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ブラウザゲームとして登場した「大戦略WEB」は,従来の大戦略シリーズとはまったくの別物? OBTプレイレポートを掲載
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印刷2009/11/25 18:10

プレイレポート

ブラウザゲームとして登場した「大戦略WEB」は,従来の大戦略シリーズとはまったくの別物? OBTプレイレポートを掲載

 ハンゲームで11月18日にスタートした「大戦略WEB」のオープンβテストは,NHN Japanから得た情報によると事前登録期間も含めて、4万人を軽く超える参加登録があり,スタート直後からかなりの注目を集めているようだ。

画像集#001のサムネイル/ブラウザゲームとして登場した「大戦略WEB」は,従来の大戦略シリーズとはまったくの別物? OBTプレイレポートを掲載

大戦略パーフェクト3.0」(2008年)
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 大戦略といえば,システムソフト(現システムソフト・アルファー)が1985年に発表した「現代大戦略」に始まり,2009年現在も複数のプラットフォームで新作が発売され続けているウォーシミュレーションゲームの代表作だ。主役は陸空海の兵器であり,プレイヤーは1機50億も100億もするような現代兵器を次々と生産して進攻し,相手国の首都占領を目指す。さまざまな兵器生産国の兵器群をデータ化して再現し,ゲームに登場させるという壮大かつマニアックな本シリーズは,もともとのミリタリーファンを喜ばせるのみにとどまらず,軍事に興味のなかった人々をも兵器マニアにさせるほどの魅力を持っている。

画像集#002のサムネイル/ブラウザゲームとして登場した「大戦略WEB」は,従来の大戦略シリーズとはまったくの別物? OBTプレイレポートを掲載
 ターン制ストラテジーに始まり,リアルタイム版やギャルゲー版(?)なども作られてきた大戦略だが,このたび新たに登場したのは「ブラウザゲーム」版だ。プレイヤーはPMC(Private Military Company=民間軍事会社)のオーナーになって,自分の基地を拡大させつつ兵器を揃えていき,テロリストやほかのプレイヤーに負けない,強力な軍隊を作り上げていくことが目的になる。
 本作は従来の大戦略シリーズよりゲームシステムが簡略化され,……というか根本的に別のゲームに仕上がっており,ブラウザだけで遊べるというお手軽さも相まって,「ストラテジーゲームって苦手なんだよなあ」という人でも気軽に遊べるのが特徴だ。

 そんな本作のオープンβテストにさっそく触れてみたので,すっかり別モノとなった「大戦略WEB」がどのようなゲームなのか見ていこう。あくまでβテスト時の話なので,細かい仕様については正式サービス時に変わっている可能性もあるが,そこはご了承を。

「大戦略WEB」公式サイト



序盤のゲームの流れ
「陸兵器工場」を建設して出撃するまで


駆け足のチュートリアルだが,どういうゲームかは分かるはずだ
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 今回のCBTでは四つのルームが用意されており,それぞれ「スタンダード1」〜「スタンダード4」と名付けられている。スタンダード4だけ3倍速モードとなっているが,内容やマップ自体はいずれも同じようだ。
 ゲームを始めると,まずチュートリアルが始まる。ここでは秘書から施設の建て方や士官の雇用方法,兵器の生産方法など,ゲームを遊ぶうえで必要な知識を学べる。秘書の指示に従ってマウスをクリックしていけばいいので,難しいことはない。さりげなく,本作の4人の秘書が交代で登場する点にも気を留めておきたい。

 チュートリアルを終えると,何もないまっさらな状態で改めてスタート。まず4人いる秘書から一人を選ぶことになる。秘書ごとに能力が違うといったことはないようだが,外見や性格がそれぞれ強烈であり,長い付き合いとなるので,好みのタイプを見極めて選ぶのがいいだろう。

4人の秘書(クリックでプロフィール表示)
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 続いて契約国の選択。登場国はUS国,RS国,EU国,ME国,CN国,KR国,JP国の7か国。国ごとに使用できる兵器に違いがあるので,自分が使いたい兵器を持つ国を選ぶといいだろう。各国の陸・海・空の初期兵器リストをまとめたので,参考にしてほしい。最後にマップ上のどの位置(北西・北東・南西・南東・ランダム)に基地を構えるかを決めよう。
 自分の基地の位置は大まかにしか決められず,位置によっては,ほかのプレイヤーの基地が密集している,山岳地帯が多く地上兵器が使いづらい,などの問題を抱えた状態からのスタートとなる。6方向すべてを山岳に囲まれて,陸上兵器が使えなかったというケースもあったようだ。

