これからの「PSO2」は初心者と熟練者が一緒に楽しめる世界へ。プロデューサーの酒井智史氏とディレクターの木村裕也氏に今後の展開を聞いた

　セガは本日（2015年3月11日）より，サービス中のオンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」（PC/PlayStation Vita。以下，「PSO2」）にて，「EPISODE3」大型アップデート第3弾となる「幻界への挑戦」を順次実装する。
　同アップデートでは，全プレイヤーがレベル1になって，装備品を現地調達しながらミッションクリアを目指す「チャレンジクエスト」，戦闘ロボット「A.I.S」に乗り込んで巨大ボス「禍津」（マガツ）に挑む緊急クエスト「星滅の災厄禊ぐ灰の唱」など，注目のコンテンツが目白押しとなっている。

　こうした新要素は，「初心者とベテランがどちらも満足できるコンテンツ」というコンセプトのもとに実装されるものだという。そこで今回は，アップデートのさらに詳しいところを探るべく，「PSO2」シリーズプロデューサーの酒井智史氏とディレクターの木村裕也氏に話を聞いてきた。

「PSO2」シリーズプロデューサーの酒井智史氏（右），同ディレクターの木村裕也氏

「ファンタシースターオンライン2」公式サイト

「ファンタシースターオンライン2 es」公式サイト

iOS版「ファンタシースターオンライン2 es」（iTunes）

Andorid版「ファンタシースターオンライン2 es」（Google Play）

PS Vita版は100万ダウンロードを突破

チェック体制をさらに強化し，不具合のない環境を目指す

4Gamer：
　本日はよろしくお願いします。
　まずは先日，PS Vita版のクライアントダウンロード数が100万を突破したとアナウンスされましたが（関連記事），その数字は目標と比べていかがですか。

酒井智史氏（以下，酒井氏）：
　ダウンロード数については，とくに目標を掲げていなかったんですが，100万という数字は，現状どのPS Vita用ソフトでも達していない数字なので，非常に嬉しいです。

木村裕也氏（以下，木村氏）：
　現時点では，PS Vita用ソフトとしては最も遊ばれているプレイヤーが多いゲームでしょうね。皆さんに選んでもらえた理由としては，基本プレイ無料であることに加えて，手軽で内容がしっかりしているからだと考えています。

酒井氏：
　PC版をプレイされている人が，セカンド機としてPS Vitaを使っているケースも多いようです。「PCとPS Vitaで同じ内容のゲームが遊べる」という点に，かなりこだわって開発したこともあり，「ファンタシースター感謝祭」の会場では，PS Vitaを持ち寄ってプレイされている光景も多く見られました。
　「キャラクターポートレート機能」^※を活用している人も多くて，プレイヤーのキャラクターと私が並んだ記念写真を撮影される人もいらっしゃいました（笑）。

※PS Vitaのカメラで，ゲーム内のキャラクターと現実風景の合成写真が撮影できる機能。

4Gamer：
　アクティブユーザー数の比率はいかがでしょう？

木村氏：
　PC版とPS Vita版の比率は2：1といったところです。課金されているプレイヤーはPC版のほうが多いのですが，両機種版を併用されている人が多いので，とくに傾向の違いがあるということはないですね。
　あと，どちらのプラットフォームも，課金ユーザーに対して非課金ユーザーのほうが圧倒的に多いです。プレイ時間が1000時間以上だったり，全クラスをカンストしていたりしても，一回も課金したことがない人は，結構な数がいらっしゃいます。

酒井氏：
　「PSO2」は，課金しないと楽しく遊べないというゲームではないですし，今後もそうするつもりはありません。
　オンラインゲームですから，プレイヤーがゲームにいるということが財産です。「PSO2」はプレイヤーが多いほど楽しくなるゲームなので，無課金でも遊んでくれる人がいれば，我々にとってメリットになっているんです。

4Gamer：
　なるほど。
　昨年12月には，雲を突くような超大型エネミーとして「禍津」（マガツ）が実装されました。プレイヤーの反響はいかがですか。

酒井氏：
　いろんな意味で大反響でした（苦笑）。

木村氏：
　コンテンツとして，楽しんでもらえているのは確かです。ただ，我々のバランス調整が甘かったことで，本来の面白さが発揮できていないところがあります。
　現状では，最も難度が高いエクストラハードで手応えを感じてもらいたかったはずが，1つ下のスーパーハードを繰り返しプレイしたほうが“稼ぎ”の効率が良くなってしまっている。そのため，作業的なプレイを優先される人が多いという状況になっています。

