ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは本日(2011年7月4日),グランツーリスモシリーズのプロデュースを行っている
山内一典氏が,6月25〜26日にドイツのニュルブルクリンクで開かれた
「2011 ニュルブルクリンク24時間」決勝レースのSP8Tクラスで
優勝したと発表した。
今回山内氏は,地元プライベーターとしてエントリーした,ドイツ・ドレスデン郊外にあるシュルツ・モータースポーツの一員として,スーパー耐久の元チャンピオンである
山本泰吉選手を含む3人のドライバーと共にレースに参戦。
予選から圧倒的な速さを見せつけてきた,フォルクスワーゲン・モータースポーツをはじめとするワークスチームのマシンなどと熾烈な上位争いを展開した。
一時は,元F1ドライバーであるジョニー・ハーバート選手,マーク・ブランデル選手が駆る,フォルクスワーゲン・モータースポーツのゴルフ24GTに抜かれたものの,同車がトラブルに見舞われているあいだに首位を奪い返し,そのままSP8Tクラスのトップでゴールを果たした。全クラスでの総合順位は36位となっている。
これまで,日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を務めたり,レースに参戦したりとゲームクリエイターの枠を超えて活躍してきた山内氏。今回のクラス優勝で,レーシングドライバーとしてのキャリアに新たな1ページが追加されたことになる。
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山内一典が2011 ニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝
「グランツーリスモ」の開発を手掛けるシリーズ・プロデューサー山内一典が、2011年6月25日から翌26日にかけてドイツ・ニュルブルクリンクにて行われた「2011 ニュルブルクリンク24時間」決勝レースにて、日産GT-Rでクラス優勝(SP8Tクラス)を果たしました。日産GT-Rの24時間レース参戦は今回が世界初であり、山内はその歴史的な一戦をクラス優勝という栄冠で飾りました。
ニュルブルクリンク24時間仕様の日産GT-Rレーシングカーをエントリーさせたのは、ドイツ・ドレスデン郊外にあるシュルツ・モータースポーツ。オーナーのウォルフラム・シュルツはルノー/日産ディーラーを営むかたわら、トビアス、ミヒャエルという2人のご子息に幼いころからモータースポーツの経験を積ませてきました。今回はこの2人のドライバーに、元スーパー耐久チャンピオンである山本泰吉さん(元スーパー耐久チャンピオン)が加わり、ニュルブルクリンク24時間レースの原点でもある地元プライベーターという立場からレースに挑みました。
日産GT-Rが参戦したSP8Tクラスには、フォルクスワーゲン・モータースポーツがニューマシン「ゴルフGT24」を3台投入。これまでシロッコで表彰台をほしいままにしてきたワークスチームだけに、予選から圧倒的な速さを見せつけました。ところがレースが始まり、ナイトセッションに突入するとゴルフ24GTをトラブルが襲い、3台中2台が夜明けを待たずにリタイアするという予想外の展開に。
これでトップに立った日産GT-Rは、唯一生き残ったフォルクスワーゲンワークスのゴルフGT24、235号車の猛追を受けながらレースを続けました。アンチロールバーをなくしペースがあがらない日産GT-Rは、ジョニー・ハーバート、マーク・ブランデルという元F1ドライバーを擁するゴルフ24GTの全開走行により一度はトップを明け渡しますが、ゴルフ24GTを再びトラブルが襲い首位に復帰。今度はプライベーターの駆るアウディRS4との差がじわじわ縮まる中、チームは全力でマシンを修復し、最終的に24時間のレースをクラストップで走り切りました。
ポルシェ、BMW、アウディ、メルセデスという4大ワークスが覇を競った総合優勝争いでは、マンタイレーシングの911GT3 RSRが優勝、2位は昨年の覇者BMWのM3 GT、3位はチームフェニックスのアウディR8 LMSという結果に終わりました。日本勢ではインプレッサWRXがSP3Tクラス優勝(総合21位)を飾り、レクサスLFAがSP8クラス3位(総合41位)に輝いています。