登場7か国の初期兵器リスト


 ゲームが始まったら,まずは自分の基地内に16マスある空き地の,好きな位置に施設を建てていこう。最初はマップ中央に本部があるだけだが,空き地に新しい施設を建てることで,どんどん賑やかに,そして多機能になってくる。ただし登場する施設の種類は本部を除いて20あり,全部を作るということはできない。絶対に欠かせない施設などもあるが,自分にとって不要な施設は切り捨て,必要なものだけを作っていこう。
 画面左下にはPMCポイントというものがあり,これは施設を建てる/増設する,テロリストやほかのプレイヤーと戦うといった行動を取ると上がっていく。このポイントが多いほど,ランキング上位に位置することができるようだ。

スタート時点では本部があるだけで寂しいが,施設を建設していくと見た目も華やかになってくる。見た目はお手軽なシムシティのような印象
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 何はともあれ,「士官」を雇い,「兵器」を製造して,士官に部隊を持たせないことには出撃すらできない。そこで以下に,「陸兵器工場」を作り,ワールドマップに出て戦ってみるまでの流れを書いてみよう。これはチュートリアルでも習う部分だが,なぜかチュートリアルと本編とでは手順や条件がちょっと異なり,迷ってしまう人も多そうなのだ。

 まずは施設や兵器を作るうえで欠かせない四つの資源「鉄」「油」「人員」「金」の獲得量を増やすために「製鉄所」「製油施設」「軍事学校」「商業施設」を作る。最大で二つの施設を同時進行で建てられる。続いて「本部」を選択して“増設”(施設のレベルを上げる)すると,「資源貯蔵庫」「金庫」「兵舎」を建てられるようになる。この三つもそれぞれ増設してLv3まで上げると,やっと「陸兵器工場」の建設,そして兵器の製造が可能になる。が,兵器を扱うために「人事部」と「発令所」の建設も忘れずに。

士官候補は1日1回,人事部で確認可能。雇うコストは低いが解雇には莫大なコストがかかる点に注意。平時の士官は施設に配属し,資源の獲得量向上などを務めてもらおう
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 ちなみに人事部で雇った「士官」は,部隊を率いるのみならず,製鉄所や兵器工場などに配属することで,資源の獲得量を上げたり兵器の生産時間を短縮したりといった効果を発揮する。最初に与えられた資源はとっくに底を突いているだろうから,出撃できる態勢が整うまでは士官をどこかに配属しておいてもいいかも。ただし配属中の士官は出撃できない。
 それにしても,資源が溜まるまでには時間がかかるし,陸兵器工場を建てるために必要なほかの施設の建設/増設が結構多いため,プレイ初日は内政だけで終わってしまい出撃まで辿り着かなかったという人も多いのではなかろうか。ここはブラウザゲームにしては,ちょっとテンポが悪いかなあという感じだ。
 ちなみに建設ツリーが「こちら」に用意されたので,ぜひ活用しよう。

兵器を生産し,戦闘の準備を進めていこう。所持している資源の量や,所属している士官の数などを考えて,どの兵器をいくつ作るか決めるのも重要だ
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研究所でライセンス研究を行うと,初期の兵器より強力なものを生産可能になる。ただし,生産コストも上がってしまうので、資源量によっては,大量生産が難しくなるかも
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 今回は陸兵器工場を作るまでに最低限必要な施設を“主要施設”としたが,兵器開発を行う「研究所」もとても重要な施設だ。兵器工場に最初からある兵器はそれほど性能が高くないので,ライセンス研究を行って,どんどん新兵器を作っていかないと,ほかのプレイヤーとの戦いでは優位に立てない。新兵器は既存の兵器を研究することで,ワンランク上の兵器が徐々に登場していく仕組み。例えば74式戦車を研究すると,上位の90式戦車が生産できるようになるという具合だ。研究が終わるまではかなり時間がかかってしまうので,寝る前や仕事前に命令しておくといいだろう。

