2010年6月26日,MSIの日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパン(以下,MSI-J)は,東京・秋葉原のカフェソラーレ秋葉原店でエンドユーザー向けイベント
「MSIお客様大感謝祭」を開催した。
その内容は,6月上旬に開催された
COMPUTEX TAIPEI 2010における展示品を,日本のユーザーにお披露目するというもの。
4GamerのCOMPUTEXレポートで紹介した製品群がズラリと並べられていたので,セッションの内容ともども,会場の様子をレポートしたい。
ノートPC用外付けグラフィックスボックス「GUS」は
1万2000円か。COMPUTEX新製品のいくつか予価が
というわけで,さっそく会場に展示されていた製品をチェックしておこう。注目は,COMPUTEX TAIPEI 2010の時点で
担当者のインタビューをお届けしている,ノートPC向け外付けグラフィックスボックス
「GUS」だろう。発売時期は未定ながらも,予想実売価格が
1万2000円前後(※グラフィックスカードは含まれない)と,相当に手の届きやすい数字が示されたのはトピックといえそうだ。
GUS,国内初登場。内蔵されて動作していたのは,COMPUTEXのときと同じく「ATI Radeon HD 5670」カードだった
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MSI独自のGPUクーラーを搭載した「GeForce GTX 465」搭載グラフィックスカード「N465GTX Twin Frozr II」。Military Class準拠が謳われており,カード背面を見てみると,確かにHi-C Capポリマーコンデンサの搭載を確認できる。日本における予想実売価格は3万2800円前後で,「もうすぐ」(MSI-J)発売予定とのこと
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N465GTX Twin Frozr IIのGPUクーラーでフィンとヒートパイプを銅に変更した限定版「N465GTX Twin Frozr II GE」。全世界3000枚のスペシャルモデルだが,日本では本製品のほうが先に出るとか。予想実売価格は3万7800円前後だ
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 異種混合マルチGPUを実現するとして話題を集めたFuzionファミリー(※詳細は後述)の廉価モデルとして投入が予定されている「Intel P55 Express」搭載モデル「P55A Fuzion」 |
 「P55A-GD65」は,現行製品「P55-GD65」のマイナーチェンジモデル。X58A-GD65と同じ“A”付きという時点で想像できた読者もいると思うが,USB 3.0&Serial ATA 6Gbps対応を果たしている |
 Dynaudio製スピーカーを内蔵し,音へのこだわりもみせるゲーマー向けノートPC「GT660」。会場では偏光グラスを採用した3D立体視対応モデルが置いてあったが,日本市場では平面表示モデルが登場予定 |
COMPUTEXでも話題を集めた“お掃除ロボット”から,超音波センサーを内蔵して障害物を回避しながら掃除していくモデルが日本へ上陸。台湾では「R-800」とされていたが,今回は「M800」という型番になっていた。早ければ年末にも日本市場へ投入されるとのことなので,ゲームに忙しくて部屋の掃除がおろそかになっている人は要注目!?
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国内グラフィックスカードシェアが躍進
Fuzionは「パフォーマンスが上がるようになった」
石岡宣慶氏
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さて,イベントでは都合3回のセッションが行われ,MSI-Jの顔とも言える石岡宣慶氏が登場。氏は,社外秘で撮影不可という資料を示しつつ,
グラフィックスカードの国内市場シェアが大きく伸び,「ATI Radeon HD 5770」搭載カードなど,いくつかの部門で国内シェア1位になったとアピールし,その要因として,同社独自の品質基準
「Military Class」(ミリタリークラス)を解説した。
4Gamerでもこれまで何度か説明しているように,Military Classとは,Hi-C Capポリマーコンデンサ,個体チョークコイル(Solid State Choke,SSC),アルミ固体電解コンデンサの採用により,高い温度耐久性を狙うもの。「Military Classは当初,グラフィックスカードでスタートしたが,現在はマザーボードでも展開している。対応製品にはロゴが入っているので,購入時にチェックしてほしい」とは石岡氏の弁だ。
石岡氏の隣に展示されていたデモ機。Fuzionファミリーの第1弾製品「Big Bang-Fusion」に,MSI製の「GeForce GTX 480」カード「N480GTX-M2D15」と「ATI Radeon HD 5870」カード「R5870 Lightning」が差さっていた
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また,LucidLogix Technologies製ブリッジチップの搭載によって異種混合マルチGPU動作を実現し,ATI CrossFireXやNVIDIA SLIの仕様を超えて3D性能を引き上げ可能と謳われるFuzionファミリーのマザーボードについては,「当初,
『安定しない』『パフォーマンスが上がらない』と言われたが,MSIとしても力を入れており,非常に良くなっている」と,完成度の向上を強調していた。
会場に展示されていたFuzionのデモ機で動いていたのは,現在のところマルチGPU動作をサポートしていないベンチマークソフト
「FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK」だったので,実際にどれくらい安定していて,どれくらいのパフォーマンスが得られるのかは検証してみるまで分からないが,氏の口ぶりは相当に自信満々だったので,ひょっとするとひょっとするのかもしれない。
ベンチマークといえば,会場ではFuturemarkの次世代3DMark,
「3DMark 11」のデモムービーが各所で流れていた。3DKMark 11ではMSIがスポンサーに入っており,シークエンス中,各所にMSIのロゴが躍るが,「3DMark 11では,グラフィックスカードへのバンドルだけでなく,さまざまな展開を予定している」と語っていたので,こちらも期待大といったところだろう。