4Gamer：
　それは開発側が意図していなかった状況だと？

木村氏：
　ええ。さらに，特定のプレイスタイルが有利になる部分もあったんですが，そうした状況は3月25日のアップデートで是正されます。プレイスタイルによって，大きく差が出ないようになります。
　プレイヤーからは「あまり禍津が出てこない」という意見もいただいていますが，バランス調整が済むまでは，開催頻度を落としているところです。
　今回の件は真摯に反省して，リニューアルに向けて仕切り直しますので，ご理解いただければと思います。

4Gamer：
　ちなみに，2月1日配信の「PSO2放送局」では，「EPISODE3サービスイン以降，クラスのバランスやアルティメットクエストに関して皆様の期待に応えられていない状態が続いている」（酒井氏）という発言をされています（関連記事）。

酒井氏：
　禍津のほかにも，ゲーム内で不具合が頻発したり，EPISODE3の開始後に下方修正が多かったのは事実で，そのようなミスをなくしていくための体制を作っているところです。
　2013年9月にお客様のHDD内データを消してしまう不具合を出して以降（関連記事），チェック体制を大幅に強化したのですが，それでも前回とは異なる原因による不具合が出てしまいました。

木村氏：
　オンラインゲームは長く運営すればするほど，どうしても不具合が発生する確率は上がってしまいます。それは，新たなアップデートが蓄積された過去のコンテンツすべてに影響を及ぼす可能性があるからです。
　たとえば，サービス開始時からずっと潜在していた不具合が，その後のアップデートをきっかけに顕在化するようなことも起こり得ます。我々もチェック体制を改善したり，見直したりしていますが，それでも追いつかないと，この年末年始のようになってしまうというわけです。

酒井氏：
　とはいえ，アップデートをペースを緩めるわけにはいきません。

木村氏：
　毎回のアップデートでコンテンツが増える，というのが「PSO2」の良さです。今後ともアップデートしつつ，不具合を解消するという，ジレンマには取り組み続けるしかないと思っています。

4Gamer：
　そこで，今後はチェック体制をより強化していくと？

酒井氏：
　そうですね。

木村氏：
　先ほども申し上げましたが，運営を続ければ続けるほど，不具合の発生確率が上がる。それに対応するには，チェック体制を常に強化し続けていかなければいけませんが，物理的な限界はあるので，同時にチェックの効率化を含めて取り組んでいきます。

4Gamer：
　昨年6月には，「PSO2」と「ファンタシースターオンライン2 es」（iOS/Android。以下，「PSO2es」）へのDDoS攻撃を受けましたが，こちらの対策はどうなっているのでしょうか（関連記事）。

木村氏：
　サイバーテロと言われるDDoS攻撃自体をなくすことはできませんが，昨年の被害を受けてノウハウを蓄積し，素早く対処できる体制は作りました。

酒井氏：
　ある程度の規模の攻撃なら，まったく支障なく防げるような対策を講じています。実は，あの後にも何回か攻撃は行われていますが，プレイヤーに影響が及ぶ事態にはなっていません。皆さんが不安を感じないように，とくに公表してはいないということですね。

4Gamer：
　「PSO2es」はサービス開始から10か月ほどになりますが，手応えはいかがですか。

酒井氏：
　正直，まだ「大成功」とは言えない段階です。
　先ほどのDDoS攻撃の際，「PSO2」は1週間でサービスを再開できましたが，「PSO2es」は復旧まで1か月かかってしまいました。このとき，新規に入って来られたプレイヤーがほとんどいなくなってしまったことも痛かったですね。
　現在はチップをはじめとした，「PSO2es」ならではのコンテンツの充実や「PSO2」との連携強化などに取り組んでいます。つい先日ですが，100万ダウンロードを突破しましたので，これから徐々に結果が出るんじゃないでしょうか。

