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印刷2010/11/19 13:13

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[G-Star 2010]確かにあのハンティングゲームからの影響は大きいが,それだけではない。ウワサのMMORPG「RaiderZ」を見てきた

 韓国で開催されているG-Star 2010のNeowiz Gamesブースで,「ロックマンオンライン」レポート記事)と並んで目立っていたのが,本稿で紹介する「RaiderZ」だ。
 ロックマンオンラインはオープンなスペースでの展示だったが,RaiderZは黒い塀で囲まれたスペースで展示されていた。韓国での本作の注目度は高いようで,ブースの周りにはぐるりと列ができていた。

 ブース内部は,シアターと試遊スペースに分かれており,20人程度がまずシアターで10分程度の映像を見たあと,試遊スペースで約10分間(つまり次のムービー上映が終わるまで)プレイできる形だ。

画像集#003のサムネイル/[G-Star 2010]確かにあのハンティングゲームからの影響は大きいが,それだけではない。ウワサのMMORPG「RaiderZ」を見てきた


 シアターで上映されているムービーの後半には,基本的な遊び方や,今回試遊できるコンテンツの紹介が盛り込まれていた。
 このように,まず,シアターでゲーム内容をつかんでからプレイできるようになっているおかげで,来場者の多くはすんなりと協力プレイを体験できていたようだ。

 本作は,韓国Maiet Entertainmentが開発中の新作MMORPG。パッと見,カプコンのモンスターハンターシリーズを強く意識していることがうかがえる。
 とはいえ今回,実際に動く様子をじっくり眺めつつ話を聞いた限り,単にモンハンみたいなゲームを作ろうとしているわけでもないようだ。



 RaiderZでは,ノンターゲッティング方式が採用されている。すでに3年以上かけて開発されており,韓国では2010年夏にクローズドβテストが実施されており,正式サービスを2011年にスタートする予定とのこと。

 ほかのプレイヤーと共にモンスターを狩っていくという,モンハンシリーズに近いゲーム性を持つ本作だが,MMOタイプのRPGである点は大きな違いだ。プレイヤー達が交流できる街の周囲にフィールドが広がっており,そこでほかのプレイヤーと協力しながらモンスターを狩っていくことになる。

画像集#004のサムネイル/[G-Star 2010]確かにあのハンティングゲームからの影響は大きいが,それだけではない。ウワサのMMORPG「RaiderZ」を見てきた


 フィールドには,メインターゲットとなる大型で強力なモンスターのほか,いわゆる雑魚モンスターも出現する。本作では,一般的なMMORPGでいうところの狩り(雑魚/大型モンスターを倒していく)やクエストを通じ,キャラクターを育成していく。キャラ自体の能力を高めていける点も,モンハンシリーズとの大きな違いだ。

 RaiderZでは,雑魚ではない,メインターゲットのモンスターを「エピックモンスター」と呼ぶ。4人程度で狩れるタイプから,20人程度のグループでなければ討伐するのが難しいタイプまで,さまざまなエピックモンスターが登場するとのこと。
 また,グループで遊べるインスタンスダンジョンも多数用意されている。

 本作では,モンスターが装備アイテムそのものをドロップすることはない。落とすのは武器や防具の素材のみで,プレイヤーはそれらを集めてさまざまな装備アイテムを作り上げていく。
 一般的なMMORPGに見られる生産スキルは存在せず,レシピと素材さえ揃えれば,どのプレイヤーもアイテムを作れるようだ。

画像集#005のサムネイル/[G-Star 2010]確かにあのハンティングゲームからの影響は大きいが,それだけではない。ウワサのMMORPG「RaiderZ」を見てきた


 また本作には,キャラクタークラスの概念はなく,「タレント」にポイントを割り振ることでキャラの個性を変えられる仕組みとなっている。
 タレントはいくつかのツリー(というかグループ)に分かれており,それらは今のところ,「ディフェンダー」(防御重視型戦士),「バーサーカー」(攻撃重視型戦士),「クレリック」(ヒーラー)の3種類だ。

 ヒーラーであるクレリックが用いる回復術は,ファンタジー作品における「魔法」そのもの。魔法が登場することも,モンハンシリーズとの大きな違いといえる。
 なおクレリックは,武器として杖を装備できる。杖には魔法の効果を高める効果もあるそうだ。

 タレントのどのツリーにポイントを振るかは自由に選べるので ,例えば,“ディフェンダー/クレリック”“バーサーカー/クレリック”といったキャラを目指すこともできる。
 Neowiz Gamesブースでは,前者を「フュージョンディフェンダー」,後者を「フュージョンバーサーカー」と呼んでいた。シアターで上映されているムービーの中で,“布製のローブを身にまとい,大きな剣を携えて戦うファイター”が紹介されていたので,そういったキャラへも育て上げられるのだろう。

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 武器には,ダガー,ソード(片手/両手),ハンマー(片手/両手),杖などがあり,今のところ飛び道具は用意されていないようだ。
 モンハンシリーズでは,重い武器を装備するとキャラの動きが鈍くなったりするが,今回見た限り,RaiderZでは,大型の武器を携えても取り回しが困難になることはなく,割と軽々と振り抜ける。
 防具については,キャラのタレントによって装備できるアイテムが制限されているという。タレントに割り振られているポイント次第で,頑丈で重い鎧が装備できたり,防御力が低めの防具しか着用できなかったりするようだ。

 今回取材して感じたのは,本作はモンハンシリーズとはやや異なる方向性を目指して開発されているということ。RaiderZはMMOタイプのゲームであり,キャラクターレベルの概念や,魔法,職業(的なもの)といった要素が盛り込まれている。
 どうやら,“一般的なMMORPGに,モンハンシリーズの面白さが上乗せされた作品”といってよさそうだ。

 モンハンシリーズを意識して作られたであろうRaiderZだが,ゲームの中で味わえるプレイフィールは本作ならではのものになるかもしれない。個人的に,どんなゲームに仕上がるか気になってきた。

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