「アーマード・コア チャンピオンシップトーナメント2009 season3 ファイナルステージ」開催。「ARMORED CORE LAST RAVEN Portable」最強レイヴンの称号は誰の手に？

　5月29日，フロム・ソフトウェアは，「アーマード・コア チャンピオンシップトーナメント2009 season3 ファイナルステージ」を，東京都・池袋にあるヤマダ電機 LABI1池袋モバイルドリーム館にて開催した。

　このイベントでは，同社から発売されたPSP用メカアクションゲーム「ARMORED CORE LAST RAVEN Portable」の全国大会決勝トーナメントが行われ，東京/大阪/名古屋の3都市で全4回の地区予選を勝ち上がってきた強豪達が，日本一の座をめぐって争った。

　なお本作は，PlayStation 2用ソフト「アーマード・コア ラストレイヴン」をベースに，アドホック通信対戦対応，グラフィックス向上，インタフェース改善など，さまざまな新要素が盛り込まれたリメイク作品だ。

「ARMORED CORE LAST RAVEN Portable」公式サイト

「アーマード・コア チャンピオンシップトーナメント2009 season3」
公式サイト

会場には100人を超える観戦者が集まった

「ARMORED CORE Portable」シリーズ設定資料の展示もあった

イベント前，会場を何気にぶらつくアリーヤ川手氏

　決勝トーナメントに参加したのは，以下8名の選手だ。

●東海地区代表 他郎選手（地区大会優勝） エキゾニック前田選手（地区大会準優勝）	●関東地区Aブロック代表 幻の冷凍みかん選手（地区大会優勝） さいかわ選手（地区大会準優勝）
●近畿地区代表 アルストリアス選手（地区大会優勝） Ombre（本物）選手（地区大会準優勝）	●関東地区Bブロック代表 ルーク選手（地区大会優勝） 弓兵 Lv99選手（地区大会準優勝）

　トーナメントの試合は，いずれも制限時間いっぱいを使って互いのAPを削りあうという展開になった。相手を撃破することで勝負が決まらないのは，各選手の技術が高く実力が拮抗していることに加えて，本タイトルに“攻撃が当たりにくく，また回避しやすい”というバランス調整が施されているためだ。

試合では制限時間いっぱいを使った攻防が繰り広げられた

決勝戦にコマを進めたのは，幻の冷凍みかん選手（左）と，アルストリアス選手（右）

　そうした接戦を勝ち抜き，見事に優勝を決めたのは，幻の冷凍みかん選手。優勝コメントを求められた同選手は，「これまで勝つことだけを考えてきたが，今回の結果を機に『ARMORED CORE』シリーズの面白さを周囲に伝えていきたい」と，今後の抱負を述べた。

見事優勝した幻の冷凍みかん選手。優勝者にふさわしい立派なコメントを残した

幻の冷凍みかん選手には，プロデューサーの鍋島俊文氏から豪華賞品が贈られた

　決勝戦のあとは，フロム・ソフトウェアから，おなじみのアリーヤ川手あらためアリーヤ“MAX”川手氏が登場。優勝した幻の冷凍みかん選手とのエキシビションマッチを披露したほか，じゃんけん大会で来場者にプレゼントを振舞うなどして，会場を盛り上げた。また川手氏は，「ARMORED CORE for Answer」の対戦イベントを今後開催すると予告。詳細は，後日あらためて発表されるとのことだ。

アリーヤMAX川手氏が攻撃を回避するだけで会場から声援が上がった

アリーヤMAX川手氏は視界が狭いため，少し横を向くと画面が見やすくなるらしい……

「ARMORED CORE」シリーズプロデューサーの鍋島俊文氏。メインキャラやストーリーは，プロデューサーかディレクターが単独で決めるというエピソードを披露した

　イベントの最後は，「ARMORED CORE」シリーズのプロデューサーを務める鍋島俊文氏の挨拶。鍋島氏は，シリーズが今後も続いていくことに言及し，「今後もこうした場を設けていきたい」と展望を述べた。
　シリーズが今後も続くといえば，2010年1月11日に開催された「アーマード・コア チャンピオンシップトーナメント2009 season2 ファイナルステージ」で発表された，「ARMORED CORE 5」（PlayStation 3/Xbox 360）の状況がどうなっているか気になるところ。
　残念ながら今回新たな情報は開示されなかったが，鍋島氏によれば「がんばって作っているので，もう少し時間をください」とのことなので，シリーズのファンは，今後の情報公開を期待して待ってほしい。

じゃんけん大会では，来場者に豪華賞品がプレゼントされた

コトブキヤが特別に制作した自身のフィギュアを片手に誇らしげなアリーヤMAX川手氏