アークマ＆アークマミ VS ニャウ

――マスコットの座を巡る意外な戦い！？

4Gamer：
　昨年，新マスコットとして「ニャウ」が実装されました。「ファンタシースター」（1987年発売）に登場した「ミャウ」と同じジャコウネコということで，過去の作品とのつながりが気になるところです。

酒井氏：
　両者の関係は謎です。今はまだ，そういうことにしておきましょう（笑）。
　実は，開発スタッフの間で，ニャウとアークマのマスコット対決が繰り広げられているんですよ。プランナー側がニャウ，デザイナー側がアークマをそれぞれ推しています。


木村氏：
　つまり，内部抗争ですね（笑）。
　アークマが開発内部で誕生したのは，「EPISODE1」開始直後のことなのでかなり昔です。デザイナーから「アークス達のマスコットを描いたから使ってくれ」と，アークマとアークマミのデザインが上がってきたんですが，その当時は，ちょうどいいコンテンツがなかったので使いようがなかったんです。

4Gamer：
　なるほど。アークマとアークマミの尻尾がコンセントのオスメスになっているのは，同時にデザインされたからなんですね。


木村氏：
　対するニャウのほうは，「ラッピーのほかに，季節ごとに姿を変えるエネミーが欲しい」という僕のオファーにスタッフが応えてくれたものです。
　「やっぱりネコですよ。クマよりネコ！」というノリだったようで，クマ派とネコ派の対決みたいになってしまったと。

酒井氏：
　カジノの「ブラックニャック」では，ニャウがディーラー役をやっていますが，完全にスタッフの好みですね。カジノの担当者に，ニャウが大好きな人がいたんでしょう（笑）。

4Gamer：
　アークマ＆アークマミとニャウ，どちらが「PSO2」のマスコットになるのか，注目したいと思います。

酒井氏：
　いつの間にか，シップ対抗戦でアークマの替わりにニャウが立っているかもしれませんよ（笑）。

初心者とベテランが一緒に楽しめる「チャレンジクエスト」

4Gamer：
　それでは，ようやく本題となる「幻界への挑戦」についてお聞きしたいと思います。どのようなコンテンツを予定されているのでしょうか。

木村氏：
　これまでのEPISODE3のアップデートは，アルティメットクエストをはじめとする熟練者向けのコンテンツが中心でした。そこで，「幻界への挑戦」では熟練者だけでなく，初心者でも楽しめるコンテンツという新しい軸を用意しています。
　たとえば，「チャレンジクエスト」はこうしたコンセプトを強く反映しており，プレイ時間に関わらず，誰もが一緒に遊んでもらえるコンテンツになっています。

4Gamer：
　チャレンジクエストのルールを簡単に説明していただけますか。

木村氏：
　チャレンジクエストは参加者全員がレベル1の「チャレンジャー」となって，武器や防具を現地調達しながら，先を目指すというものです。どこまで到達したかによって，報酬としてもらえる「チャレンジマイル」の量が変わります。
　従来，異なるシップのキャラクターは一緒に冒険できませんでしたが，チャレンジクエストの待ち合わせ場所となる「共通シップ」には，すべてのシップからキャラクターが集結します。どのシップに所属するキャラクターであっても，パーティを組んでクエストに挑戦できるというわけです。


4Gamer：
　共通シップが満員になった場合，チャレンジクエストは遊べないのですか。

木村氏：
　いえ。それぞれのシップにも，チャレンジクエストに出発できるブロックを用意します。その際は，共通シップとは違い，同じシップのキャラクター同士でパーティを組むことになります。

4Gamer：
　プレイヤーがたくさんいるから，チャレンジクエストが遊べないという状況は避けられそうですね。安心しました。
　新クラスのチャレンジャーには，どのような特徴があるのでしょうか。

木村氏：
　チャレンジャーは，チャレンジクエスト専用の特殊クラスです。あらゆる武器や防具を装備可能なので，エネミーを倒して装備品を入手しつつ，強化していくことになります。レベルを上げることもできますが，チャレンジクエストが終了するとリセットされます。
　また，チャレンクエストを進めるためには，「VRエネルギー」が必要です。スタート時は満タンの状態ですが，時間経過や仲間が戦闘不能になると減少していきます。

