プレイレポート
シリーズの特色を引き継ぎつつ,アクション性を中心に大幅強化。「ファンタシースターオンライン2」αテストのファーストインプレッションを掲載
そのPSO2待望の公開テストが,8月18/19/23/26〜27日にわたって第1次〜第4次αテストという形で実施されている。本稿では,初日の8月18日に実施された第1次αテストで確認できたゲーム内容を,実際にプレイした感想を交えつつお届けしよう。
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「ファンタシースター」シリーズの特色を引き継ぎつつ,アクション性を中心に大幅強化
αテストで選択できた種族は,ヒューマン/ニューマン/キャストの3種族で,それぞれ男女を選択可能。クラスもお馴染みとなるハンター/レンジャー/フォースの3種類が用意されていた。
以前「こちら」の記事で紹介したように,PSO2のキャラメイクにおける設定項目は,相変わらずというか,キャラクタークリエイトだけで1日遊び倒せるほど豊富で,こだわりだすときりがないほど。お手軽にキャラクターを作ることもできれば,用意されているベースの中から顔や体型を選び,ミリ単位でこだわるようなことも可能となっている。女性であれば,バストの大きさや形にもだ。
まぁαテストなので,ショップで販売されているのは初心者向けの基本装備のみだったが,なにやらシャッターが閉じられたままの店舗もチラホラと見かけられた。今後利用できるショップがどんどん増えていくのは間違いなさそうだ。
ちなみに本作では,キーボード+マウスまたはゲームパッドによる操作が可能だ。
その操作感はPC向けのTPSやFPSタイトルにとても近く,W/A/S/Dキーによる移動など各種キーアサインについては,PCゲームに慣れたプレイヤーならすぐに順応できるはず。
一方,ゲームパッドでの操作も違和感がなく,コンシューマ向けタイトルとまったく同じ感覚でゲームを楽しむことができた。
なお,αテストでは実装されていなかったが,今後はゲームパッドのキーコンフィグも可能になるとのこと。誰でも自分好みのボタン配置で遊べるようになるので,操作性についての心配は無用だろう。
まずは戦闘システムだが,アクションパレットに設定した装備を切り替えながら戦っていくところや,“PP”を消費してフォトンアーツを放つところなど,基本的な部分はPSPの「ファンタシースターポータブル2」(および「インフィニティ」)と同様だ。
しかしPSO2では,“ジャンプ”と“ステップ”が実装されたおかげでアクション性が増している。個人的には,既存シリーズで立ち回りに難ありと感じていたハンターでも,幅が大きく広がったという印象だ。
また本作では,雑魚エネミーの攻撃でも,結構なダメージを受けるのだが,そこでステップが大きな意味を持ってくる。実はステップには無敵時間があり,発動後のディレイも少ないため,場合によってはガードより有用なのだ。
筆者は主にキーボード操作でプレイしていたのだが,[Shift]キーによるガードはとっさに反応しづらかったため,慣れるまでは移動キー連打で発動するステップのほうが使い勝手が良かったのである。
そしてもう一つ,本作では武器ごとに3つのフォトンアーツを付けられ,プレイヤーオリジナルのコンボが組めるという点も特筆しておきたい。
使用のさいは,一番左に付けたフォトンアーツから順番に発動する。それぞれ違った動きをするフォトンアーツを付けてもいいし,すべて同じフォトンアーツを重ねてもいい。
通常攻撃を上手く交えれば,それによってフォトンアーツ発動の順番をズラすことも可能で,かなりテクニカルな戦いができるようになっている。
本作ではクエスト中,突発的に問題事象が発生する場合があり,それがインタラプトイベントと呼ばれる。特定目標の撃破や防衛などさまざまな条件のものがあり,達成すれば特別報酬を得ることができるほか,新たなクエストが出現することもある。
一方のPSEは,エネミーを撃破していくことで,一時的に能力値アップなどのボーナス効果が発生するというシステムだ。撃破数を重ねれば重ねるほどに効果は上昇していき,最終的には“PSEバースト”という状態になる。
PSEバースト状態では,時間制限はあるものの劇的なボーナス効果を得られる。制限時間も,敵を撃破することで引き延ばすことが可能となっており,上手く利用すれば高難度のクエストにおいて大きな助けになることは間違いないだろう。
ただ,本作はMOタイプのオンラインRPGで非常にパーティを組みやすいので,あまり気にしなくても大丈夫だろう。また,すでにスタートしているパーティのクエストに飛び入り参加も可能なので,いちいちメンバーを募集したりといった面倒がまったくないのである。
これは「ファンタシースター」シリーズ全般を通して言えることだが,むしろ飛び入り参加をきっかけに意気投合し,そこからフレンドが増えていくのも良くあることだ。
なお,本作では自分が参加しているパーティだけで進む“シングルパーティーエリア”だけでなく,複数のパーティが行き交う“マルチパーティーエリア”の導入によって,さらに協力プレイの魅力が強調されている。筆者も今回のαテストでは何度かパーティを組んでクエストに挑戦したが,やはりソロとは効率も面白さも段違いだった。
本作では育成方式としてスキルツリー制を採用しており,レベルアップ時に獲得できるスキルポイントを使うことで,好きな能力を獲得していけるようになっている。
HPの最大値を底上げしたり,ガードやステップ能力を拡張したりと,自分のプレイスタイルに合わせて個性を出していけるのだ。
これにより,同じクラスや同じレベルのキャラクターでも,獲得しているスキルによって一味違った活躍が見れるのではないかと期待が高まる。今後実施されていくであろうゲームバランスの調整において,最もユーザーの注目を集める部分となりそうだ。
また,スキルツリーはハンター,レンジャー,フォースで分かれている。今回のテストでは確認できなかったが,今後はクラスチェンジも行えるようになるはずだ。
αテスト初日のレポートは以上となる。基本的な要素については大体紹介できたはず。冒頭でも書いたように,αテストは今後23日/26日〜27日の日程で実施されていく予定だ。テスターの募集はすでに締め切られているが,新要素がオープンされるなどしたら,また続報をお届けしていくつもりなので,楽しみに待っていてほしい。
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