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いろんな意味で“大人”が楽しめるイベントになった? 「戦場のヴァルキュリア2」イベント「ガリア王立士官学校予備校(仮)」レポート
まず登壇したのは,このイベントの企画立案者である4Gamer編集部のTeT,連載「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」でおなじみのプロレスラー・男色ディーノ選手,そして司会を努めた“ミスター・ロフトプラスワン”ことDJ急行氏。
ちなみに3人の戦ヴァル2歴はTeTが5月まで,ディーノ選手が3月まで,急行氏が11月までと極めて中途半端で,いやそれ主催側としてどうなのよ? という感じである(編注:4月のバルドレンに手こずりすぎたため)。
田中氏は,紹介されたのち,オフィシャルブログでお馴染みの「ヴァルキュリ〜っす!」という挨拶で観客とのコール&レスポンスを試みたが,何の前振りもなくやったので初回はグダグダに……。
そんなこんなで,そのあとのゆるくてグダグダな進行を予感させつつ,田中氏と本山氏が持ってきた世界に12本しか存在しないという「ガリア特製ワイン」を飲みながらトークがスタート。
まずは戦ヴァル2を企画したきっかけだが,前作の開発作業が完了する前から構想していたとのこと。田中氏の「やり残したことがあるので」との発言には,開発完了前なんだから前作に盛り込めば……とのツッコミが素早く入っていた。
また,そもそもの前作の企画の発端は山手線ゲームのように“燃える”単語を出しあっていったことにあるという。その中から「軍服」「戦車」「宇宙人」といった趣味に走ったキーワードをピックアップして組み合わせてみたものの,どう考えても社内会議の時点で却下される内容にしかならず,2年ほど悶々と企画を練っていたというエピソードも披露された。
一方,戦ヴァル2は,PSP用にしたことで構想も含めて1年半ほどで開発できたという。またPSPなら,近年流行している協力プレイが実現できること,あるいは電車の中など場所を選ばずにプレイできることなども,プラットフォームを変更した理由として挙げられた。
士官学校を舞台にしたのは,学園モノで普段はワイワイやっている登場キャラ達が,戦場で戦うというギャップを表現したかったからだという。
また,ゲーム内のムービーに見られるように,ガリア王立士官学校ではロッカーに銃器をしまっているという設定だが,よく考えるとかなりずさんな管理なのでマズいのではないかという意見もあったそうだ。しかし,演出的な格好よさを優先したディレクターのこだわりで,そのまま残ったとのこと。
田中氏が男っぽいルネが好きだというと,本山氏はコリーンが好きだと発言。さらに本山氏は,シナリオ中でコリーンといい関係に発展するモーリスについて「絶対に使わない,一度も出撃させない!」と断言した。
このあたりから皆アルコールが回ってきたのか,急行氏は前髪パッツンで眼鏡キャラのミシュリットが大好き,夜になると眼鏡を外すのもたまらないといい出し,TeTはキリッとしたフランカを服従させたいと,なぜか性癖の暴露大会のような様相を見せ始める。
ちなみにディーノ選手は,男性のネイハムをお気に入りに挙げた。ネイハムが“色黒”で“突撃”兵であることも,ゲイ的にはかなり重要らしい……。
少し怒っているのは,誰もリコリスをお気に入りに挙げなかったからか,スケジュールが押しているからか,それとも演出か?
田中氏によれば鹿野さんの努力家の部分が,リコリスに非常によく似ているとのこと。「そういってもらえると嬉しい」とは鹿野さんの弁だが,本人はリコリスよりも姉のイーディの少しわがままな部分にシンパシーを感じているという。
また鹿野さんは,前作とアニメでイーディを演じていたこともあって,リコリスの役作りは非常にやりやすかったと感想を述べた。なお,鹿野さんのお気に入りキャラはヘルムートで,とくに思想的にゴリゴリな部分が“バカな子”っぽくて可愛いそうだ。
最初の設定ではコゼットがセクシー系だったことや,コリーンの髪型をあえて古めかしいデザインにしていること,妙なクセのあるキャラはスタッフの趣味が強く反映される傾向にあること,本山氏の小学校時代の初恋の相手はソフィアのような女子だったこと,など裏話的なトークが繰り広げられ,会場は大いに盛り上がった。
ついでに,ディーノ選手と鹿野さんが理想とする男性像が似ているという“誰得”な事実も明らかになったことを付け加えておこう。
●戦場で背中を預けたいキャラ
1位:ゼリ
2位:アリシア
3位:アバン
●彼氏,彼女にしたいキャラ
1位:リコリス
2位:マリオン
3位:マガリ
●嫁にしたいキャラ
1位:マガリ
2位:リコリス
3位:マリオン
●ついうっかり忘れがちなキャラ
1位:モーリス
2位:イングヒルト
3位:ビッキー
●守ってあげたい男キャラ
1位:ニコル
2位:ヨアヒム
3位:モーリス
●一晩を共にしたいキャラ
1位:リコリス
2位:マガリ
3位:ユリアナ/マリオン(同率)
やはり気になるのは最後の質問だが,読み上げられたアンケート用紙のコメントには「一晩中,一緒にカードゲームをやりたい」「ジックリ話しあってみたい」といったようなものもあって,集まっている方は皆“大人”なんだなあ,と筆者は感心した次第。
なおリコリスが1位に選ばれた件について,鹿野さんは即座に「やだよー」と一言。その一方ではTeTが「嫁にするのは面倒くさいけど,一晩なら……ってことか」と余計なことを言って,鹿野さんの怒りを買っていた。
ディーノ選手が選んだのは,アンケート用紙に男性キャラの名前ばかりを書き連ねた,通称“ガチムチ”さん。プレイで使うキャラクターも,勝負を無視したガチムチな選択で会場を沸かせた。
一方,鹿野さんが選んだのは妙齢の女性で,通称“牛肉”さん。キャラ選択は普通だったが,実際のプレイでは鹿野さんがリコリス,牛肉さんがイーディを操作し,見事な姉妹共演を披露して,これまた会場を盛り上げた。
勝負は,ネタに走ったはずのディーノチームが僅差で勝利。何というか,ガチムチさんも牛肉さんも非常にステージになじんでおり,やっぱり皆“大人”だなあ,と妙な安心感を覚えてしまった。
実はイベントの開始から終了まで,ステージ上では酒の席だから笑って許されるような内容の,少し過激な言葉も飛び交っていたのだが,この記事では省略している。
「そこが面白いんじゃねえか」という意見もごもっともだが,そのまま書き起こすと気分を害す方がいたり,関係各位に迷惑がかかったり,あるいは4Gamerが各方面怒られたりするかもしれないので,会場に足を運んだ人だけのお楽しみということで一つご了承を。
鹿野さんがいなかったら,多分もっと酷いことになったんだろうなあ……。
「ヴァルログ!」(戦場のヴァルキュリア2 公式ブログ)
「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイト
- 関連タイトル:
戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校
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