4Gamer：
　なるほど。
　クエストが終了すると，レベルがリセットされるとのことですが，入手したアイテムはどうなりますか。

木村氏：
　ロビーに戻るとレベルは1に戻り，入手したアイテムもすべて消えます。チャレンジマイルのみが報酬というわけです。


4Gamer：
　チャレンジマイルを溜めると，どのようなメリットがあるのでしょうか。

木村氏：
　さまざまなアイテムと交換可能ですが，なかでも目玉は★13武器でしょうね。こちらはチャレンジマイル専用に用意された装備品です。
　現在，★13武器はアルティメットクエストで「アンガ・ファンダージ」を倒すことでしか手に入りません。つまり，運の要素が大きかったわけです。しかし，チャレンジクエストであれば，チャレンジマイルをコツコツと溜めることで，いつかは★13武器を入手できます。

4Gamer：
　★13武器のほかには，どのようなアイテムがありますか。

木村氏：
　熟練者でなければ，★13武器は不要と思われるかもしれませんが，チャレンジマイルは経験値を獲得できるチケットとも交換可能です。キャラクター育成にも役立ててもらえます。
　初心者の方でも，序盤のミッションくらいは初見でクリアできるバランスなので，何回か繰り返せば，徐々にチャレンジマイルを貯めることは可能でしょう。
　また，キャラクターレベルに関係なく，マッチングを行いますので，初心者と熟練者が一緒に戦うこともあります。これまでの緊急クエストよりも，メンバーが揃いやすいと思いますよ。

4Gamer：
　クエストのスタート時には，全員がレベル1なので能力差がなくなり，あらゆるプレイヤーが一緒に楽しめるということですね。

木村氏：
　この春，PCやPS Vitaを買ったばかりで，新たに「PSO2」を始める人にもぜひ遊んでほしいです。キャラクターレベルではなく，プレイヤーのセンスやスキルが重視されるので，極端な話をすれば，新規のプレイヤーが1，2週間後に★13武器を手に入れることもあるでしょう。

酒井氏：
　装備品のドロップによっては，未プレイのクラスの装備しか手に入らず，新しいクラスや戦法を試さなければいけない状況が発生します。そのような意味で，チャレンジクエストはプレイヤーのスキルを上げるためにも，オススメのコンテンツと言えます。

木村氏：
　「テクニックしか使ったことがない」「近接武器でしか戦ったことがない」など，ベテランのプレイヤーであっても，特定のスタイルでしかプレイしていない人はいると思います。
　たとえば，レンジャーの「トラップサーチ」。あまり使う人が見られないスキルですが，3月1日配信のPSO2放送局でチャレンジクエストをプレイしたときには，非常に有効に機能しました。
　このように「PSO2」の新たな側面を発見できるのも，チャレンジクエストの魅力だと思います。

A.I.Sに乗って巨大な敵と戦う「星滅の災厄禊ぐ灰の唱」

4Gamer：
　PSO2放送局では，新たな緊急クエスト「星滅の災厄禊ぐ灰の唱」の情報も紹介されました。「A.I.S」に搭乗して禍津と戦えるとのことで，キャラクターのパラメータを反映しないため，「ただのアクションゲーム」（木村氏）という発言が印象的でした。

木村氏：
　同じ難度に挑戦できるレベルのキャラクター同士であれば，クラスや装備に関わらず，同じ性能で戦える。つまり，ゼロからのスタートという意味で，あの発言になりました（苦笑）。

4Gamer：
　これまでの「クラスを育てて，装備を揃えていく」というRPG要素を重視していたのとは，異なる方向性になっていますが，いつから構想されていたのでしょうか。

木村氏：
　EPISODE3のアップデート実施を決定したときなので，約1年前ですね。「PSO2」もサービス3年めに突入し，ベテランの中でもトッププレイヤーと準トッププレイヤーの差が開いてしまい，それぞれが遊ぶコンテンツが分散するのではないかと思ったんです。
　そのような懸念を解消しつつ，幅広いプレイヤーに満足してもらえる高難度のコンテンツとして，純粋にA.I.Sのみで戦う「星滅の災厄禊ぐ灰の唱」を用意しました。

4Gamer：
　それでは，A.I.Sの新能力を教えてください。

木村氏：
　A.I.Sは3つの新能力を搭載しています。
　まずはレンジャーの「ウィークバレット」と同様に，命中した部分の防御力を低下させる弾を撃てるようになります。さらに，自分と周囲の仲間を回復する機能も追加されます。
　そして，A.I.Sならではの能力として注目してほしいのが「オーバーブースト」。禍津の攻撃を回避したり，一気に高所に飛び上がったりと，爽快なアクションを実現しました。

