東京ゲームショウ2023のBenQブースでは,例年の通り,「
ZOWIE」や「
MOBIUZ」といったゲーマー向けブランドのディスプレイが多数展示されていた。さまざまな画面サイズをまとめてチェックできるので,足を運びたいというゲーマーも多いのではないだろうか。また,ディスプレイ以外にもう1つ大きくアピールしていたのが,ゲーマー向けプロジェクタの
「X」シリーズで,発表したばかりの新製品(
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最上位モデル「X3100i」でAC6をプレイする
今回展示されていたプロジェクタは,「
X3100i」と「
X500i」,「
X300G」の3製品で,いずれも解像度が3840
×
2160ドットの映像を投影できるのに加えて,解像度2560
×
1440ドットで120Hz,解像度1920
×
1080ドットならば240Hzという高速な映像表示に対応する。
最上位モデルのX3100iは,約2.5mの位置に100インチサイズの映像を投影可能な製品である。光源に4色LEDを採用しており,3300ルーメンという輝度を実現したのが特徴だ。コントラスト比は50万:1で明暗のコントラストに優れた映像を表現できるほか,デジタルシネマ向け色空間規格である「DCI-P3」のカバー率が100%で色再現性も高い。
X3100i
![画像集 No.001のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/001.jpg) |
また,台形補正は縦方向が自動で,横方向は手動での調整となっている。少し面倒ではあるが,画質を優先したためとのことだ。
X3100iの背面。写真でいう底面に台形補正横用ダイヤルがある
![画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/002.jpg) |
リモコンは,今回紹介するXシリーズすべてに付属する
![画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/003.jpg) |
OSにAndroidを採用しており,PCなどと接続しなくてもプロジェクタ単体でNetflixなどを視聴できる
![画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/004.jpg) |
X3100iのスペック
![画像集 No.005のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/005.jpg) |
X3100iは,PlayStation 5を使って動作をチェックできる。HDR対応タイトルで試せないか聞いたところ,ブースの担当者が「『
「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」』があります。自分も独立傭兵なので,X3100iでどう見えるのか気になっています」というので,現場でインストールしてAC6をプレイしてみた。
X3100iは,輝度が最大3300ルーメンと明るい。TGS会場のような微妙に暗い環境でも問題なく視認できた。一般的な住居では,部屋を完全に暗くすることは難しいが,これなら少し画面は白むかもしれないが十分に利用できる範囲だ。
プロジェクター撮影用にカメラの設定を調整して画面を撮った。実際にはもう少し明るい状況だった
![画像集 No.006のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/006.jpg) |
というわけで,AC6である。ゲーム開始冒頭のグリッド135汚染都市は,多くのゲーマーが記憶しているはずなので,映り方が分かりやすいだろう。独立傭兵の担当者がプレイをしてくれたのだが,なぜ人のプレイを見ていると「クイッククイックスロースロー」と言いたくなるのだろうか。なお微妙に紫の帯が薄く横切っているが,これはブース内の照明によるものだ。
さまざまな光が飛び交うTGS会場でも良好な表示でゲームをプレイできた。
「密航」がスタートした直後。雰囲気は十分に表現されている
![画像集 No.007のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/007.jpg) |
傭兵ライセンスを漁っているところ。輝度差の激しい画面の表現も良好だ
![画像集 No.008のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/008.jpg) |
独立傭兵氏が「落ち着いて見ると,水の表現がとても素敵だ……」というので,フォトモードに入ったところ。たしかに素敵だ…
![画像集 No.009のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/009.jpg) |
フォトモードでパラメータ調整してみた。素敵だ……
![画像集 No.010のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/010.jpg) |
X3100iで大画面を投影するには,ある程度広い部屋が必要になる。そこまでスペースが取れないという人には,短焦点プロジェクタのX500iとX300Gがおすすめだ。最短で約1.54m離れた位置に100インチサイズの映像を投影できる。
X500i。横長のモデルになる
![画像集 No.011のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/011.jpg) |
X500iのスペック
![画像集 No.012のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/012.jpg) |
X300Gは,部屋から部屋への持ち運びも想定しているのもポイントだ。光源は3色LEDで輝度が最大2000ルーメン,デジタルテレビ向けの色空間規格「Rec.709」(=sRGB)のカバー率が95%と,上位モデルと比べるとスペックは控えめだが,その分コンパクトである。なお,持ち運びを想定しているので,バッテリーを内蔵しているのかと思ってしまうが非搭載だ。
X300G
![画像集 No.013のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/013.jpg) |
DualSense ワイヤレスコントローラーと並べてみるとコンパクト具合がわかるだろう。また写真を撮り忘れたのだが,インタフェースは側面にある
![画像集 No.014のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/014.jpg) |
X300Gのスペック
![画像集 No.015のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/015.jpg) |
また,BenQブースでは,MOBIUZシリーズのディスプレイ用ソフトウェア「
Color Shuttle」も展示されていた。本製品を簡単に説明すると,ディスプレイのカラープロファイルを簡単に設定できるものだ。BenQの専門家やプロゲーマーが設定したものが公開されているので,ダウンロードして試せる。
BenQのColor Shuttle特設サイトからプロファイルをダウンロードして,Color Shuttleで読み込む
![画像集 No.016のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/016.jpg) |
カラーモードの「ゲーマー1」「ゲーマー2」「ゲーマー3」に追加設定が反映される
![画像集 No.017のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/017.jpg) |
BenQの専門家による設定は,ゲームコンテンツのほとんどがsRGB前提なのを踏まえたうえで,DCI-P3での見え方を考慮しているとのこと。人気ゲームを中心にプロファイルが用意されているので,MOBIUZユーザーであれば試してみるといいだろう。
3種類の設定を読み込んで切り替えて表示した。どういった用途向けの設定なのかは分からなかったが,明るさや色の鮮やかさなどを調整しているようだ
![画像集 No.018のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/018.jpg) |
![画像集 No.019のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/019.jpg) |
![画像集 No.020のサムネイル画像 / [TGS2023]BenQブースで最新のゲーマー向けプロジェクタをチェック。独立傭兵の担当者と一緒にAC6をプレイしてみた](/games/098/G009814/20230924029/TN/020.jpg) |