PlayStation 3での実機デモやアメリカザリガニの漫才ライブで盛り上がった，LEVEL5 WORLD 2011の「二ノ国 白き聖灰の女王」ステージをレポート

　2011年10月16日，東京ビッグサイトで開催されたレベルファイブのプライベートショー「LEVEL5 WORLD 2011」において，PlayStation 3用ソフト「二ノ国 白き聖灰の女王」のステージイベントが行われた。
　本作には，お笑いコンビ・アメリカザリガニの平井善之さんと柳原哲也さんが，声優として出演している。ステージでは，お2人が演じるキャラクター“ニコ”と“プッチ”が漫才を披露したほか，レベルファイブの寺崎恭輔氏による「白き聖灰の女王」デモプレイが行われた。本稿では，その時の模様をレポートする。

「二ノ国 白き聖灰の女王」公式サイト

　ニコとプッチはゲーム内に登場する妖精で，故郷である“ドートン森”の一角にある劇場「クチノナカ座」で，漫才コンビ「ニコニコプチプチ」として活動しているというキャラクターだ（関連記事）。
　ステージでは，スクリーンで「爆笑 ドートン森 ようせい漫才劇場」の“新ネタ”が上映されたあと，平井さんがニコ，柳原さんがプチのぬいぐるみを被って登場。“リアル”なニコニコプチプチのライブを披露した。若干ピリ辛な感じの，“らしい”ジョークも折り混ぜつつ，クオリティの高いネタで来場者を笑いに包んでいた。

レベルファイブ 寺崎恭輔氏

　続いて，レベルファイブの寺崎恭輔氏が登壇し，「白き聖灰の女王」のデモプレイが行われた。
　デモで披露されたのは，ゴロネールから港町ビッキーニにかけての冒険だ。“合成なべ”のフタを開けるためにパスワードを入力したり，“なべ魔人”との戦闘があったりと，PlayStation 3ではどのように表現が変わっているかが紹介された。

　寺崎氏は，まるでアニメをそのまま再現しているかのような美しいグラフィックスをアピールし，キャラクターの質感や街のディテールにも注目してほしいとコメント。「今回目指したのは，RPGの原点」とし，最新の技術を使いつつも，古き良きRPGの魅力は決して失われていないと述べていた。


　本作の音楽については，DS版同様に久石 譲氏が担当している。PlayStation 3となったゲームのBGMは，オーケストラ演奏をそのまま使用しており，曲数も増え33曲以上の楽曲が収録されているとのこと。

　なお，DS版「二ノ国」の特徴の一つだった“マジックマスター”（ゲーム進行に使用する実際の本）は，「白き聖灰の女王」ではゲーム内に収録されており，プレイ中に自由に閲覧可能になっている。ちなみに，魔法を覚える際は，リストから選択する形で呪文を選ぶことになる。また，1度使った呪文に関しては，DS版同様，コマンドリストから選ぶだけで使えるようになっているので，手間となることもないだろう。

※10月22日20時頃，文章を一部修正しました。


　港街ビッキーニで行われた，ボスの“なべ魔人 マージル”とのバトルでは，寺崎氏が戦闘を指南。メンバー入れ替えが自由に行えることや，コマンドを選んでいる間は時間が止まりじっくりと戦略が練られるなど，バトルの基礎部分を解説していた。
　なお，冒険の仲間となる“イマージェン”は，オリバーやマルといったパーティメンバーが“操作する”設定のようだ。とくにステージ上で説明はされなかったのだが，イマージェンを操作している間は，イマージェンを呼び出しているオリバーやマルがイマージェンでのバトルに専念するためか，自らはバトルに参加しない様子が確認できた。
　残念ながらマージルを倒す前にデモは終了。最後に，アメリカザリガニの2人と寺崎氏が来場者に向けて挨拶し，イベントは幕を閉じた。

ステージの最後には，「白き聖灰の女王」に声優として出演している，多部未華子さん，長澤まさみさん，芦田愛菜さん，比嘉愛未さんがビデオレターで登場。ビデオレターのトリを飾ったのは，なぜかステージ上にいるアメリカザリガニの2人。それを見た平井さんと柳原さんは，「あの順番厳しいな〜」「サクランボケーキ食べたあとに豚のショウガ焼き食うみたいやで」とコメントし，来場者達を笑わせていた

「二ノ国 白き聖灰の女王」公式サイト