4Gamer：
　A.I.Sが強化されているようですが，対する「金色のマガツ」（マガツ・サイ）はいかがでしょうか。

木村氏：
　マガツ・サイは，A.I.Sでも苦戦する猛攻撃を仕掛けてきます。従来のクエストでは，禍津の動きが制限されていましたが，今回は広いフィールドで自由に動き回るので，よりダイナミックな戦いが展開します。

酒井氏：
　A.I.Sでの戦いは，ボーナスゲームのような扱いですね。今後，その路線が「PSO2」の本流になるというわけではありません。ロボットを操るアクションゲームというのが「セガらしい」と思われるかもしれませんが，「PSO2」ならではという部分も表現できたと思っています。

「PSO2」はEPISODE3で大きな節目を迎える

さらに年末にかけての動きにも要注目

4Gamer：
　今夏までのロードマップが発表されましたが，そのうちの「『PSO2』3周年記念アップデート（仮）」について教えてください。

酒井氏：
　ファンタシースターオンラインシリーズの15周年を記念し，新たに登場するボスやチームルームが最大の見どころですね。「ファンタシースターオンライン」をプレイされていた人には，懐かしさがこみ上げるようなものを目指して開発を進めています。


4Gamer：
　夏以降のアップデートはどのような方向性になりますか。

木村氏：
　3周年記念アップデートの直後に，「EPISODE4」を実装する予定はありません。というのも，EPISODE3は「PSO2」における大きな節目で，やりたいことがまだまだたくさんあります。夏までに，そのすべてを実装できないでしょう。夏から年末にかけて，我々が「すごくやりたいこと」をどんどん仕掛けていきますのでご期待ください。

4Gamer：
　一方，ゲーム外のリアルな展開としては，「アークスキャラバン」を実施されています。地方でイベントを開催しようと考えた理由を教えてください。

酒井氏：
　昨年，全国の5都市で感謝祭を開催して，やはり我々とプレイヤーの皆さん，そしてプレイヤー同士が直接会うことが大事だと思ったんです。リアルな場で会うことでプレイヤー同士の絆が深まったり，新しい知り合いができたりして，「PSO2」の世界が広がっていくのを実感しました。そこで，これまでに感謝祭をやっていない地方でも，より広げていきたいと考えています。

4Gamer：
　第3弾は，5月のゴールデンウィークに四国で開催予定とのことですが，その後はいかがでしょうか。

酒井氏：
　まだ発表はできませんが，もちろん第4弾，第5弾と準備を進めていますよ。


4Gamer：
　分かりました。
　最後に，4Gamer読者にメッセージをお願いします。

木村氏：
　「PSO2」をここまで続けて来られたのは，ゲームを愛してくれるプレイヤーの皆さんのおかげです。しかし，不具合やトラブルが絶えず，申し訳なく思っています。
　アップデートが遅れることなく，それでいて安心して楽しんでもらえる「PSO2」にしていきますので，まだ遊んだことがない人も，「幻界への挑戦」や3月19日に発売予定の新パッケージ版をきっかけに始めていただけると嬉しいです。

酒井氏：
　木村からもありましたが，不具合などでご迷惑をおかけしていることは，たいへん申し訳ないと思っています。より多くの人に楽しんでもらえるように，アップデートを続けていくという姿勢は変えず，不具合をできる限りなくす方向を探っていきます。
　ゲームだけでなく，さまざまなコンテンツ全体が「PSO2」です。PSO2放送局，アークス感謝祭，アークスキャラバン，アークス候補生，アークス広報隊！といったものも含めて，「PSO2」を楽しんでいただけると幸いです。
　今後はファンタシースターオンラインシリーズ15周年に向けて，さらに盛り上げていきます。我々は「PSO2」を10年続けるつもりでやっていますし，簡単になくなるようなゲームではないので，安心して飛び込んでもらいたいです。

4Gamer：
　本日はありがとうございました。

「ファンタシースターオンライン2」公式サイト

「ファンタシースターオンライン2 es」公式サイト

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