加されている。能力の強化や状態異常に対する耐性など,さまざまな効果が期待できるようだ。
ストーリーの本筋に関係しないサブクエストも豊富で,序盤からさまざまな依頼を受けることができる。モンスター討伐から届け物までその内容は多種多様。報酬として有用な装備なども獲得できるので,積極的に挑んでいきたいところである。
ただ,サブクエストを受諾した状態でメインストーリーを進めていくと,展開によってはクリアできなくなってしまうクエストも出てくるので,その点には注意が必要だ。
各キャラクターは“剣”と“両手剣”,“杖”と“扇”といった具合に,それぞれ2種類の武器を扱えるのだが,覚えるスキルの特性がまったく違っているので,いろいろと試しがいがありそう。
細かいところを見れば,会話イベントの演出が少々味気なかったりといった不満点もあるのだが,豪華声優陣の力もあってか,ゲームをプレイしている最中はさほど気にならない。また,極めて個人的な意見になるが,キャラクターのデザインは文句なしに素晴らしいと思う。登場する女性がことごとく肉感的なだけでなく,キム・ヒョンテ氏の描くキャラクターは男性にも独特の色気があって実にナイスだ。
Q&Aセッションの内容をピックアップ
人気ブロガーによるレポートも要チェック
また,本作は開発に4年もの月日がかかっており,開発費に関しても「バンプレストレーベルではトップクラス」とのこと。さらに開発で苦労した点として,「本作で使用しているUnreal Engine 3はFPSを作るのには向いていますが,RPGに適しているとは言い難いところがあります。そこを開発会社のSOFTMAXが大工事して,自分達向けに作り変えました。実際に開発元のEpic Gamesから技術指導を受けたりしています」という裏話を聞くことができた。
そして最後に,金坂プロデューサーから一言。「ハードに関してなんですが,本作はXbox 360でしか開発をしておりません。現在ネットなどで『ほかのハードでも開発してるんじゃないの?』という話が出ているようなので(笑)。一応,その事実だけはお伝えしておきます」とのコメントがあった。
なお,今回のイベントではブロガーとして,ゲーマーアイドルの杏野はるなさんと,空手と山籠もりが趣味だというタレントの倉持結香さんも参加しており,イベント終了後にメディア向けの囲み取材が行われた。
「マグナカルタ2」をプレイしての感想を色々と語ってくれたが,詳しい内容については自身のブログにレポートを掲載しているので,興味のある人はぜひともチェックしてほしい。
- 関連タイトル:
マグナカルタ2
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