「
インディーズゲームの小部屋」の第90回は,無料で遊べるボルボ公認レースゲーム「
Volvo - The Game」を紹介しよう。以前紹介した,フェラーリ公認の無料レースゲーム「
Ferrari Virtual Race」同様,本作をインディーズゲームと言い切ってしまうのはアレだが,無料なんだから細かいことは気にしちゃいけない。って,前にも同じことを書いたような記憶が……。
Volvo S60 Conceptのみ2種類のカラーリングが用意されている
![画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#90「Volvo - The Game」](/games/090/G009007/20090603023/TN/002.jpg) |
良質のレーシングシミュレータの開発で定評のある,SimBin Studiosが本作の開発を手がけているだけあって,ゲームの完成度にはまったく文句なし。本作には,ボルボの最新コンセプトカー
Volvo S60 Conceptに加え,
Volvo C30,Volvo S60,Volvo S40,Volvo 850,Volvo 240の6車種が収録。
GOTHENBURG,
CHAYKAという二つのコースで,ボルボ車だらけの激しいデッドヒートが繰り広げられるのだ。ドキッ!
全長1.6キロメートルのGOTHENBURGは道幅が狭く,かなりテクニカルなコースだが,もう一つのCHAYKAは全長が4.2キロメートルあり,道幅もゆったりとした,初心者でも楽しめるコースになっている。
ライバルカーのバリエーションが少ないため,スターティンググリッドにずらりと同型同色のボルボ車が並んでいる様は,シュールというか壮観というか……。見た目の華やかさはフェラーリに負けている気がしないでもないが,ボルボオンリーのレースゲームというのも,これはこれでかなりのインパクトだ。
主なゲームモードは,ライバルカーとレースを行う
「QUICK RACE」と,一人でタイムを競う
「TIME ATTACK」の二つ。TIME ATTACKでは,自分のタイムとリプレイデータをサーバにアップロードし,世界中のプレイヤーと共有できる。また,ダウンロードしたリプレイデータを当たり判定のない“ゴーストカー”に設定し,一緒にコースを走ることもできるので,タイムの速いプレイヤーの走りを参考にするのもいいだろう。
レース開始時のセッティング項目には,ライバル車の強さや周回数,マニュアル/オートマチックの切り替え,ABSのON/OFFなど,必要にして十分なものが揃っており,車種選択時にそれぞれの車種情報も確認できる。もちろん,オプションメニューからは,このほかの細かい設定変更も可能。ゲームパッドでの操作にも対応しているので,自分のPC環境やプレイの腕前に応じてあれこれセッティングを試してほしい。
ところで,5月26日から6月9日まではGOTHENBURG,6月10日から6月24日まではCHAYKAで,それぞれベストラップを競う
グローバルコンペティションが開催されており,1位から10位までに入賞した人にはPirelliのタイヤやSimBinのゲームなど,豪華な賞品が用意されている。エントリー方法は,ゲームメニューの「COMPETITION」からニックネームやメールアドレスを登録するだけ……だと思うが,日本語キーボードからでは@が入力できず,筆者はここで挫折してしまった……が,その右横の[キーで入力できることが判明(ご指摘ありがとうございます!)。まあ,それでもやっぱり世界中の猛者に勝てるとは思わないけどさ……。
本作は,ゲーム感覚でプレイできるFerrari Virtual Raceと比較するとややリアルよりで,このあたりの感触の違いにSimBinらしさが出ているように思う。ちなみにオートマチック時の操作は,方向キー左右でハンドル,上下でアクセル/ブレーキとなっており,TABキーを押すたびに視点変更が行える。ゲームクライアントはボルボの公式サイトから,誰でも自由にダウンロードできるので,Ferrari Virtual Raceと遊び比べてみよう。
■「Volvo - The Game」
http://www.volvocars.com/intl/
(C) 1998-2008 Volvo Car Corporation