施設リスト



部隊を編成して戦場に繰り出そう


 兵器を生産し終え,士官を雇ったら,いよいよ部隊編成だ。「発令所」で“部隊編成”を選択し,雇った士官に兵器を割り振ればOK,これで出撃準備は整った。

ワールドマップ上で特定のヘックスをクリックすると,その座標についてさまざまな情報を得られる。目的地を決めて派兵すると,部隊が出撃しカウントダウンが始まる
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 「ワールドマップ」を開き,資源地やテロリストの基地/活動地域に「派兵」で出撃開始。派兵すると画面右上に,目的地まであと何分で届くかのカウントダウンが始まる。これが0:00になると目的地に到着,戦闘開始だ。勝負は一瞬でつき,結果はレポートとして一足先に到着,部隊は自動的に基地に戻ってくる。戦利品として資源を持ち帰ることもある。

 安全を期すなら,出撃前に「偵察」したほうがいいが,そのために必要な「偵察情報局」は本部Lv5,研究所Lv8と,かなり開発を進めないと作れないのが難点。試しに偵察なしで近くのテロリストの基地に派兵したところ,敵は戦車150台,戦闘ヘリ60機,戦闘機(対地)90機という大部隊で,なす術なく敗れてしまった。
テロリストやほかのプレイヤーの基地を攻撃すると,経験値を得られる。こうして戦闘を重ね士官のレベルを上げることで,より強力な部隊にしていくのだ
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 なお,資源地を占領するには「資源管理局」を建設し,資源地の耐久度を0にする必要がある。耐久度はかなり高く,一部隊を送り込んだだけではわずかしか数値を削れない。人事部と発令所を増設し,複数の部隊を編成して同時に攻め込むことで,効率よく耐久度を減らせる。なお耐久度が0になったとき,派兵する部隊に陸兵器か,(占領)と書かれた空兵器を入れておかないと,占領できない点に注意。占領した資源地には攻撃に参加した部隊が自動的に駐留し,ほかのプレイヤーからの侵攻に対応できる。基地に戻したい場合は,発令所から「撤退」を選択しよう。

 また,テロリストの基地や活動地域,ほかのプレイヤーの基地を攻撃するたびに,士官は経験値を獲得し,経験値が一定数溜まるとレベルアップできる。レベルが上がると,より多くの兵力を扱えるようになったり,戦闘力がアップしたりなどのメリットがある。


オープンβテストで見えた今後の課題


余った資源を出品し,不足している資源を得ることも可能。ほかのプレイヤーと物のやりとりができるのは,オンラインゲームならではの要素だろう
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 ゲームデザイン自体は,ここまで読んでお気づきの人も多いかと思うが,まさに「トラビアン」「ドラゴンクルセイド」といった現在人気のブラウザストラテジーそのもの。システム自体はしっかり作られており,本作の人気が現在沸騰しているのも,うなずける。
 オープンβテスト開始日から参加しているが,オンライン対応の大戦略というところに注目が集まったのか,日が経つにつれて参加者が増えていく状態だ。オープンβテストにおけるピーク時の同時接続者数は3000名以上とのことで,ハンゲームでサービスされているほかのコアゲームと比較してもかなりの規模となっている。先日までプレイヤーの数に対してサーバーの処理が追いついていなかったようで,まともに遊べなかったほどだ。この問題は25日のメンテナンスでいくぶん改善され,完全に解決したとまではいかないが,だいぶマシになっている。

うおお,早く兵器を作って出撃したい……
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 さて,現在のバージョンで遊んでいて気になるのは,施設を建設するときに,必要な施設のレベルが高いというところ。すでに触れてあるが,陸兵器工場を作るには,資源貯蔵庫,兵舎,金庫の3施設を,それぞれLv3にしなければならない。これを実際にやってみると結構時間がかかり,初出撃までに数時間を要することになる。ここはもう少し緩和してもらったほうが,ゲームとしてより早く面白さを感じられると思うのだが。
 そのほか,開始位置によってはプレイヤーの基地が密集しすぎていて,資源地を獲得するのが難しかったり,しょっちゅう基地を攻撃され,資源を大量に奪われたりということもある。このへんは,この手のジャンルでは常にある問題であり,そこが面白いところでもあるのだが,初心者がすぐやめてしまう原因にもなりそうだ。

 個人的に,大戦略シリーズはかなり苦手意識を感じていた。それでも今回のオープンβテストに参加してみて,グラフィックスも作りもポップな印象だし,システムもシンプルで遊びやすく,まったく苦手意識を抱くことなく楽しめた。サーバー負荷やバランスの調整不足は改善できる問題なので,ぜひ今回のβテストで判明した問題をできる限り改善し,正式サービスでは快適に遊べる環境を作ってもらいたい。

「大戦略WEB」公式サイト


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