Thermaltake TechnologyがCOMPUTEX TAIPEI 2012で展示を予定している,Tt eSPORTSの新作ワイヤードマウス「
BLACK Element Cyclone Edition」。本製品を展示に先立って入手できたので,あれこれ述べる前に,とにかく下の写真を見てもらえればと思う。
BLACK Element Cyclone Edition
![画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/002.jpg) |
「なにこれ?」と頭に大きな疑問符が浮かんだ人も多いと思うが,そう,BLACK Element Cyclone Editionは,冷却用のファンユニットが付属し,着脱できるゲーマー向けマウスなのである。
とにかくファンユニットが目を引く
![画像集#003のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/003.jpg) |
![画像集#004のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/004.jpg) |
Tt eSPORTSからは,“世界初のファン付きキーボード”としてCHALLENGERシリーズが登場しているので(
関連記事),その系譜にある製品といえそうだが,それにしても,据え置き型のキーボードならまだしも,重量が操作性を大きく左右しやすいマウスにファンを搭載してくるとは驚くほかない。
ファンのサイズは30mm角相当。これといったファンカバーは用意されていないので,ファンが回っているときにマウスの前方から指を伸ばすのは危険かもしれない
![画像集#005のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/005.jpg) |
ファンユニットは,マウスの前方,右メインボタンの下くらいに用意された端子と接続する仕様だ。取り付けると,マウスの先端部から35mmくらい離れたところでファンは固定されるようになっており,ファンの向きを傾けたりはできない。つまり,マウスの前方から右メインマウスの上あたりに向けて風が流れるわけだが,握ってみると,ちょうどファンの風が手のひらに当たる格好になっていたので,ファンは,手汗を防ぐためのものということなのだろう。
右メインボタンの下にカバーがあり,それを外すと,USB Mini-Bと物理的には互換性のある端子が姿を見せる。付属のファンユニットはここに差すわけだ
![画像集#006のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/006.jpg) |
マウスを握ったところ。指と指の間から手のひらへ風が届くようになっていた。ファンは角度を変えられるのかと思ったが,かっちりと固定されていた
![画像集#007のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/007.jpg) |
錘は錘のカートリッジごと取り外せる。その場合は蓋も不要だ
![画像集#008のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/008.jpg) |
さすがに重量が気になるので調べてみたところ,ファンユニットは実測12g。ファンユニット込みの本体重量は同166gで,ケーブルを重量計からどかした参考値では135〜137gと,さすがに重めだ。
ただ,BLACK Element Cyclone Editionには標準で4.5g重の錘(おもり)が搭載されており,さらに錘を搭載するカートリッジ(実測重量4g)や,錘を固定するための蓋(同2g)までご丁寧に用意されている。そのため,これらを全部取り払えばケーブル込みで実測125g,ケーブルを除いた参考値で97〜99g程度と,ファンユニット込みでも,まずまずという重量にまで軽量化できたことは指摘しておきたい。
ファンユニットを取り外した場合はほぼBLACK Elementということでいいようだ
![画像集#009のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/009.jpg) |
なお,製品名からも分かるとおり,ベースとなるのは国内販売もされている「
BLACK Element」で,基本仕様はBLACK Elementのそれを踏襲している。
ボタン構成は左右メイン,左サイド×3,右サイド×1,センタークリックボタン機能付きスクロールホイール,ホイール手前×2。センサーは最大加速度50G,トラッキング解像度最大6500DPIというスペックが明らかになっている。
4Gamerの比較用リファレンス「G5 Laser Mouse」(型番:G-5T)と並べたところ。本体サイズは公称66.7(W)×123.8(D)×41.6(H)mmである
![画像集#010のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/010.jpg) |
![画像集#011のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/011.jpg) |
![画像集#012のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/012.jpg) |
BLACK Element Cyclone Editionでは,BLACK ELEMENTと同じく,マクロを本体内部のフラッシュメモリに保存可能という,物議を醸しそうな機能が用意されている。割り当ては最大5つのプロファイルとして管理可能で,(赤色を含む)5色のLEDにより,どのプロファイルを使っているか分かる仕掛けだ
![画像集#013のサムネイル/[COMPUTEX]Tt eSPORTSからまさかの“冷却ファン付きマウス”が登場。展示に先駆けて製品写真を撮影してみた](/games/106/G010649/20120604016/TN/013.jpg) |
「ファン付きマウス」ということで,いくらなんでもネタっぽさは否めないが,先に述べたとおりファン自体は着脱できるので,これまでのBLACK Elementと同様に使える可能性は高そうだ。BLACK Elementとそれほど変わらない価格で登場するなら,人とは違ったマウスが欲しい人の選択肢にはなるかもしれない。
なお,Thermaltake Technologyはこのほかにも新製品の展示を予定しているとのことだ。それらは追って紹介できればと考えている。